おまさぼう春夏秋冬

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2017年 10月 03日 ( 1 )

tvN『名不虚伝(ミョンブルホジョン)』15話

今日は『名不虚伝』の集中放送を観たかったのですが、いつも観ていたサイトではtvNが繋がらなくて、おかげで、15話のあらすじを仕上げることができました。いつもと同じく、満足の行く出来ではありませんが、皆さまのご参考になれば幸いです。


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朝鮮に戻ったホ・イムは漢陽(ハニャン)に侵攻してきた倭軍の兵たちを避け、チェ・ヨンギョンからヨニがいると聞かされたホ・ジュンの屋敷を目指します。


ソウルのヨンギョン。倒れている祖父を発見し、気が動転しながらも、医者らしく診察。救急車で病院へ向かいます。


「大動脈弁狭窄症だと思う。手術室を確保して、チョン教授に連絡して」とミンジェに電話で指示。


ホ・イムがホ・ジュン宅にたどり着いたときには、すでに倭軍の襲撃の後。使用人たちが血を流してあちこちに倒れています。


「ホ先生、マッケ」


「治療をしてもらった部屋でヨニに会った」というヨンギョンの言葉に従って部屋に入ると、そこもすでに荒らされた形跡。ふと、見覚えのあるヨンギョンの治療用カバンが棚の上にあるのに気がつきます。


カバンの中には、「許任(ホ・イム)前」と書かれた書状が入っており、それは、ホ・ジュンたちの居場所を知らせるものでした。


ERに到着し、ヨンギョンが祖父の胸のエコーを取っている最中、気がつく祖父。「なぜ、話してくれなかったのか」と責めるヨンギョンを前に「家に帰る」と言い張る祖父に、「ここでは、医者は私です。手術をします」と主張。しかし、頼りのチョン教授は不在で翌日でなくては手術ができないとミンジェから聞かされ、直接電話で交渉しようとするのを止めてまで、「家に帰らせてくれ」と譲らない祖父です。


ホ・ジュンの手紙に従ってたどり着いた民家から出てくるマッケ。

「マッケ。生きていたのか。無事でなにより。怪我はしていないか」とホ・イム。

「わたし、大丈夫ですから。ホ医員さま、顔色が..

「私は大丈夫だ。御医はご無事か」

「ご無事です」



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患者を治療中のホ・ジュンと眼を合わせるホ・イム。

「都城の路地で倭軍にやられた人たちです。まだ息があるのを見て武士のお兄さん(ホ・ジュンの下で働く男性のこと?)が連れてきたのを治療してくださっているんです」


「来たか」とホ・ジュン。「無事に手紙を受け取ったようだな。入りなさい。ヨニに会いに来たのではないのか」


「ホ医員さま」と深くお辞儀をするヨニの父。

ホ・イムがヨニの手を取ると、「おじさん」とか細い声。

「遅くなって、長いこと待たせてしまって、すまぬ。こうして頑張ってくれているとは、実に有難いことだ。もう少しの辛抱だ。すぐに治療してあげよう」と脈を診ながら「(心の声)一体、おまえに何があったというのか」と不思議に思うホ・イムです。


ヨニの症状が単に病気によるものではないと話し合うホ・ジュンとホ・イム。ヨニに起こった出来事を知らされます。山で獣をとって暮らしを立てていた一家だったが、ある日、父親が狩りに出ている最中、押し入ってきた火賊の集団から母親が乱暴を受け、首を吊って死ぬ現場をヨニが見たということだったのです。.

「私も最善を尽くしたが、あの子を救えるのはおまえだけだろう。あの子が持ちこたえられたのは、おまえとの約条を信じて生きようとしたからではないか。方策はあるか」

「考え得る方法はすべて使うつもりです」

「心に深い傷を負っておる。簡単ではないはずだ」


「これは、これは」という声。以前、鉄砲で子どもを打った倭軍の隊長だった。

「おまえだったか。朝鮮人。われらは縁があるな」

ホ・イムとホ・ジュンに刃を向ける倭軍の兵たち。


ヨ祖父の病室。相変わらず、家へ帰ると言う祖父と手術さえ受ければ元気になると主張するヨンギョン。

「今さら長生きしてどうなる」

「ハラボジ、他に理由があるのね。教えてください。一体、どういうことか」

「医者でありながら息子の気持ちも理解できず、嫁にも先立たれ、大事な孫から両親を奪ってしまって、どんな顔で長生きできるのか」

「そしたら、わたしはどうなるの。わたしのことは考えてくれないの。両親も兄弟もいないのに。ハラボジまでいなかったら、わたし、ほんとに一人よ。わたしを一人置いて行ける?」


