tvN『名不虚伝(ミョンブルホジョン)』6話
2017年 08月 30日
TV話題性分析機関グッドデータコーポレーションによると、キム・ナムギルさんが、ドラマ、テレビ出演者話題性の部門で1位、キム・アジュンさんが2位に浮上したというニュースです。『名不虚伝』の人気が上がっているという証拠ですから嬉しいですね。この集計は毎週実施されているようですから、せめて、放送されている間は続いてほしいです。詳しくは、こちらをどうぞ。
http://www2.innolife.net/~contents/news/list.php?ac_id=4&ai_id=238259
さて、6話では、チェ・ヨンギョンと楽しい時を過ごすホ・イムの姿がとてもかわいくて、いじらしいです。
あらすじは、あまりにもダラダラと書いてしまいましたので、お時間のない方、読むのは面倒くさい方は、下方の記事だけでも、十分、お分かりになるかと思います。
チェ・ヨンギョンの言葉に従い、シネ病院の院長たちから逃げたホ・イムでしたが、「俺が何をやったというのだ」と合点がいきません。そこへ通りがかったユ・ジェハから、「漢方医の免許がなければ働くことはできない。そのせいで、あんたはヨンギョンの迷惑になっているんだ」と聞かされます。二人の様子をうかがいながら、部下にホ・イムの後を付けるように指示するシネ漢方病院院長。
逃がしたホ・イムを気にかけながら、ヨンギョンは、救急処置をした青瓦台VIPの手術を教授に譲り、自身は助手として立ち会います。その姿をシネ病院長とともに見まもるシネ漢方病院長の「あの子は子供の頃から優秀だった」という言葉にも謎を感じます。
恵民署漢方医院ですでにボンタクと呼ばれているホ・イムは、男性助手から「医師免許なしで診療すると逮捕される。その免許取得には10数年かかる」と聞かされて意気消沈。ヨンギョン祖父から「お前の仕事は掃除だ」と言い渡され、不承不承、ホウキをもって庭へ出るものの、朝鮮の恵民署で尊敬された医師だったホ・イムには受け入れがたい現実だったはず。そして、ヨンギョンの迷惑になっている自分の立場を実感し、ヨンギョンのこれまでの仕打ちを思い出して、話してくれればよかったのにと落ち込むのです。
要人の手術は成功。シネ病院長から一日の休暇をもらったヨンギョンは、病院の廊下で救急車の隊員から「ご無事でしたか」と声をかけられます。ERでホ・イムが自分をかばって、金属の棒に刺されたことを知ります。
恵民署漢方医院の男性助手が女性助手に気があると見たホ・イムは、彼女は肝臓がよくないようだから、これからはミルクではなく、緑茶をあげなさいとアドバイスします。ホ・イムは鍼治療をしているとき以外は、人間的にとても人懐っこい人物に描かれていますが、地のナムギルさんと共通している点かも知れませんね。
担当している患者でもないのに、手術を必要としているチョ・ミヨンが退院していくのを見過ごせないヨンギョン。患者を気にかけるなど、おそらく、ホ・イムと会う以前にはなかったことです。
シネ漢方病院のVIP病棟を任されたジェハ。「やっぱり、コネだ」と陰口をたたく先輩医師たちに要領よく挨拶します。病院長の孫という立場から来る余裕でしょうか。
ホームレスの無料診療のため、ヨ祖父のお供をしてきたホ・イムはふくれっ面でヨ祖父の助手を務めています。そんなことにはお構いなく、ヨ祖父は一人一人の患者に対して鍼を打つポイントをホ・イムに確認します。おそらく、若きホ・イムの漢方医としての技量を試している様子。
一方、シネ漢方病院では、ジェハが顔面マヒの患者にMRIを併用した診察を実施し、脳の腫瘍を発見します。
ホームレスの一人が突然意識を失って倒れますが、ヨ祖父の鍼を持つ手が震えるのを見たホ・イムが代わりに診療。見事、患者を救います。ホ・イムの鍼の打ち方を見ながら、「あれが本で読んだホ・イムの方法か」と心の中で感嘆するヨ祖父。
腫瘍を取る手術の前に、顔面マヒについては鍼治療で治療するジェハ。効果的にはホ・イムと同じ鍼の打ち方を電気を用いた方法で施術し、顔面マヒを治すのです。
