MNET『名不虚伝(ミョンブルホジョン)』16話(最終話)
2018年 01月 24日
キム・ナムギルさんの4年振りのドラマということもあり、ファンが待ちに待ったドラマでしたが、期待をはるかに超えて、すっかりホ・イムに魅了されてしまいました。
朝鮮では恵民署医員の衣装から両班や庶民の韓服、現代にあってはチェ・ヨンギョンのパジャマからスーツ姿まで。髷を結って髭をたくわえた医員もよし、髪の毛を短くカットし髭も落とした現代のホ・イムもまたよし。まさに、時代劇と現代劇を行き来しながら演じられたナムギルさんの七変化を楽しみながら、シリアスからコミック、ヨンギョンとのラブラブシーンまで、ファンのドラマ渇望感を十二分に満たしてくれるドラマでした。
最終話。ホ・イムとチェ・ヨンギョンが再会を果たし、ハッピーエンディングを望んでいた視聴者やファンは喜びの涙で観終えることができたと思います。ヨンギョンに会えた喜びを抑えた演技で表現するホ・イムを観るたび、毎回、眼が涙でにじんでしまいます。
最終話が近づくにつれ、400年という時を超えて出会った二人がともに仕合わせに生きる道はないものかとご訪問くださる皆さまと語り合ったことを思い出します。ホ・イムの選択は、戦乱の朝鮮へ戻り、傷ついた民の治療にあたりたいというものでした。二度とヨンギョンを一人にしないと誓った約束を守れなかったホ・イムを彼女は自分も医師であるからこそ理解できたのでしょう。いや、理解するべきだと考えたのかも知れません。
しかし、ホ・イムが朝鮮へ帰る間際になって、「彼について行きたい」と祖父チェ・チョンスルに懇願するヨンギョンの涙に胸を締め付けられる想いがしたものです。年老いた祖父を置いて行けるはずもなく、戦乱の地へホ・イムが同行することも叶わないのはわかっていても、言わずにいられないヨンギョンに共感を覚えます。かわいい孫を慰める言葉もない祖父ですが、ヨンギョンが行ってしまうなら、それはそれで受け入れるしかないと、心の片隅で考えていたような気もします。
そなたはこれだけを覚えておいてほしい
朝鮮と現代を行き来するため、ホ・イムは、幾たび、自ら心臓に鍼を突き立てたことでしょうか。最後の瞬間をともにするヨンギョン。彼の永遠の旅立ちに一体化しているようなシーンを作りだして、まさに、ヒョリンさんが歌う「Always」の歌詞が思い起こされます。
ALWAYS 나는 너야 시간이 갈라놓아도
オールウェイズ ナヌン ノヤ シガニ カルラノアド
いつまでも わたしはあなた 時間に引き裂かれても
ALWAYS 그대로야 항상 가슴이 아려도 내가 숨 쉬는 이유
オールウェイズ クデロヤ ハンサン カスミ アリョド ネガ スム スィヌン イユ
いつまでも そのままで ずっと胸が痛んでも 私が息をする理由
そして、400年というどうしようもない時空に阻まれ、それぞれの世界に生きる二人。今まで以上に互いを感じる日々であったかも知れません。tvNの放送を観たあとのあらすじにも書いていますが、ここの描写はとても眼と心に残る映像となっています。
「人生において、何かを切実に請いねがうときに訪れる思いがけない贈りもの、それがほんとうの褒美だろう」とホ・ジュンが語っていたように、互いにまみえることのない孤独に堪えて、医師として人として成長しながら、それぞれの仕事に邁進してきた今、彼らに与えられたソンムル(贈りもの)であったかのように再会した二人。
エンディングは、カルチム(メスと鍼)カップルらしく、ナムギルさんとアジュンさんのアドリブで楽しい幕引きとなりました。しかし、と考えてしまいます。彼らの今後は、再び、葛藤の日々が待っているかも知れないからです。
そして、いま思うのは、自分にとって仕合わせとは何だろうということです。やりがいのある仕事があれば満足か。愛する家族がいれば十分か。その人の年代、境遇、考え方や暮らし方によって、答えは様々でしょう。もう遅いかも知れませんが、そっと耳を澄ませて、心の声に問いかけてみたいと思います。
16話の韓国語
명불허전(ミョンブルホジョン)
名不虚伝。
ホ・イムの治療で耳鳴りが治った王様の一言。
과연 듣던 대로 명불허전이로다.