回想。

「私がいない間、先生を」とホ・イム。

「ハラボジのこと? なに?」


「ヌナ。ハラボジが倒れたって? 大丈夫なんだろ」と駆けつけるユ・ジェハ。


「わしにそんな資格が」とひとり病室にいるハラボジ。


「手術さえすれば大丈夫のはず」とヨンギョン。

「ごめん。うちのハラボジのせいで」

「あなたがどうして。あなたがしたことではないのに。それに、そのせいではないし。そうだ、あなたがパク氏を説得してくれたんですってね。ありがとう」

「そんなことところで、ホ・イムが見えないけど?」

「ああ、行くところがあって」

「どこ? もしかして、朝鮮に行ったのか、もうずっと

「帰ってくるって」

「よりによって、こんなときに」

「ジェハ。大事なことよ。あの人にとっても。それから、わたしにとっても。必ず救いたい患者。今度こそ失望させてはいけない子ども。その子を救うため、自分の心臓まで刺して行ったの」



朝鮮。

「今日はついてるぞ。再び、おまえに会えるとは」

「私が望みなら、命をやるから、他所に行こう」

「(日本語で)黙れ。中に朝鮮人がいるのか。(部下に)中を探せ」

「ちょっと待て。中に病人がいる。患者を診る医者たちだ。戦いの最中でも医者や病人を傷つけるのは道理に叶わないはずだ」

「関係のないこと」とホ・イムへ向けて鉄砲を構える倭軍の隊長。間一髪、ホ・ジュンの使用人が現れ、倭軍と一戦を交えるのですが、鉄砲で撃たれてしまいます。


ホ・イムへ迫る隊長の刃。またも、間一髪。矢で撃たれる隊長。やってきたのは、トゥチルとその仲間たちでした。バッタバッタと倭軍を倒すトゥチルの刃。こんなに腕の立つ男だったんですね!


「今日は時間をかけさせやがって。ホ医員さま~」とトゥチル。


ヨ祖父の病室。姿を消した祖父。ヨンギョンは家に電話し、ジェスクに確認してもらうが家にも帰っていない様子。

「院長は行くとこなんかないわよ。他に家族もいないのに」とジェスク。

「家族?」と行き先がわかったかのようなヨンギョン。


納骨堂。息子と嫁の遺骨の前で息子に語りかけているヨ祖父。

「漢方医院を継がせるために無理を強いたようだ。だが、おまえは一度たりとダメ息子だったことはない。キョンイのことを考えて、わしがもう少し折れればよかったのか」

祖父の傍らに立つヨンギョン。

「アッパ、ごめんね、邪魔をして。その代り、アッパが残した宿題は、わたしがちゃんとやるからね。わたし、ハラボジに申し訳ないことがいっぱいあるの。返さないといけないこともすごく多いし、だから、わたしに時間をちょうだい。ハラボジは、もう少しあとでそちらに送ってもいいでしょう」ハラボジの手を取るヨンギョン。手を重ねながら、倒れてしまう祖父。


朝鮮。

「おれがホ医員さまを助けたんだな」

「そちがどうして」とホ・イム。

「いまや、義勇軍なんで」

傷を負って運ばれてくるトゥチルの仲間たち。薬草が底をついたと知ったホ・イムは、マッケにヨンギョンのカバンを取りにやらせます。周囲が驚きの眼で見ている中、ホ・ジュンと手分けし、ヨンギョンが用意していた救急薬で手当てをするのですが、ホ・ジュンは20年前にソウルでの体験がありますから、手慣れたものですね。


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「それでは、私は止血をします」とホ・ジュンに断り、怪我人に鍼を打ち始めるホ・イム。