「患者の顔面マヒを治したことで先輩どもはおまえのことを認めざるを得ないだろう」と祖父の院長。「ろくでなしの父親からおまえのような子がよく生まれたよ。母親から受け継いだ俺の血だな」と、娘の夫が気に入らなかった様子。ジェハにはジェハの悩みがあるようです。VIP病棟のスタッフについて、考えがあると含みのある発言をする院長。
ホームレスからお礼にもらったご飯の残りを見ながら不満気なホ・イムでしたが、「患者を救えて喜んでいたじゃないか。それは、おまえが生まれついての医者ってことだ」とヨ祖父から声をかけられます。
寄り道するというヨ祖父と別れ、ひとり、漢方医院に戻ってきたホ・イムに「ホ・ボンタクさん」と声をかけるヨンギョン。
「出て行かなかったの? 行くところがないなら、もう少しいれば。騒ぎを起こされても困るし」とヨンギョンからの意外な言葉にもう嬉しくてしようがないホ・イム。洗濯物をたたんでいるヨンギョンのブラジャーに眼を留め、気になって、気になって(笑)。そこにヨンギョンを訪ねてきたジェハ。牽制しあう二人の男。
漢方医院の前。帰ってきたヨ祖父に気づかず、車で走り去るジェハ。
剣道の道場。ヨンギョンと親し気に振る舞うホ・イムへの嫉妬を振り払うように、剣道の竹刀を振るユ・ジェハ。
深夜、お腹がすいて台所に来たヨンギョンが眼にしたのは、冷蔵庫のドアを開けて海苔をつまみ食いしているホ・イム。祖父と孫娘の仲が気まずいのに、居候の自分が食べられる道理がないと言い訳。カップ麺を出し、逐一、食べ方を教えてあげるヨンギョン。
「もしかして、過去に、わたしたち、会ったことある? 子どもの頃とか」と訊くヨンギョンに首を振って否定するホ・イム。この辺にヒントありですね。
食後、テレビというものを初めて眼にしたホ・イムの百面相が見もの。昼間の疲れか、テレビの前で眠ってしまったホ・イムに膝かけをかけてやるヨンギョン。二人の仲はいい感じですが、400年という年月がどう作用するのか、早や気になるところです。
朝鮮の獄中にいるホ・ジュン。ヨンギョンの子どもの頃の写真を見ながら「大人になったな。歳月というのは」とつぶやき、カバンに入っていたキャンディを口に入れる。「うちのキョンイは今でも食べているのか。キョンイに会ったということだな。二人の縁は実に」と意味深。
翌朝。ボンタクを呼ぶ祖父の大声のために寝ていられないヨンギョンが起きてくると、雨の中、ほうきで庭先を掃いているホ・イム。テレビで覚えたのか、早速、若者ことばを使ってヨンギョンに話しかけます。この吸収力の速さはさすがホ・イム先生です。
昨日の仏頂面とは打って変わり、上機嫌で掃除に励むホ・イム。
「オンニ、あのひと、変なところはない?」と訊くヨンギョンに「ないよ。イケメンがいると明るくなっていいわ」と大様な女性助手。
ボンタクオモニが子豚ボンシクを連れ、ホ・イムに会いに来る。
「息子さんが移住して以来、あんなに楽しそうに笑うオモニを見るのは初めてよ。ボンタクさんは、最初は、役立たずに思えたけど、今はいいと思う。院長もずっと小言を言っているけど、何か考えているみたい。でなきゃ、ホームレスの治療に連れて行ったりしないもの」
「お菓子を持ってきたよ」と丸いチョコレートのようなものをホ・イムに差し出すオモニに「これは胃石ではないですか。子供の頃、これがあれば、母の命を救えたのに」と涙ぐむホ・イム。小さな菓子を半分ずつ分けて食べる二人。やさしい眼差しで二人を見つめるヨンギョン。
ボンタクオンマ役のキム・ヨンオクさんは、『カン・チョルジュン公共の敵1-1』では、ソル・ギョングさんの母親役でした。数多くのドラマで活躍されてます。
その後、スーパーへ行くヨンギョンに荷物係りで同行するホ・イム。
一方、恵民署漢方医院を訪ねてきたシネ漢方病院の院長。ヨ祖父をヒョンニムと呼ぶ旧知の仲のようですが。
スーパーでは、生まれて初めて見る食材の宝庫に子どものようにはしゃぐホ・イム。「ICE CREAM59cent」と正面に印刷されたTシャツをヨンギョンにおねだりする表情を見れば誰も拒めませぬ。
