母の庭
2006年 05月 06日
以前お話したことのある母の植木、今日ようやく手入れをしました。
今朝、風通しのために今は物置のようになっている母の部屋の庭に面している戸を開けると、小さな黄色の花が目に飛び込んできました。5ミリほどのかわいい花ですが、何もしないのに、こうして生きていてくれて花を咲かせてくれていることに、私はただただ恥じ入るばかりでした。
庭といっても、三方を隣家と裏の家に囲まれた、横に長いせいぜい一坪ほどのコンクリの上に植木鉢が10個ほど置かれているだけの空間です。有難いことに、雨露と太陽と風の恵みが植木たちの緑の葉っぱを空に向かって伸ばしてくれていました。
書くのも恥ずかしいことですが、母が亡くなって以来、そこに下りもしなければ、まして、水遣りさえしていなかった庭ですので、上空(?)から落ちてきた洗濯ばさみや色あせた子供の野球帽、コンビニのビニール袋等々、ゴミ集めから始めた次第です。コンクリなのに、その上には緑のきれいな苔まで生えておりました。そりゃ、今年七回忌ですからね。でも、「何事にも時期がある」という私流の言い訳を用意しております。
なんでここに水道口を作っておかなかったのだろうと舌打ちしながら洗面所からバケツで何十杯という水を運んだおかげで、気持ちはよくなったものの、腰が痛くて、しばらく倒れていました(笑)。「相変わらず大層な子やなあ」と母は苦笑していたと思います。でも、これで、やっとあの世で心置きなく母に再会できます。
Sさん、来週の土曜日はお会いできるでしょうか。ではまた。
お母様が運んで咲かせてくださったお花ですね。
きっと、あの世でもなくても夢に出てきて、喜んでくらはりますよ。
では、土曜日にお会いしましょうね。