アメリカドラマ『BONES』‐骨は語る‐
2011年 07月 03日
ジェファソニアン研究所の法医学者、Dr.ブレナン(Brennan)が、FBIから遺骨鑑定の依頼を受け、FBI捜査官のブース(Booth)と共に事件解決に導くというものだ。法医学者といえば、日本のドラマでは、名取裕子の『法医学教室の事件ファイル』を思い出すけれど、ブレナンは皮膚の残っている遺体は専門外、彼女は遺骨から人物を割り出し、事件解決に導いてゆくのだ。
その鑑定がまた天才的なのだ。性別や年齢、人種程度は一眼で判別。生前の趣味から死因まで、遺骨の状況から判断するのだ。彼女を中心とした研究所の仲間たちもすごい。頭がい骨から生前の顔を復元し、コンピュータでそれを三次元映像で再現する技術を持つ者がいたりして、フィクションだと思っていたが、かれらにはモデルがあるというから驚く。
ブレナンとブースの掛け合いやそれぞれ個性的なキャラクターにも興味を引かれるが、ドラマとはいえ、私は、かれらのプロフェッショナルな仕事に羨望を覚えてしかたがないのだ。○○なら私に任せておいてと言えるようなものが自分にあればどれほどいいだろう。もっとも、原子力発電の問題にしても、プロフェッショナルは数多くいるはずなのに、この先の見えない閉塞感を考えると、ほんとのプロと言える人は一体いるのだろうか。
話がそれてしまった。単なるドラマに過ぎないのだけれど、私ははまるものが身近にあるときが一番幸せでいられるようだ。