おまさぼう春夏秋冬

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シネマ歌舞伎『ふるあめりかに袖はぬらさじ』

主演の坂東玉三郎丈が舞台挨拶に来るよという友人のお誘いで大阪まで出かける。
「わたしの地に近い」と話す玉さま演じるお園のよく喋ること。
有吉佐和子さんの原作を読んでいない私は、こんなに笑えるお芝居ということさえ知らなかった。お園によって語られる花魁の物語は今はやりの偽装。時代を超えて考えさせられるくだりは、さすが有吉佐和子。

昨年12月歌舞伎座で上演されたお芝居を6台の高性能カメラで収録し、編集には玉さまも加わったという映像の素晴らしいこと。最初から映画として撮影されたものと錯覚するほどだ。関西の舞台では実現できない豪華な顔ぶれも楽しい。背景が幕末の横浜とあって、歌舞伎のなかで英語の台詞を聴くのも初めて。アメリカ人に扮した坂東彌十郎さんがお上手。

歌舞伎座の客席の笑い声もそのまま入っているが、その声と映画を観ている私たちの笑いの間にほんの僅かな時差があるのが面白い。役者さんと客席が同じ空間を共有する生の舞台とスクリーンを隔てたシネマとの違いだろうか。

『鷺娘』や『娘道成寺』の玉さまとは別の人間味あふれるお園を楽しくみせてもらった。アップになった肌のなめらかなこと。女優さん顔負けです。
by omasa-beu | 2008-06-26 19:51 | かぶき・演劇 | Comments(6)

散歩道 (22)八坂神社

f0020564_1216832.jpg八坂神社の朱色の山門(西楼門)を入った右側の石灯籠に刻まれた市川雷蔵と養父・三代目市川壽海の文字。友人を待つ間に発見。いつもは知らずに通り過ぎていた。

昨日今日の歌舞伎ファンである私は壽海翁の舞台を観たこともないし、まして映画俳優に転身した雷蔵の舞台は知らない。ただ、雷蔵がいた大映は、同じ頃、父が大道具として働いていた職場。勝手に因縁づけて喜ぶ。
by omasa-beu | 2008-06-25 12:30 | 日々のこと | Comments(2)

『おっかけバアさん』

私のことではない(笑)。東野圭吾さんの短編集『怪笑小説』(集英社文庫)に収められている一編のタイトルである。一人のスターにはまってゆく婆さんの心の動きに元おっかけの端くれとしては大いに共感させられた。

シゲ子は夫亡き後、僅かな年金と預金を頼りに暮らしている。生活は質素、近所ではケチで通っている。だが、隣家の主婦にただでもらった一枚のチケットが彼女の生活を一変させる。舞台で歌う杉サマこと杉平健太郎に落ちてしまったのだ。

迷った末、初めて自分のお金で杉サマのショーを観、心満たされて帰路につくシゲ子だったが、夕飯の買物を買う段になって猛烈な後悔が押し寄せる。
<あかん・・・・・・>
結局、この夜の夕食は味噌汁と漬物だけだった。
これっきりにしようというシゲ子の決心もどこへやら、杉サマへの禁断症状に打ち克てず、劇場へと向かう。
<今日が最後。これがほんまに最後や>
高価な杉サマのサイン入りポスターまで買ってしまい、さらなる後悔の念にかられる。この夜のおかずは漬物だけ。
それでも、もはやシゲ子を止めるものはない。
<杉サマに会うためやったら、なんでも我慢するで>
チケット代に加え、服や着物を新調。美容院、化粧品代・・・杉サマのためだ。惜しくはない。
<あかん、このままでは破産や>
だが、杉サマから「いつもありがとう」と言われるだけで、お金の心配はふっとぶ。
<金がなんや。なんぼ金があっても、使わへんかったらないのと一緒やないか。あの世に通帳を持っていけるわけやない。杉サマに金をかけたら、この世で天国の気分を味わえるんやで>
杉サマに入れ込んで2年。杉サマのリサイタルに出かけようとしたシゲ子は突然のめまいで倒れる。発見した大家はシゲ子の変貌に驚く。出費を抑えに抑えた結果、栄養失調でミイラのようにやせこけた身体。恐怖の厚化粧。それでも、シゲ子は必死にリサイタルへ急ぐ。そして・・・・・・おかしくも悲しい、いや、おぞましくも衝撃的な結末が待っていた。

世の中のおっかけに水をぶっかけるような結末は見事。シゲ子の前では私はまだまだひよこである。
by omasa-beu | 2008-06-24 00:01 | 映画、TV、本、音楽 | Comments(0)

