おまさぼう春夏秋冬

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2017年 10月 21日 ( 1 )

[記事]『ある日(ワン・デイ 悲しみが消えるまで)』 キム・ナムギル インタビュー

秋の長雨がうっとおしい毎日です。みなさま、ご機嫌よくお過ごしですか。tvN『名不虚伝』の放送が終了してからは、かなり、気が抜けてしまっていますが、ガンスとホ・イムを行ったり来たりしていたこの夏の3ヵ月ほどは夢を見ていたような気がします。


最近は、昨年と今年のファンミDVDを繰り返し観ています。昨年のファンミで、ほっぺがたこ焼きだったナムギルさんは映画『殺人者の記憶法』で体重を増やしたあと、減量している最中だったことが、今更ながらに感じられたりします。ファンミの翌月にはワンデイの撮影に入ったはずですが、さらにすっきりしたガンスに変身しているのですから、俳優さんというのは、すごいというか、大変というか。体重が増える一方で憂うつでしようがないのに、食べることがやめられない自分自身がますます嫌になってきます。


さてと、ワンデイが韓国で封切りされた頃のインタビューです。すでにご存じの方も多いかと思いますが、私は見落としていましたので、興味深く、読んでみました。


俳優という職業は、そのときどきで、見知らぬ人物に憑依していくわけですから、現実の自分とどう折り合いをつけていくのか、考えが深い人ほど、悩みの幅も広いように思えます。


ナムギルさんのインタビューは、時々、禅問答のようで、どう理解すればいいのか、単純な私には理解できなかったりします。でも、それは、ある意味、韓国語がわかっていないせいかも知れませんので、下記の日本語訳も、そのあたりを忖度(そんたく)しながら()お読みいただければ幸いです。


【マガジンM】『ある日』キム・ナムギル、自分の中の孤独をじっと慰める


【中央日報】入力2017.04.06 00:00


ナ・ウォンジョン記者





キム・ナムギル(36)は、軍入隊前、一週間ほど、寺院に逗留したことがある。 TVドラマ『グッバイソロ』(2006年、KBS2)をともにしたノ・ヒギョン作家、ペ・ジョンオクとその翌年のTV単発ドラマ『私たちを幸せにするいくつかの質問』(2007年、KBS2)を撮ってからいくらも経ってない頃だ。チョントフェの寺院に誘ったのは、しばしば彼の個人的な悩みを聞いたりしていたノ作家であった(キム・ナムギルは彼女を「先生」と呼んだ)。 「先生の勧めでペ・ジョンオク先輩とともに現実を離れ山寺で知らない人と過ごしました。とにかく、すべての人格体は一人ではないですか。どれほど寂しく大変か、自ら認めようとしな​​いと、誰もわかってくれないということを悟った瞬間が一番印象に残っています。現実に戻って12ヶ月は人生に感謝しながら過ごしました。社会生活をしてみると、このような悟りをまた忘れたりするでしょう(笑)。それでも試行錯誤を繰り返しながら、ぼくも少しずつ深まってきたと思います」


以後、キム・ナムギルはTVドラマ『善徳女王』(2009年、MBC)で「人生のキャラクター」ピダムに出会った。『悪い男(赤と黒)』(2010年、SBS)ではイタリア・フランスまでファン層を呼び起こした。エイズ患者役のために13kgを減量した映画『暴風前夜』(2010年、チョ・チャンホ監督)、ソン・イェジンと呼吸を合わせたTVドラマ『サメ』(2013KBS2)まで、かつて彼が演じた男たちは、ことごとく捨てられ、ずっと傷を負った存在だった。痛ましく孤独であればあるほど、キム・ナムギルは俳優として愛された。作品に没頭するたびに手にあまる心は長く残った。そうすればするほど、彼は作品とキャラクターにさらに共感し、抱きかかえようとした。確固としていたはずの信念がすっかり崩れることを経験し、悩みの歩幅を少しずつ広げながら。キム・ナムギルの魅力を最近の言葉で「ビーグル美(ビーグル犬のようにやんちゃでいたずら好き)」と言うのか。カバーストーリーの撮影中ずっとビーグル犬の子犬のように茶目っ気にあふれていた彼の眼がこの話を聞かせてくれる時だけは淡々となった。


『ある日』は、そんな彼に10年前の山寺の記憶を蘇らせてくれた映画だ。「誰もが隠したい過去のひとつ位は持っているでしょう。『ある日』は、顔をそむけていた自分の痛みに向かい合ったときに初めて立ち直れる人たちの話です」キム・ナムギルの言葉だ。


最初はガンスがミソの魂を見るという設定のために出演をためらった。映画の後半、ガンスとミソは生死の境界である選択の岐路に立つ。彼は「このような真面目な素材をファンタジーのジャンルで語るのは軽くないか、先入観があった」と述べた。「イ・ユンギ監督の粘っこいメロ映画を好きだった」というキム・ナムギルが第一に挙げるイ監督の映画は、『女、チョンヘ(チャーミングガール)』(2005)だ。「『女、チョンヘ』で(主演俳優)キム・ジス先輩がタバコを吸いながら道を歩くシーンが好きです。俳優と背景とすべての感情が演出(ミザンセーヌ)されて余白に溶け込むその余韻が本当に長かったんです。『ある日』は、イ監督の作品の中で商業的な悩みが最も多く盛り込まれた映画なんです。最初はイ監督の前作の色と違っていたので戸惑いました」


