映画『殺人者の記憶法:新しい記憶』を観て
2018年 02月 13日
「新しい記憶」を観たあとに再び「本編」を観ると、グリコのように二度美味しさを味わえる作品。よって、「本編」→「新しい記憶」→「本編」の順で、最低3回は観ないと、この映画を観たことにならないような気がする。
キム・ビョンスとミン・テジュの出会い。このときから、彼の記憶のなかでは、自分自身を警察官のミン・テジュに投影した記憶が形成された。本編で描かれている発端が真逆とするなら、その後のすべてが反転する。
「新しい記憶」を観た後に「本編」を再度鑑賞すると、テジュの表情が微妙に違ったものに見えてくる不思議さ、面白さ。
見えているのはテジュを演じるキム・ナムギルだが、もしかしたら、その顔の裏に隠れているのは、ビョンスであるはずのソル・ギョングかも知れないのだ。警察官の制服を着たテジュが賭博をしていた女に過激な暴力を加えるシーンは直視できない。彼を連続殺人鬼にでっちあげるビョンスの妄想と解釈すると、何とか納得できる。
「新しい記憶」は、残忍な連続殺人鬼としての自己を認められず、おのれの犯罪をテジュに転嫁した結果、生み出された記憶。本編で感じられた彼のユーモアやユニに向ける父の情は姿を消し、現役の殺人鬼としての顔をのぞかせる。
子どもの頃から、父の暴力や虐待に堪えてきたビョンス。彼の本来の正義感や純粋さの象徴だった白い運動靴。それをキムチの赤い汁で汚した父親を殺害したその日から地獄のなかで生きてきたビョンス。
「新しい記憶」ですら、どこまで信じてよいかはわからない。唯一、彼の真実と言えるのは、「たくさんの人を殺してきたが、ほんとうに死ぬべきなのは自分だ」とウニに語った言葉だったのかも知れない。
ちなみに、テジュ役のキム・ナムギルは、「HIGHCUT」誌のインタビューで、「オリジナルバージョンの結末の方が好きだ」と述べているが、本編の方がテジュの存在感が際立っているから、そう思うのもわかる気がする。
そうですね。「新しい記憶」も全国上映されるといいですね。シネマート心斎橋の上映も一週間延びましたし、今週は難しいですが、来週、また観に行きたいと思っています。
ソウル、いいですね。私は、2013年6月のサメツアーに参加して以来、韓国には行けないでいます。なので、残念ながら、最新情報は持ってないんです。
まずは、鍵コメさまが、何をご覧になりたいかが肝腎だと思いますよ。たとえば、『名不虚伝』のロケ地を訪ねたいとか、ね。ロケ地に関しては、「キム・ナムギル(あるいは、ドラマ名) ロケ地」とネット検索されれば、いろんなツアーが出てきます。自分で、探して行く方も多いですが、ツアーは車で連れて行ってもらえますから、いいと思います。私は、以前、日本からネット予約したツアーで(日本語でできます)、『赤と黒』ロケ地や当時のドラミアツアーに参加しましたが、少人数で回れて楽しかったです。その様子はブログにもアップしています。
でも、お連れの方が慣れてられるようですから、鍵コメさまがこういうところに行きたい、○○を観たいとリクエストされれば、探してくださるのではないでしょうか。
「新しい記憶」の記事を拝読し、すごく納得しています。確かに「新しい記憶」から「本編」に戻るとビョンスやテジュの表情の奥にあるものが初めて鑑賞したときと違って見えます。不思議です。「白」に象徴されているもの、運動靴とウンヒのシャツ。それに比べてテジュの衣装。どれもグラデーションになっています。これも意図したものでしょうか。それにしても今回の衣装どれもナムギルさんによく似合っています。紫のジャケットはインパクトありました~。
そして、検事役の「無頼漢」のミン社長、「お久しぶり」でした。(お口がかわいい)
ただいま再々放送のホイム先生のくるくる動く瞳に朝から癒されています。テジュにホイム、そしてDVDのガンスと3月まで忙しいです。
コメントをありがとうございます。独りよがりの感想を書いてしまいましたが、書いているうちに、よくわからなくなってしまいました(汗)。本編のテジュの眼はへびのようだと感じたことがありますが、ヘビ柄の衣装は監督のアイディアなんでしょうか。紫のジャケットの意味は未だわかりません。
エンディングクレジットによると、芸名のままで検事を演じたキム・ミンジェさんとソル・ギョングさんは同じ事務所なんですね。そういう繋がりで友情出演者として名を連ねてられるのかと納得でした。
毎朝やっている名不虚伝の集中放送を出勤前にご覧になってるんですか? 3話の警察署に連行されてビックリ仰天しているホ・イムのお眼眼は私も大好きです。刑事さんとのやり取りも一見かみ合ってないようで、二人の間がいいので好きなシーンです。今回もしつこく録画したものを、昼間に観ています。一体、何度観てるのやら???