生きている理由

♪君の愛だけが この世で 生きている理由だったのに~(韓国ドラマ『星に願いを』挿入歌"Forever")という歌の一節を聴きながら、私が<生きている理由>って何だ、とふと考えた。

<昨年1年間の全国の自殺者数は前年比2・9%増の3万3093人で、10年連続で3万人を超えたことが19日、警察庁のまとめで分かった>(MSN産経ニュース
年代別では60歳台が1万2107人で最多となっている。自殺理由は、大きく分けると病気と経済問題。たしかに、やり直すのが難しい年代ではある。私だって、眠る時にこのまま目が覚めなかったら楽だろうなと思う夜がないとは言えない。

こんな時は、さちひろやさんの『世逃げのすすめ』(集英社新書)のなかのアラブの小咄が私は好きだ。
<ある死刑囚が王様に釈放を願い出ました。自分を釈放してくれれば、その代わりに王様が持っている白馬を、空飛ぶ馬にして差し上げます>
そこで王様は一年以内に白馬が空を飛べれば、おまえを釈放すると約束する。狂喜する囚人に仲間の囚人が言う。どうせ一年もすれば死刑になるのに、おまえはバカだ、と。
<いいや、これは俺のほうが喜んでいいことなんだぞ。いいか、ひょっとしたら、一年のあいだに王様が死んでしまうかもしれない。また、一年のあいだに俺が死ぬかもしれん。それに、一年のあいだにあの白い馬が死ぬかもしれん。そしてもう一つ、ひょっとしたら一年のあいだにあの馬が空を飛べるようになるかもしれない>
つまり、明日のことはわからない、ということだ。一年後に死刑になったとしても、その一年がもうけものだったわけである。さらにひろさんは言う。
<わたしたちは誰も、死に神から一年分の執行猶予すら貰っていません。一日分、一時間分の執行猶予すらない。それが人間の運命なんですよ>
by omasa-beu | 2008-06-21 01:42 | 社会のこと(忘れてはならない) | Comments(0)

団塊のぼやき (38)昔の名前では出られません♪

昔の仕事で加入していた団体が主催する会合の受付を頼まれた。参加者は皆、働く女性たちである。まぶしい。誰もがきらきらして見える。かつて私が参加していた頃よりもずっと堂々としている。職場での女性の地位が変わってきたことを実感させられる。おそらく、ここにもう私の居場所はないのだ。過去にどこで働いていたか、何をしていたかなど、何の意味もない。

関係者には、私のことを「ベテラン」と紹介されていたことを後で知る。広辞苑には〔ベテラン: その方面について経験豊富な人〕とあるから、長く会社勤めをしてきた私がベテランと見られても仕方がない。だが、長さは深さに比例しない。ますます居心地が悪くなる。

同級生の友人たちは、もうこの歳では新しい仕事はないよと断言する。そうかも知れない。でも、そうでないかも知れない。リタイアしたつもりはさらさらないから、あきらめたくはないのだ。

英語の「ベテラン(veteran)」には〔古参兵や退役軍人〕という意味があるし、ネット検索によると、元々はラテン語の〔old〕を意味する言葉から来ているようなので、つまり、私はもう〔旬でない人〕ということになる。それなら、ベテランと呼ばれても納得するしかないだろう。
by omasa-beu | 2008-06-18 13:19 | 団塊の世代 | Comments(0)

Takajin will be back!

やしきたかじんは歌手である。20数年前、山城新伍が司会をしていたトーク番組の最後に流れたたかじんの歌。身体に震えを覚えるような衝撃を受けた私は、その翌日、仕事を終えるや、大阪のレコード店から京都のレコード店へとたかじんの歌を求めて走り回ったものだった。それから何度コンサートへ足を運んだことだろう。そして、胸を熱くしながら会場を後にするのが常だった。

8年前、50歳の時のコンサートを最後にたかじんはコンサートを中断した。
「自分のなかで、歌でお金をとるのがどういうことか解決できなかった・・・職業で歌を歌うのはどういうことかをこの2年で解決させたい」と公式HPで語っているが、取り残されるファンの気持ちをアーティストはどう考えているのだろう。どこか失恋にも似たような想いで「帰ってきてくれると信じているわ」と応えるしかないのだ。

この8年の間に私の環境も大きく変化したし、なにより明らかに年をとった。以前と同じようにたかじんの歌を受け止められるだろうか。それを確かめに会場へ行きたい。8月29日大阪城ホールにたかじんが帰ってくる。
by omasa-beu | 2008-06-17 12:46 | やしきたかじん | Comments(0)

団塊のぼやき (37)課題

こころよく 我にはたらく仕事あれ それを仕遂げて死なむと思ふ

石川啄木の「一握の砂」をパラパラ読んでいて、この歌に立ち止まった。「死なむ」とは「生きたい」と同義だろう。仕事は何でもいい。私の場合、家事でも、アルバイトでも、ボランティアでも、他人にやさしくすることでも。ともかく、始めることだ。そして、続けることだ。