「ところで、ハングルは誰に教わったの?」と訊くヨンギョン。「漢字は父から。おかげで医学書が読めた。ハングルは母から。なんでこんなものをと思ったけど、ここに来てから役に立つとは。母に先見の明があった」と話すホ・イム。「父は10歳のとき、母は12歳のときに亡くなった。胃石があれば助かったのに」「わたしの両親も子どもの頃に亡くなったの」「でも、おじいさんがいるじゃないか。うまく行ってないようだけど」「2,3日いただけで判断しないで。祖父にやさしくしてね」「なんと、ずっといてもいいということか」
漢方医院の前、車椅子の姑を伴ったチョ・ミヨン。チョン看護師の紹介で来たという。夫が先に亡くなったので、数年前から足がマヒして動けない姑を自分が見るしかないと語るミヨン。
ヨ祖父の鍼治療では変化がなく、ヨ祖父とヨンギョンの了解を得て、ホ・イムが施術。見事にマヒは治ったが、喜んで立ち上がったミヨンが倒れる。
ホ・イムを伴い、救急車で病院に向かう途中、交通事故に遭遇。被害者の傷ついた顔から他の事故の映像が脳裡に浮かび上がって平静を保てないヨンギョン。
ミヨンを手術室へと送り、廊下にへたり込むヨンギョンを案ずるホ・イムに、「あんたのせいよ。私の眼の前から消えて」と涙を流すのでした。
「ほんとに、あの女人は」と所在なく病院の玄関に立つホ・イムの前に止まる車。中から顔を現すシネ漢方病院の院長。高層マンションの一室に案内される。「はるばる朝鮮から来られたんだから、これ位は当然ですよ」と語る院長は、ヨ祖父同様、過去の何かを知っている様子。
ボンタクがいなくなった恵民署漢方医院はがらんとして、寂しい風が吹いている様子。「眼の前から消えろ」と言っておきながら、心中では、彼を待っているヨンギョンなのです。
シネ漢方病院のVIP病棟のオープン式典当日。紹介されるスタッフの最後に登場するクールな男性。髪を刈り上げ、ひげはそり、ダブルのスーツ姿で見違えるようなホ・イム、いえ、ホ・ボンタクでした。
日本ではどこの局が放送してくれるのか、早く知りたいものです。最近、韓国時代劇を主に放送しているNHKも期待できそうですが、『太陽を抱く月』や『オクニョ』同様、先に、スカパーでノーカット版を観てから、そのあとで、NHKでお願いしたいです。
[記事]『名不虚伝』、キム・ナムギル、完璧なビジュアル変身でプレゼントされた反転エンディング
記事入 2017/08/2715:51
[OSEN =パク・パンソク記者]『名不虚伝』キム・ナムギルがいよいよシネ漢方病院に入城した。
27日放送されたtvN土日ドラマ『名不虚伝』(演出ホン・ジョンチャン、脚本キム・ウニ、製作ボンファクトリー)6回でホ・イムがいよいよシネ漢方病院に入り、衝撃の反転エンディングをプレゼントした。ホ・イムとチェ・ヨンギョンをめぐる秘密が好奇心をエスカレートさせ、あちこちにちりばめられた笑いの地雷エピソードが細かい笑いを届けた。鍼治療の新たな名所まで提供しながら視聴者たちの時間を瞬殺させている。
この日の放送でホ・イムは免許証なしに医員の仕事をするのは不法医療行為でつかまるという事実を知って傷心に陥った。宮殿の敷居を越えるどころか医員の本分すらできない現実に挫折したが、恵民署漢方医院でも驚くべき鍼術の実力を誇示した。チェ・チョンスル(ユン・ジュサン)について行ったホームレスの無料奉仕で急に倒れた患者を鍼で救い、腰を痛めたチョ・ミヨンの姑も鍼治療で快癒させた。お金にならないとぼやきながらも、患者を救うのが誰よりも好きなホ・イムをチェ・チョンスルは「最高の医員」と感心した。
