KNTV『熱血司祭』11話&12話
2019年 09月 18日
千葉県の各地を襲った台風15号が、こんな大災害を引き起こすとは誰も予想していなかったことでしょう。関西に住む者には、東京圏と呼んでもいい土地のように思っていましたから、そんな場所で、こんなに電気の復旧が遅れていることに信じられない気がします。
被害に遭われた住民の皆さまに心からお見舞いを申し上げます。一日一時間一分一秒でも早い復旧をお祈りいたします。
さて、11話&12話。
パク議員殺害は阻止したものの、犯人と間違えられたキム・ヘイル神父の窮地を救ったのは、なんと、パク・ギョンソン検事。最初は、ヘイルの捜査を妨害する任務を負っていたク・デヨン刑事も、いまや、心情的にヘイル側の人間となっていますし、ギョンソンも、上司のカン部長には不信感を抱き始めている様子。後半に入り、ますます面白くなってくる『熱血司祭』です。
11話~12話は、かっこいいヘイル、おもろいヘイル、情けないヘイル、美しいヘイルなど、様々な表情を楽しませてくれたナムギルさんです。
よくあることですが、BGMが韓国版から差し替えられているシーンが二か所あります。
1つ目。韓国版では、女性とアラブ富豪に変装したヘイルとク・デヨン刑事が焼酎を飲みながら休憩しているシーンに流れた映画『男と女』のテーマ音楽。
2つ目。コンビニの前でラーメンを食べるキム・ヘイル神父が黒マスクの男かどうかをギョンソンが確かめるシーン。韓国版は、ドラマ『ミスターサンシャイン』のOSTが使われていました。この作品、私は未見ですが、日本ではNETFLIXで配信されていたので、その辺が関係ありそうですね。
二つともに、著作権などの関係から差し替えられたのかなと想像しますが、『赤と黒』でも、ゴヌクが無理やりジェインをドライブに連れ出すシーンで、韓国版と違うBGMが使われていましたから、音楽はあり得ることのようです。ともかく、いつかは是非と希望していたナムギルさんの女装が思いがけず観られて、ハッピーなエピソードでした。
無意識のうちにか、差し棒をくるくると振り回す仕草は、ピダムの剣さばきのために練習、習得した成果でしょうか。
メガク教の「ウッター」の語源がわかりました。コジャイェップがメガク教の事務所を訪れた際、そこに貼ってあったポスターの文字~なるほど、意味があったんですね(笑)
TV画面から直接キャプチャ。
우리는 따릅나다(ウリヌン ッタルミダ)
私たちは従います
1話冒頭でもピックアップした「チラリヤ チラリ」という悪態語ですが、屋上でパク議員を殺害しようとするおかっぱチャンリョンが口にしていました。いったん、この言葉が気になると、いたるところで話されていることに気づきます。日本語に訳せない言葉ではありますけど、いろんなシーンを観たうえで察するに、関西なら、「あほか、ぼけ~」(スミマセン)などと語尾につけるのに似ているのかなという気もします。『感染家族』では、ジュンゴル、ミンゴル、アボジも口にしていましたし、この前、『ドクタープリズナー』でも聞けたように思いますから、都市、地方を問わずに使われているのかも知れません。私たちが使っていい言葉ではないですが、悪態語は調子がいいので耳に止まりやすいし、映画、ドラマ等で聴く分には面白いです。
12話で好きなシーンは、黒マスクをヘイルと確信したギョンソンとの対決シーン@カフェ。
「おれは5歳のときからポーカーフェイスだ」と自信満々な目線をソ・スンア刑事にかっこよく投げかけていたくせに、実は、内心、戦々恐々としているヘイルがかわいい。ギョンソンの出した質問は全問不正解という不名誉な結果に終わり、バツが悪そうな表情がすごくチャーミングなナムギルさんです。
また、12話で注目されるのは、ギョンソンの部下、パク・ギョンス係長の活躍ぶり。パク議員のことを「スレギ(クズ)、ソシオパス」と連発してギョンソンを怒らせるのもGOODですし、年末のSBS演技大賞では、係長役のクォン・ヒョクジュン(권혁준)さんに何か賞を差し上げたいです。
韓国語メモ
호리병(ホリビョン):徳利、ひょうたん、ひさご
원천징수(ウォンチョンチンス):源泉徴収。ク刑事とソ刑事がヘイルの前身について賭けをし、負けたク刑事が10,000ウォン少なく支払ったときに発した台詞。字幕を見るまで意味がわからなかったので、私は、その発音から中国語かなと想像していました(苦笑)
以上、写真は、SBS放送『熱血司祭』公式サイト映像クリップをキャプチャさせていただきました。
11話雑感
https://omasabeu.exblog.jp/30487452/
12話雑感
https://omasabeu.exblog.jp/30511053/
「熱血司祭」折り返し点から益々おもしろくなってきました。
確かにOSTはあれっと思いました。
また「チラリ~」は私も耳にするようになりました。そう、プリズナーと感染家族やっぱりそうでしたか。すっきりしました。ありがとうございます。
さて、キム・ミンジェさん、この方ナムギルさんよりちょうど1歳上だなんて無頼漢のときから今回まで知りませんでした。
お若いのですね。最後まで二人とも息があって見応えありました。
中華店でチャンリョンに絡んでいるとき、最後の方で笑いをこらえているミンジェさんの表情が可愛くて何度もリピしちゃいました。
さすがです!
語学力と注意力がすごい‼
ウッターの意味が気になっていたのですが、ポスターに書いてあったとは‼
「熱血司祭」そのものも本当に楽しいんですけど、おまさぼうさまの解説で楽しさが2倍3倍になります。ありがとうございます。
こんばんは。コメントをありがとうございます。チラリ~は、おそらく、熱血司祭以前も認識しないままに聞いていたのだろうと思うのですが、悪態語とはいえ、日本語的に楽しい音なので、ばっちり、耳に入ってくるようになりましたね。
kuriさま、結構、ミンジェさんがお好きですもんね。私も、彼のインスタをフォローしてますが、ミンジェさん自身というより、主として被写体になっているお子さんがかわいくて、楽しみに見ています。
こんばんは。コメントをありがとうございます。いえいえ、語学力も、注意力も中途半端です。ただただ、何度も観ているうちにやっと気がついたといいますか、お恥ずかしい。
解説と言える代物ではないですが、お読みくださっている方があるというだけで、次も書く励みになります。ありがとうございます。