人の才能に嫉妬したり、友の幸運をうらやんだり・・・しかし、その才能も幸運も彼らの努力や精進、何かの犠牲の上に成り立っていることはわかっている。私は結果だけを見ている。

「一握の砂」を手に取る私。心が弱っているみたい。
by omasa-beu | 2008-06-12 02:31 | 団塊の世代 | Comments(2)

秋葉原通り魔殺人

「世の中がいやになった」と7人の方の命を奪い、10人に重軽傷を負わせた秋葉原の通り魔。訳も分からず、突然の惨事に遭われた方たちのことを想うと心が痛いです。

ニュースで事件の経過を聞いているだけでも心臓がぱくぱくするほど恐ろしい犯行です。

午後3時過ぎの読売TVニュース速報では、犯人が警官に取り押さえれる映像が放送されていました。返り血をあびている犯人の顔ははっきりと映されているのに、手錠をかけられた手元にはぼかしが入っていました。現行犯逮捕であり、こんなやつにそんな配慮は要らないでしょう。

今は不幸にして亡くなられた方々のご冥福を祈るばかりです。
by omasa-beu | 2008-06-09 01:44 | 社会のこと(忘れてはならない) | Comments(0)

橋下府知事の大阪

橋下大阪府知事が発表した財政再建案「大阪維新プログラム」の柱のひとつに人件費削減345億円がある。知事や幹部はもちろん、管理職以外の職員で給与の4%~10%がカットされるとのこと。

橋下知事がいくら財政再建をお題目のように唱えても、職員の多くは、大阪府が夕張市のような財政再建団体に陥り、その結果、大幅な人件費カットや人員削減が実施されることなぞ考えてもいないのではないか。身分が保証されているから公務員になったとうそぶく者もいるだろう。

たしかに、「こんな時給で・・・」とパートの仕事ですら常々ぼやいていた私だから、もし、大阪府職員であったなら「私が何をやったっていうのよ!」とブーブーわめいている姿が目に浮かぶ。

しかし、自分自身の過失でなくても仕事を失うことは世間ではよくあることだし、一旦仕事を失えば、一部の能力のある人たちをのぞけば、元の給料どころか、新卒並の給与すら期待できないのが現実である。かりに多少給与が下っても、仕事ができるのがどれだけ有難いことか。もっとも、これは再就職活動で苦渋を味わって初めて感じることだから、警察官や教員を含めた大阪府の全職員に納得してもらうのは非常に困難なことかも知れない。

もひとつ、職員の給与をカットするなら、府議会でだるそうに質問していた府議会議員の報酬もカットすべきである。財政悪化の責任があるのは、むしろ議員の方でしょう。大阪府だけの問題ではないですけどね。

大阪府がらみで言えば、最近、顔が前知事の某太田女史に似ていると言われました(苦笑)。
by omasa-beu | 2008-06-07 16:28 | 社会のこと(忘れてはならない) | Comments(0)

日本映画『アフタースクール』

中学校の校舎。
玄関の靴箱の前。男子生徒に手紙を渡す女生徒。
嬉しさを隠し切れない男子生徒。
場面が変わり、大きなお腹を抱えた若き妻と朝食を食べる夫。妻の父親。
「じゃあね」とお腹の中の子に声をかけ出かける夫。
マンションの外。夫の友人が新車で訪れる。
「後のことを頼むね。彼女がおまえのご飯も作ってるから」
その友人の新車に乗り込み、出かける夫。
その夜、産気づいた妻から夫の友人へ緊急電話。
連絡のつかない夫。
出社していない夫を探すために会社側に雇われる一癖あり気な探偵。
探偵の意のままに友人探しをする羽目に陥る友人。

このホームドラマ的導入に隠された真実。
だまし、だまされ、何を信じればいいのかわからない展開。
結果的に、してやられたのは観客。

アメリカ映画『シックスセンス(The Sixth Sense)』と同じく、「もう一度、最初から見直したい」と思わせられる。エンターテイメントの中にふと考えさせられる台詞がちらほらとちりばめられていて、一体誰がこんな複雑にして面白い作品を書いたのか。内田けんじ脚本・監督ですって。主な出演者は、常盤貴子、大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、田畑智子。

エンドクレジットの後にワンシーンあり。
by omasa-beu | 2008-06-05 19:08 | 映画、TV、本、音楽 | Comments(2)
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♪ ♪ Kim Nam Gil Forever ♪ ♪  韓国の俳優キム・ナムギルさんが好きです☆


by omasa-beu
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