スタンド花の準備、ありがとうございます!
あと1ヶ月切り、わくわくドキドキ楽しみです。
新しい記憶の感想もありがとうございます!
何度も観られ、また本編と交互にと羨ましい限りです。
ぜひDVDに2本立てで入れてほしいです!
こちらようやく本編3度目を観てきました。
大きなスクリーンと大きな音響で観れるのもあとわずかです。
3度目でもいきなりの接触事故は身体が動いてしまう迫力で、ビョンスの記憶目線で進む展開にハラハラドキドキでした。
娘さんや署長とのシーンで緊張がとけ、詩の講座はちょっと笑えたり。
もう最後かもと思うとテジュを意識的に観るようにしましたが、ついついビョンスの演技に圧倒されてしまうのが正直なとこです。
でもナムギルさんの悪役は、いいですね。
きれいな顔立ちにスタイルも抜群なのが、より際立ち、声の出し方、しゃべり方もシーンによりどんどん変わるし、死ぬ間際の絞り出す言葉が印象的でした。
生き地獄から解放されたのか、最期は安らかなお顔でしたね。
殺人鬼もナムギルさんが演じると美しくてやはり素敵です。
ナムギルさんは目に不思議な魅力がありますね。私もくるくるする目がとても好きです。まぶたのお肉が薄いのか、お目々自体が大きいのか、目の演技もお上手で惹き込まれます。
ホイムもまた再放送始まりましたね。Mネットでは1度放送すると何度も再放送するのでしょうか。嬉しいですね。
できれば、諸事情クリアして、完全ノーカット版で放送してほしいですが。
本当に今年度はナムギルさんのいろんな演技を堪能でき、幸せです(*^^*)
こちらこそ、ご参加いただき、光栄に存じてます。コメントもありがとうございます。
そうですね。大阪や東京近辺に住んでいると、こういうときはラッキーですね。「新しい記憶」は、来週あたり、もう一度、観に行きたいと思っています。上映劇場も増えてきているようですが、全国公開されるよう願います。
記事にも書いていますが、終盤、ビョンスとの格闘シーンのテジュは魅力ありますね。刻々と変わる悪い表情を全部キャプチャしたい気にさせられます。ところが、殺人鬼だけに、かっこいいと言いにくいので困ってます(笑)。ナムギルさんは、もしかしたら、歌舞伎を観たりしているのかなと思えるくらい、立ち回りも形が決まってるんですよね。ピダムもそうでした。今回は身体を大きくしている分、それが際立って見えます。でも、勝ったのは、減量で弱々しいビョンスでしたから、オリジナルの本編は父性愛の勝利とでもいいたいのかしら。
DVDは別々の販売ではなく、一つのパッケージに二本を収録してほしいです。
ナムギルさんのお眼眼って、くるくるしてカワイイかと思えば、切れ長の二枚目ばりばりの眼だったりするし、眼の表情も豊かですね。私は眼よりも口元が好きでしたけど、ホ・イムのくるくる眼は大好きです。
MNETの他のドラマのことはよく知らないんですけど、『名不虚伝』は本放送と同時に再放送を3回やってたし、次に昼間の集中放送があり、今回の早朝の集中放送ですね。ほんと、有難い。このドラマの放送をやめるとギルペンが契約解除するのがわかっているのでしょう(笑)