クァヨン トットンデロ ミョンブルホジョニロダ。
「さすがだ。噂どおり“名不虚伝”だ(字幕)」
名不虚伝…名声に値する実力があること(テロップ)
最後に、本筋には関係ない話です。
1.ホ・イムが朝鮮に戻る前、ヨンギョンとともに観ていた『ローマの休日』の映像が1話同様、ぼかされていました。1953年8月にアメリカで公開された映画ですが、まだ、著作権があるのかなと思ってググってみたら、日本は、映画の場合、70年間とか。一方、韓国は、本作の場合、50年のようです。短いシーンのために著作権料を支払うのは割に合わないんでしょうか。
2.本編放送直後に流れたキム・アジュンさん出演のMVは、映画が2本、テレビドラマが1本だったと思いますが、結局、ナムギルさん出演MVは放送されませんでした。OSTがらみでMVはあるように思えるのですが、ちょっと残念です。
3.朝鮮と現代ソウルの両方に異なる人物として出演した俳優さんが数名おられますが、その異なる人物同士の因果関係はとくになかったようです。
4.動画が見つからないのでキャプチャできないんですが、ホ・ジュンが王様の耳鳴りの治療にホ・イムを推挙したことを恵民署まで伝えに来たとき、それを聞いたホ・イムの流し目が中村吉右衛門さん演じる鬼平に重なって、つい、リピしてしまいました(笑)。
5.ホ・イム先生一押しの鍼ツボスポットと言えば、やはり、下唇の少し下にある承漿(しょうしょう・승장・スンジャン)ですが、私は、手のひらの真ん中にある労宮(ろうきゅう・로궁・ログン)が気に入ってます。「心臓が疲れたときに押すと、心が澄み、生気が湧く」と先生はおっしゃっていました。時々、うつっぽくなるときがあるので、参考にしたいと思います。
韓国語の解釈について、間違い、勘違いはご容赦ください。ご指摘いただければ訂正いたします。
写真は、FacebookのtvN토일드라마(土日ドラマ)、『名不虚伝』naver postから拝借、あるいは、youtube (tvNDrama)からキャプチャさせていただきました。
16話前半のあらすじ↓
http://omasabeu.exblog.jp/28200015/
16話後半のあらすじ↓
http://omasabeu.exblog.jp/28200051/
大寒波の影響で冷え込みが凄いですね。殺人者の初日のお天気はどうでしょう。心斎橋までどうぞお気をつけてお出かけください。嬉しいことに京都でも上映が決まりましたね。
さて、16話まで完走お疲れ様でした。そして8月から半年、ドラマと共に記事を楽しみにしていました。本当にありがとうございました。現代と朝鮮、二つの時代に出演していらっしゃった俳優さんについて役柄に私も考えていましたが、おまさぼうさまのおっしゃる通り、因果関係は感じられませんでしたね。「トッケビ」「シカゴタイプライター」のように過去を背負った生まれ変わりというわけでもありませんでしたし。でも「トッケビ」で人は4度生まれ変わるみたいなことを言っていましたので、関係性はなくとも時代を経て繋がっていると解釈していました。ここでの二人は時を超えていった宇宙のような話ですが。あと一日でやっと2年待ったナムギルさんのテジュに会えますね。(ドキドキわくわく)
こちらこそ、ずっとご一緒していただき、ありがとうございました。土曜日からはテジュにシフトするので(いや、観てみないとわかりませんが)、ホ・イムとはしばしのお別れになるかも知れませんけど、今後もしつこく観ることと思います。
トッケビは途中で頓挫したままなんですけど、そうなんですね。楽しみにとっておきます。
『殺人者の記憶法』クランクアップが、2016.1.30、韓国公開が、2017.9.6、ようやく日本に上陸してくれましたね。
昨日からすごく冷えていましたが、さすがに、今朝は、こちらも雪が少しだけ積もっていました。天候が関係しているのかどうか、体調がイマイチなんですけど、先日のワンデイと無頼漢も行けなかったし、なかなか予定通りには行かないもんです。でも、土曜日の分はすでにネット予約したので、何としても、行かなくちゃと思っています。