わずか数ヶ月後に反転が起こった。再びシナリオを読んだキム・ナムギルはこみ上げる涙をどうしようもなかった。キム・ヨンハの同名小説が原作の映画『殺人者の記憶法』(2017年公開予定、ウォン・シニョン監督)を撮影している時だった。この映画で彼は、アルツハイマー病にかかった連続殺人魔(ソル・ギョング)とある種の関係にある連続殺人魔役を演じた。「皮肉なことに、『ある日』を読んだのは、憂鬱とか苦労を超えた、ぼくの中の暴力性を最大化して演技していた時期だったんです。決して殺人鬼の行為を正当化することはできませんが、時代が作り出した社会像・人間像という考えに「人間の欠乏とは何か」と悩んでいた時だったんです。何かに心が動いたのか、『ある日』が異なって見えました。置かれた状況や心情によって、より長く残る映画という気がしました」だからといって、「この映画は『でもな、オレ、こんなに死にそうに痛いんだから分かってくれ』ではない」とキム・ナムギルは焼酎にたとえた。12杯飲んで杯をとんと置くと痛みがあるが、それを現さないポーカーフェイスを想像して演技しました。『パイラン』(2001年、ソン・ヘソン監督)が浮かんだが、調べてみるとソン・ヘソン監督が書いたシナリオをイ監督が脚色していたんです」


妻の死から抜け出せないガンスとミソのメロに見えることだけは警戒した。劇中、ミソがガンスを呼ぶ呼称を「おじさん」に定めたのもできるだけ距離感を置くためだ。ガンスがミソの手をそのまま透過する雨水を見てびっくり仰天し、ミソとなんだかんだと穏やかな笑いを誘発する場面は彼が一人で悲しみを抑える瞬間と交差する。一瞬たりとも思いのままに流れることのない私たちの人生のように。


ガンスは泣くことができない男だ。 「原発の爆発の危機の中で、仕方なく小市民の英雄として背中を押され、死の恐怖と憤りを堪えられなかった」前作『パンドラ』(2016、パク・ジョンウ監督)のジェヒョクと異なる。キム・ナムギルは「(感情を)秘めることが習慣になり、泣くときも声を上げて泣くことができず、縮こまるガンスが痛ましかった」と語った。「泣いたら胸がすっきりしたという人々が時にはうらやましくもあり、気にかかったりもします。悲しい時、ぼくは何もしないで時間が過ぎて行くのを待つ方なんです。務めて忘れてみようとする行為自体が大変ではないですか。実際、自ら崩れたり座り込んで起きられないことがあり、恐れたりもします。肯定的なエネルギーで満たされ、少ししっかりして振り返ってみる勇気が生じる頃には、遠回しにあばいてみて、自虐するなり、哀れんだりしてもそうであったようです。ある意味、(痛みに)正面からぶつかっていけないんです」


大衆に愛されてきて、キャラクターが強く、痛みのある作品を主に追求してきてマンネリズムについて悩むことになったというキム・ナムギル。 『ある日』でくたびれた背広に無精ひげをはやしたままミソに巻き込まれるガンスは、最近、『海賊:海に行った山賊』(2014、イ・ソクフン監督)、『桃李花歌』(2015、イ・ジョンピル監督)『パンドラ』などで彼が挑戦してきた様々な試みの一つだ。もちろん、おもわず眉間をしかめる悩みに沈んだりして、のそりのそりとリードして行く姿でいつもの「香港ノワールのようなキム・ナムギル印の雰囲気」が滲み出るのかもしれないが。次回作『殺人者の記憶法』では感情が一つも盛り込まれていない不気味な眼つきを披露する予定だ。全裸の後ろ姿が殺伐として現れる場面のために撮影当時体格を大きくすることもした。しかし、いつの間にか原状復帰だ。いや、「作品のためにわざと体重を減らしたことを除けば、最近ほどやせたことはない」ほどだ。彼にそれとなくガンスのような人生の決定的な一日を経験したことがないかと尋ねた。「ある日というのはいつもあるようです」彼はにやっと笑った。もっとも、口癖のように「ぼくは肯定的」と語る俳優ではないか。キム・ナムギルの人生は川のようにとうとうと流れている。

ナ・ウォンジョン記者


by omasa-beu | 2017-10-21 12:31 | 映画 ワン・デイ 悲しみが消えるまで | Comments(10)
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♪ ♪ Kim Nam Gil Forever ♪ ♪  韓国の俳優キム・ナムギルさんが好きです☆ドラマ『名不虚伝(ミョンブルホジョン)』11/17からMNETにて放送開始!!


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