マー君、応援してます☆

野球に興味のない私がその試合を最初から観たのは、イチロー選手が出ていたWBC以来かも知れない。でも、観続けられなかった。田中将大投手、マー君がジャイアンツに2点を取られた時点でチャンネルを替えてしまった。私が観ていると負けそうな気がしたからだ。だが、今朝の勝谷誠彦さんの有料メールマガジンを読み、最後まで見届けなかった意気地なさを後悔している。さすが、プロの書き手たちは違う。無断転載はご法度ではあるが、マー君についての文章は残しておきたいので、その箇所のみ、拝借いたします。メルマガの宣伝にもなるし、いいでしょ、勝谷さん!

2013年11月3日号。<打たれてこそ1面を飾る田中将大の姿に、東北の地に残る英雄譚「弁慶の立ち往生」が重ねて>。

 4時起床。
 打たれてなお、マウンドに仁王立ちし続けるその姿に、勝利の雄叫び以上にグッと来たのは、私だけではないだろう。
 田中将大投手が負けた。今回の日本シリーズについて私はしばしば野球マンガのようだとここで書いてきたが、楽天ファン、田中ファンには悪いながら、連載終了の前の回でのシナリオとしては、これほど劇的なものはあるまい。
 <田中攻略、巨人が逆王手/日本シリーズ、第7戦へ>
 http://www.asahi.com/articles/TKY201311020312.html?ref=reca
 <プロ野球・楽天の田中将大(まさひろ)投手が、今年初めて負けた。仙台市のKスタ宮城で2日に行われた日本シリーズ第6戦に先発して完投したが、2―4で巨人に敗れた。レギュラーシーズン、クライマックスシリーズ、日本シリーズを通じて、31試合に登板して26勝0敗2セーブだったが、32試合目で黒星がついた。対戦成績は3勝3敗のタイに。決着をつける第7戦は3日、午後6時半からKスタ宮城で行われる。>
 東京では朝日新聞はこの写真を一面に使っている。
 http://www.asahi.com/articles/photo/AS20131102001763.html
 打たれた直後の投手の姿をトップで見せたというのは、前代未聞ではないか。「犬が人を襲ってもニュースにならないが、人が犬を襲えばニュースだ」とよく言われるが「田中将大が勝ってもニュースにならないが、田中将大が負ければニュースだ」というこの写真こそが彼の勲章と言えよう。
 「野球マンガ」のシナリオを書いているのは、楽天の選手と監督そのものだ。つまらないセオリー野球ではなく、まさにマンガのキャラクターのような世界に自分自身で入っていっているように私には感じる。それはもう、シーズン中から。そして支えているのは、先日も書いたように、復興予算を使い切れず、しかも流用しているような屑が運営している「国」をむしろ「棄て」て自ら立ち上がろうとしている東北の被災地の人々だ。屑ぶりももはやマンガならば、こちらはヒーローを輩出するマンガで対抗するしかない。
 セリフもマンガのネームだ。カッコよすぎるのである。
 <楽天・星野監督「交代拒んだのは田中の意地」/日本シリーズ >
 http://www.nikkei.com/article/DGXNSSXKG0557_S3A101C1000000/
 <楽天・星野監督 田中には代われと言ったんだけど…。エースの意地だろうね。でも、田中の負けを見られたのは幸せなことだよ。これまでなかったんだから。泣いても笑ってもラスト。選手は必ず期待に応えてくれると思う。>
 シビれるねえ。<負けを見られたのは幸せなことだよ。>は、さきほどの、1面を打たれた姿で飾ることにつながる。しかも、田中選手がいなくなることを前提にしている。敗れたもの、去るものの英雄譚という、日本人の琴線すべてに触れてくる。
 