さて、今日は살인자의 기억법の上映初日ですね。スタンド花のことでは何から何までお世話になりありがとうございました。今日見に行かせていただくのが映画とともにとても楽しみです。(映画は怖そうですが)それにしても、남길氏に惹かれて一年経たぬうちに二本も映画上映が観られるのは有り難いことです。クランクアップ後二年くらいで日本上映とすると次の映画上映はまだまだ先となりますね。長い時をじっと待っていらっしゃる皆様に並々ならぬ情愛を感じますし、待つことができるのは남길氏の存在も勿論ですが、皆さまを繋いでいらっしゃるおまさぼう様の存在も大きいことと思います。そうやって人が人を結びつけ、輪が広がっていくことが素晴らしいと感じますし、そのために時間と手間を惜しまずかけてくださるおまさぼう様に感謝しております。これからも無理のない範囲でよろしくお願いいたします。
こちらこそ、いつも感想をお寄せいただき、ありがとうございました。皆さまのコメントをいただくと、私の頭の中も整理できるので、ほんとに有難いです。
今日、もう昨日になりますが、映画はご覧になりましたか。原作よりもさらに翻弄されている気がしています。この映画はクランクアップからなかなか上映が決まらなかったみたいですけど、むしろ、お蔵入りにならずによかったですよね。
過分なお言葉、恐縮です。私の方こそ、ブログを続けてられるのは、みなさまのおかげ、ナムギルさんのおかげです。
いろんなナムギルさんも堪能できて。なかでも、ハラを亡くして悲しむヨンギョンを慰めながら目の縁を赤くするところ、ヨンギョンに別れの決意を告げるところ、そして、再会~傷の手当ての間、彼女を見つめ続ける表情がすばらしかった・・・。その前に戦場で凍えるシーンがあったので、なおのこと沁みました。キョンイや〜、手当てもいいけど、下向いてないでホイムに顔を見せてあげて~。まあ、このまじめさが彼女の良さなんでしょうけど・・・いや、泣いてしまうから上を向けなかったのかな?
二人のケミも良かったですね。互いを想う表情にこちらの気持ちもシンクロして、相手の俳優さんが一層輝いて見えました・・・などなど、語り明かしたくなるドラマでした。
医心伝心完走コメントをありがとうございます。ナムギルさんのドラマは、どの作品も何度となく観てしまいますが、医心伝心ももう何回観たかわからないほどです。
ホ・イムとヨンギョンのシーンは別格として、ハラxホ・イム、ヨンギョン祖父xホ・イム、ホ・ジュンxホ・イム、ヨニxホ・イム、恵民署漢方医院のお二人やシネ漢方病院の医師たちとのシーンも楽しいですね。なんて書きだすと、結局、すべてのシーンで楽しませてもらったことになりますね(笑)。そして、鍼を打つシーンは真剣そのもの、ほんとに素敵でした。ほとんど出ずっぱりというナムギルさんでしたから、過酷な撮影で大変だったと察しますけど、1年を置いただけで新しいドラマにチャレンジしてくれるのが嬉しいです。映画もいいですけど、クランクアップしてから日本で上映されるまでには時間がかかりますけど、ドラマはほぼリアルタイムのナムギルさんに会えますし、情報も放送終了ごとにアップされたりしますから、次も期待しています。
やっぱ・すきやねん!≪名不虚伝≫。今、仕事がものすごい状況でバタバタなので、忙中閑しないともたないなあ・とこちらを拝見して生き返っております(^^♪ 7月になる前に既に熱血夏季状態の日本でしたが、どうにか暑さも治まり、やはり梅雨も無いわけないだろうな?(笑)どんな時も元気をくれるナムギル氏とおまさぼうさまに感謝しながら、午後も乗り切ります!)^o^((^o^)/
こんばんは。コメントをありがとうございます。
ナムギルさんの作品は、ほとんど(全部と言えばいいのに、ナムギルさん同様、正直者のわたくし)、観るたび「やっぱ、好きやねん」ですけど、いまは、ヘイル神父一筋ですので、前のキャラクターたちに申し訳なくて(笑)
このネーミング、どうでしょう。それでなくても、暑い暑いときに、さらに暑くなるような熱血夏季って、字面だけでもアツクルシイ。なんて、言いながら、スタンド花のプレートにアツクルシイ文字を加えたり、消したりしています(笑)
こんにちは。コメントをありがとうございます。ご推察どおり、銀魂については、タイトル程度しか存じませんが、私自身、興味のないことにはフォローしませんので、どうぞ、お気遣いなくお書きになってください。
プレートは、工作能力は小学校のクラスでも居残り組だった私がペイントのみで作っていますので、一応、文字が読める程度の出来とお考えください。ほかのグループの皆さんは、ほんとに素敵に作ってられますので、一組くらい、幼稚園児レベルのプレートがあっても、ナムギルさんなら、その心意気を感じてくれるのではないかと勝手に期待しています。あ、幼稚園児のみなさん、一緒にして、ごめんなさい。