ホ・イムとチェ・ヨンギョンは、姑の治療のため恵民署漢方医院を訪れた最中に倒れたチョ・ミヨン患者を救急車に乗せて病院に向かった。救急車の前にバイクが割り込んで交通事故が起きた。チェ・ヨンギョンは再び現れたトラウマに苦しんだ。交通事故のトラウマを経験するチェ・ヨンギョンは、ホ・イムと会った後、新たに浮かぶ記憶に苦しんだ。精神科医の先輩は「その人の周りに新たに現れた人がいないか探してみて」とアドバイスした。チェ・ヨンギョンはホ・イムの助けを借り、患者を乗せてやっと病院まできたが、廊下に座り込むほど辛く感じた。チェ・ヨンギョンはホ・イムに向かって「あなたのせいよ。私の前から消えて」と叫んだ。それで、ホ・イムは恵民署漢方医院を去った。そして、シネ漢方病院のVIP病棟オープン式典にホ・イムではなく、ホ・ボンタクとして登場し、反転エンディングをプレゼントした。
漢方医の免許証の問題でシネ漢方病院への進出が挫折したように見えたホ・イムは放送終盤で漢方医ホ・ボンタクとして、突然、登場するや、チェ・ヨンギョンをはじめ、視聴者までが驚きを禁じえなかった。朝鮮の痕跡は探せないほどに一変したクールな都会人のビジュアルと虚々実々に笑っていた姿は消え、固く結んだ唇と目つきでカリスマを発散したキム・ナムギルの演技は反転の衝撃を加えた。ホームレス、認知症高齢者の治療をして慰労しながら、気持ちまでいたわる医員の姿を見せたホ・イムは、結局、シネ漢方病院を選択し、今後の展開は、再び、予測不可能に陥った。ホ・イムを助けるために乗り出したマ・ソンテ院長の本音にも気がかりが増す。朝鮮で身分の壁にさえぎられていたホ・イムが恨みを晴らして立身揚名できるのか、ホ・イムの変貌過程がどのように展開されるか見守らねばならない部分である。
チェ・ヨンギョンの秘密はさらに高まった。交通事故のトラウマを経験するチェ・ヨンギョンは、ホ・イムと会った後、子供の頃には思い浮かべなかった記憶まで生き生きと浮かび上がってきて苦しんだ。精神科医の先輩のアドバイス通り、ホ・イムがチェ・ヨンギョンの人生に入ってきてから始まったことなのか、気になる状況である。ホ・ジュン(オム・ヒョソプ)は、チェ・ヨンギョンが朝鮮に落としていった財布の中の写真からチェ・ヨンギョンに気づいた。チェ・ヨンギョンを「うちのキョンイ」と呼び、「やつはキョンイに出会ったのか。両人の縁も」と語るホ・ジュンの言葉の中にホ・イムとチェ・ヨンギョンの縁の秘密を解く鍵があるのか、疑問を増幅させる。ホ・ジュンは短い時間の登場だが、毎回、秘密の台詞で『名不虚伝』の今後の展開を解くキーマンとして登板する。
6回に差しかかり、『名不虚伝』の面白さは、さらに豊かになっている。刻一刻と変化するホ・イムとチェ・ヨンギョンの関係と、それによって引き起こされる多彩なケミ、朝鮮とソウルを行き来する往復メディカルドラマらしい緊張感あふれる展開に加え、従来は見られなかった漢方医学の世界が見どころをプレゼントした。ホ・イムとユ・ミンギュがそれぞれの鍼治療で患者を治療する場面はダイナミックでありながら新鮮だった。漢方医学は、現代医学の手術に比べて、静的な施術なので、劇的な展開が不可能であるという偏見を破った『名不虚伝』は、優れた演出で、漢方医学の魅力を極大化し、名所まで豊富にした。漢方医学、現代医学の協診コラボも期待される部分だ。
一方、6話の視聴率は、ケーブル、衛星、IPTVの統合された有料プラットフォーム平均5.6%、最高6.5%(ニールセンコリア、有料プラットフォーム、全国基準)を記録して熱い愛をつないだ。ソウルで才知を花開かせたホ・イムがマ・ソンテ院長の助けを借りて、漢方医ホ・ボンタクとしてシネ漢方病院への進出に成功し、ホ・イムとチェ・ヨンギョンの関係は再び転機を迎えた。
『名不虚伝』は毎週土日の夜9時tvNで放送される。
#写真提供= tvN『名不虚伝』6話放送のキャプチャ
OST Part 2
いつもご訪問いただき、ありがとうございます。なかでも、コメントをいただけると、ほんとに嬉しいです。
ほんとは、ナムギルさんの台詞だけは全部カバーしたい気持ちはあるのですが、体力&根気が低下しているうえ、時代劇の台詞はわかりずらいので、中途半端なあらすじでごめんなさい。でも、こうして読んでくださっている方があると、俄然、元気が湧いてきます(笑)。非公開でも結構ですので、時々、コメをいれてくださると有難いです。