「ハケンの品格」大前春子は現代の木枯紋次郎か!

おごれる正社員は久しからず。今や派遣なしに会社は回らない。たとえば、この大前春子。彼女の辞書に不可能と残業の文字はない。わずらわしい人間関係は一切排除し、3ヶ月の終了とともに何処へともなく去る。だが、スーパーハケン、大前春子がなぜ非正社員の道を選んだかは定かではない」という田口トモロヲのナレーションで始まる日テレ<ハケンの品格>。

木枯紋次郎世代にはピンとくるはずだ。「あっしには関係のないことでござんす」と無表情につぶやく中村敦夫扮する紋次郎をほうふつさせる。大前春子は契約以外の仕事は「私には関係のないことです」ときっぱりと拒絶する。しかし、結局、春子のスーパースキルにより、会社は救われるのだ。事務職としてのパソコンスキルは超一流、加えて、クレーンの運転、マグロの解体、ロシア語での商談、エレベーターの昇降機検査資格など、何の脈略もない資格を駆使し、問題を解決、終業時間とともに去って行く。

バックに流れる中島美嘉の「見えない星」が胸にしみる。でも、曲の出だし、ライオネル・リッチー(Lionel Richie)の “Say you, say me”を思い出させる。

春子と紋次郎をクロスさせたアイディアも新鮮だし、今後、春子のスキルがどこまで行くのか興味津々、また、正社員、契約社員、派遣、アルバイト等、いろんな形態で仕事をしてきた私には劇画タッチの職場の描写も単純に面白く見られるドラマである。

Commented at 2007-02-09 23:57 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ja6whm at 2020-06-26 08:25 x
おっしゃるとおり 紋次郎そのものですね コートをばさっつと 羽織るとこなど 紋次郎 道中合羽ですね あれに 破れた三度笠 と 長楊枝 があれば   こういう場面があれば面白いと思いますが おでんの具を選ぶのに 蒟蒻だけは さける と 如何(・・?
Commented by omasa-beu at 2020-06-26 15:53
鍵コメ Mさま

こんにちは。13年前にコメントを頂戴していたのですね。気づかないままになっていたようで、大変失礼しました。

3、40年ばかり前、私が正社員の職のつなぎとして、時々、派遣で働いていた時期があります。あの頃と違い、正社員の仕事が減り、派遣で働くしかない状況を見ると、今の若い世代がほんとにかわいそうです。
Commented by omasa-beu at 2020-06-26 16:01
ja6whmさま

こんにちは。コメントをありがとうございます。13年振りに放送されている「ハケンの品格」をご覧になってご訪問くださったのでしょうか。

私もなつかしくて視聴していますが、前回ほどの面白さが感じられないのは、私がすでに現役でなくなっているせいか、社会状況が厳しくなっているせいか、何だろうと思いながら観ています。
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by omasa-beu | 2007-02-09 11:31 | 映画、TV、本、音楽 | Comments(4)

終活しなくちゃと思いながら毎日をだらしなく送っている団塊の世代です。写真は、ドラマ『子連れ狼』(北大路欣也さん版)の大五郎(小林翼さん)。私の癒しです。スカパー「時代劇専門チャンネル」のTV画面から撮影。問題でしたらお知らせください。


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