日本映画「日本沈没」
2006年 07月 19日
CGとはいえ、さすがに日本列島が次々と壊れて行く有様には気が重くなった。わが故郷も大阪・道頓堀のグリコの大看板も水中に沈んでしまった。「タワリング・インフェルノ」や「ポセイドン・アドベンチュア」などのアメリカ映画では、危機に際して、人は自分にとって、何が、誰が大切なのかを改めて見直すというのがひとつのテーマになっていたと思うが、この映画では、地震の規模があまりにも大きすぎて、人と人との想いが十分描き切れていないように感じさせられた。だが、誰かが書いていたように、人は自分にとって都合のよい情報しかインプットしないものだ。
「逃げるか?残るか?」・・・海外へと脱出する人々、海の底に沈もうとも愛した人の思い出のある土地に残る道を選ぶ人、、、映画を観ながら、私はそのことだけを考えていた。愛する家族のある者なら、何処に住もうとも生きる道を選ぶだろう。今の私には決められない。ただ、愛する者を守ろうとする草彅剛のセリフだけが心に残った。
「ぼくは今まで好きなことだけをしてきました。そして、今しなければならないことがわかったのです」*
*) 映画のセリフというより、私の記憶に残っているセリフです。
「明日の記憶」でもそうでしたが、ミッチーこと及川光博がいい味を出してました。