アメリカ映画『スティーブ・ジョブズ(原題: JOBS)』

アップルの創始者、スティーブ・ジョブズの単なる伝記映画だろうと思っていたが、いやあ、面白かった。ジョブズを演じるアシュトン・カッチャーの大げさとも思えるそっくりさんぶりも楽しいけれど、ジョブズとほぼ同じ時代を生きてきたせいか、映画を観ながら、しきりに懐かしい想いがこみ上げてくる。つい、声をあげて笑ったり、そっと涙をぬぐったりしてしまった。

ジョブズのプレゼンテーション能力の高さは、iPhoneなどの製品発表やスタンフォード大学の卒業式の祝辞でも伺えるが、彼の武器は、夢見る力、そして、その夢を他人に説明し、納得させ、現実のものにしていく力にあるのがわかる。ジョブズという人は、コンピュータを作った人と思っていたが、実際は、自分が思い描いたものを誰かに作らせる能力のある人というのが、映画を観ていてわかった。両親の家のガレージでウォズニアックとコンピュータの試作を始めた頃から、そのはったりとも思える弁舌や商売の駆け引きには眼を引かれるものがある。

ジョブズは、コンピュータを家電のように誰もが簡単に使えるものでなくてはならないと主張し、それを実現させた。私なども、エンドユーザーの端っこにいながら、その恩恵を受けてきたひとりだ。今は当たり前のように、アイコンをクリックするだけで、パソコンを使っている気になっているが、それまでは、真っ黒のモニターにコマンドを入れなければコンピュータは動いてはくれなかったのだから。

エンディング、ジョブズ他、彼を支えた初期のメンバーの実物写真とその配役の写真が並べて公開されている。演技力もあるだろうが、実に似ている。

DVD発売後、もう一度、観たい映画

映画では、ジョブズが大学を中退した頃から、iPodを世の中に送り出した頃までが描かれている。彼の人生を知ろうとすれば、次のスタンフォード大学でのスピーチがおすすめである。感銘を受け、何度も聴いているが、なかでも、人生のどんな経験も、それらが後に点と点がつながるようにひとつの形となってくるというくだりが気に入っている。結局、点と点をつなぐことが出来る能力があるかか否かで、人生が決まってくるのかも知れない。点と点をつなげなかった者としての実感である。(YouTubeの映像、共有させていただきました)


Commented by ひさる at 2013-11-07 18:21 x
おまさぼう(さま)、アンニョン♪

一言。
おまさぼうさまの記事を読んで、とてもとても見たくなりました!

点と点、、、繋ぐところか、どんな点だっか思い出すことも難しく、さらには、はたして点すら描けなかったのではないかしら?と思う私です(笑)

共感するか否かは別として、人が話すのをのを聞くのはとても興味深いですよね!

いいものを教えていただきました。
ありがとうございまーす!
Commented by おまさぼう at 2013-11-07 21:17 x
ひさるちゃま

今日の京都新聞の夕刊に監督のインタビューが掲載されています。
「自分の王国を築いた男が一度は仲間に裏切られるが、最後には王位に返り咲く、シェークスピアのような古典的な物語だ」と述べていますが、私には、ある意味、青春映画のように感じられました。

点と点を結ぶということでは、誰しも、点はたくさんあると思うのです。でも、それを活かせている人が一体どれだけいるか。それができない理由のひとつは、夢の形がはっきりと見えていないことかなと。

こちらこそ、コメント、ありがとうございます。

おまさ(ぼう)より^^
Commented by スキップ at 2013-11-08 05:03 x
おまさぼうさま
私は映画を観るのは久しぶりだったのですが、「スティーブ・ジョブズ」
おもしろかったですね。
おまさぼうさまが書いていらっしゃる「彼の武器は夢見る力」というところ
本当にその通りだと思います。
人は現実に埋没してしまって、夢見ることを忘れがちですし、まして
その夢を実現することなんて、到底無理と最初からあきらめてしまう
ことが多いのに。
まわりを巻き込む吸引力のようなものもすごかったですね。
厳密に言えば、お友だちになるのはちょっと敬遠したいタイプ(笑)の
ような気がしますが、ビジネスマンとしてもクリエイターとしても、
そして一人の人間としても、とても魅力的な存在だと思いました。
Commented by おまさぼう at 2013-11-08 20:31 x
スキップさまはご自分のブログに書いてくださっていましたが、背景に流れる音楽も私の世代には郷愁を感じさせるもので、アメリカのビジネス界の熾烈さとかは、さして気にはならずに観ていました。

ジェームズ・ウッズさんが出演しているのも嬉しかったです。ちょっとだけだったので、何の役かもわからないのですが、私と同年代の彼がちっとも老けてないのもよかった。
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by omasa-beu | 2013-11-07 12:41 | 映画、TV、本、音楽 | Comments(4)

♪♪Kim Nam Gil Forever♪♪ 韓国の俳優キム・ナムギルさんが好きです☆


by omasa-beu
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