 こうなると、ひとりひとりの言うことに言霊が宿るようだ。相方の嶋基宏捕手。
 <楽天嶋「僕のミス」力投のマー君称える>
 http://www.daily.co.jp/baseball/2013/11/03/0006468737.shtml
 <「中5日で160球投げた投手を誰が責められるんですか?この負けを彼1人に背負わせちゃいけない」。高橋由に2ストライクからの3球目を勝ち越し適時打されたことについては「相手に読まれた。僕のミス」と振り返り、「田中のためにも明日は勝つ」と言葉を絞り出した。>
 「代えなかった星野」「160球投げきった田中」「それを讃えた嶋」の言葉はいずれも球史に残るだろう。スポーツ記者界のみならずコラムの世界でもきっての名文家の一人で、『築地をどり』の大名取でありながら私が尊敬してやまない西村欣也さんは、もちろんこういう時にはちゃんと登場する(笑)。もうこの方くらいのレベルになると、目先の勝敗なんかには触れない。「去る」ことに踏み込んで書いている。コラムニストの手法のひとつではあるが、さすが。
 <田中よ、旅立ちの時ならば…嘆かず喜んで送り出そう>
 http://www.asahi.com/articles/TKY201311020370.html
 <勝敗の興奮とは別の、この寂寥感は何なのだろうと思う。野球の季節が終わろうとしていることもある。が、やはりその根源は田中将大の存在だろう。>
 <本人から明確な意思表示はない。しかし、田中がこのオフ、海を渡る可能性は極めて高い。だとすれば、この試合が日本で田中を先発で見られる最後の試合になる。寂しさはそこから生まれている。
 が、見る者としては喜んで送り出してあげるべきだろう。アスリートはより高いステージで戦いたいという本能を持っている。海外流出を嘆くべきではない。野茂英雄、イチロー、松井秀喜、今年でいえば上原浩治が僕たちにどれだけ勇気をくれただろうか。サヨナラではなく、出発の時なのだ。>
 うまいなあ。日本中が勝敗に一喜一憂している時に<勝敗の興奮とは別の>と書き出せるのが、しかしコラムニストの特権だ。
 これだけの多くの「言霊」を田中選手は生み出している。それは英雄の英雄たる理由でもある。英雄は英雄譚を残す。それらの連鎖の上に、私たちの歴史はある。
 高度経済成長のあの華やかな時代を支えた川上哲治さんが逝かれたまさにその時に、新たな、驚くべきことにあのころの投手たちを上回る英雄が出現している。日本国の再びの快進撃を私は重ねざるを得ない。しかもその彼は、私たちが戦争で負けたアメリカへと出撃するのだ!勝っても負けても、今日の試合の最後は、田中将大へのスタンディングオベーションで送り出そうではないか。

Commented at 2013-11-03 18:27 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2013-11-03 18:55 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ひさる at 2013-11-03 23:48 x
おまさぼう、おこんばんは。

私はスポーツ観戦大好きなので、雨の日の今日おうちでだらだらTV観戦三昧でした(笑)
大学駅伝に始まり、ひいきチームのサッカー、そして、プロ野球。

自分が運動音痴だからか、スポーツできる人たちがとにかく羨ましく、自分がプレイしてる気持ちになって観てます(笑)
スポーツの秋、最高!

Commented by ひさる at 2013-11-03 23:50 x
おまさぼうさま、上で呼び捨てにしてしまってます(笑)
ひらにおゆるしを~~(笑)
言い訳、今日スマホを新しくしまして,,,
とにかく、失礼しましたー
Commented by おまさぼう at 2013-11-04 17:38 x
鍵コメさま

まいど~です^^
昨夜の決勝戦は出先で観ることになってしまいましたが、かえって、もりあがって楽しかったです。
連れのひとりが最初から、最後はマー君と言っていたのがほんとになって嬉しかったですね。
ひとり観戦でなかったので、涙をひっこめるのが大変でした(苦笑)

普段はスポーツ全般に興味がないくせに、こんなときだけで、ほんとに恥ずかしいミーハーです。

コメント、内容によっては非公開にしていただく必要がありますが、小心者なので、あ、また、クレームかな?とつい脅えが走るおまさぼうです(笑)。はは、ケンチャナヨ~
Commented by おまさぼう at 2013-11-04 17:42 x
ひさるちゃま、おこんにちは。

おまさぼうで結構ですよ。~ぼうが~さんに当たるような気がするから、おまさぼうと呼ばれる方が親しみを感じます。でも、みなさま、わたしよりもずっと年下でいらっしゃるから、ちゅうちょなさるかな(ふふ)

そんなことより、ひさるちゃんもスポーツ観戦が好きなのね。わたしは、するのも観るのも、基本的にだめです。第一に、人前で身体を使って何かをするというのが大の苦手なもんで。あ、それなのに、ステージでナムギルとしたハイタッチはどうなのという突っ込みが入りそうな地雷を踏んでしまった。。。(爆)
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by omasa-beu | 2013-11-03 13:15 | WBC/WorldCup/Sports | Comments(6)

♪♪Kim Nam Gil Forever♪♪ 韓国の俳優キム・ナムギルさんが好きです☆


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