「あの日、ホ医員さまを送ったあと、何日も眠れなかったですよ」とトゥチル。

「あんなことを頼んで悪かった」

「どういうことですか。刃をこう刺したとたん、消えてしまったんだから」

「(答えず)そちはどうしたのだ? 北へ行くと言っていたのではないのか」

「一人っきりになった身ですからね」

「なぜ、刀を持っておるのだ?」

「王や重臣ですら、民を置いてきぼりにして、みな逃げてしまったんだから、おれたちが守らなくてどうするんですか。犬死するところをホ医員さまが助けてくれたんだ。少しでも人の役に立てば、あとで母や兄貴に会ったとき、よくやったと褒めてもらえるはず。ホ医員さまたちがやっていることに較べれば何のことはない。奴婢に生まれてなければ、おれも医員になりたかった」


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「いつ死ぬかわからぬ命だが、生きているうちにホ医員さまに恩を返せてよかった。母と兄貴が助けてくれた。恩は返しましたよ」

「そうだな。礼を言う」

「ホ医員さまはたくさんの命を救って、おれはたくさんの命を守って、また、生きて会えたときは兄弟のように暮らしましょう。おれが弟のようですが」

「それは違うと思うが」

「(仲間に)さあ、挨拶して行くぞ。(ホ・イムへ)お達者で」と一同、ホ・イムに一礼し、去って行きます。


トゥチル役のオ・デファンさんのインスタグラムによると、最後の「おれが弟」の件はアドリブらしく、それをちゃんと受けてくれたナムギルとコメントされています。


オ・デファンさんの韓国語のコメントは次の通りです。日本語は私の適当訳。


동생 에드립 잘받아준 남길이~~

역쉬 #센스쟁이

오늘종방영때 신나게 놀아보자!!

弟のアドリブをちゃんと受けてくれたナムギリ~

やっぱり #センス抜群

今日の打ち上げは楽しく遊ぶぞ!



手術室の前。ストレッチャーのヨ祖父。

「チョン教授にまかせておけば大丈夫。眠っていればいいからね」と力づけるヨンギョンの手を握り返す祖父。

「おまえがやってくれ。おまえは人の命を救う医者なのに、なんで、わしの命を他人の手に任せるんだ。自信がないのか。自信がないのなら」

「ううん、ハラボジ。わたしがやります。ハラボジの手術はわたしがやるから」

「おまえ、わしに悪いなんてことはない。そんな考えはやめなさい。おまえがいたから、わしは生きてこられた。わしの大事な大事な孫のおかげでな。今度、わしの心臓がどんなだったか、話してくれ」

「わかったよ、ハラボジ。ハラボジの心臓を見て、イケメンだったか、ブサイクだったか、眼が覚めたときに話してあげるね」

そばで泣いているジェスクとビョンギ。


朝鮮。ヨニのいる部屋。

「このまえ、御医の屋敷で会ったオンニを覚えているか。オンニは必ず約束を守る医員だが、そのオンニがおまえの元に私を送り出してくれたのだ。おまえとの約束を守り、おまえを救えとな。しかしだ。それは、おじさんが一人でできることではないのだ。おまえが手伝ってくれてこそ可能なのだ。おまえの気持ちで、このおじさんを助けることはできるか?」

首を何度も縦に振るヨニ。

「さすれば、ともにやってみよう」


手術室。周りのスタッフによろしくと挨拶し、祖父の手術を開始するヨンギョン。手術中の詳細は省略します。


回想。

「この手で多くの人の命を救ってきたのではないか。それは、父上が残した贈りもののはずだ」とホ・イム。


ヨニのいる部屋。鍼筒を手に取るホ・イムに思い出されるヨンギョンの言葉。

回想。「その子、必ず、救ってね」


「そなた、見守ってくだされ」

「あなた、見守っていてくれるでしょう」


ホ・イムがヨンギョンに語りかけるときは、「그대(クデ)」、ヨンギョンは「당신(タンシン)」と呼びかけています。「クデ」は、現在は、詩や歌詞で使われることが多く、「君」や「あなた」と訳される言葉ですが、ここでは、「そなた」としました。ほかに、もっといい呼び名があると思うので、考えついたら、訂正しておきます。


それぞれ、時空を隔てた世界で、ヨニの治療とヨ祖父の手術に一意専心するホ・イムとヨンギョン。



「よく辛抱した」とヨニに話かけるホ・イム。


シネ病院の前。車で降りる漢方病院のマ院長を待ち構えるマスコミの記者、カメラマンたち。


「不正診療を行ったのでは?」と追求され、記者たちをにらみつけて通り過ぎるマ院長。院長室に入ると、懇意にしていた会長たちに電話を入れますが、ことごとく、袖にされる始末です。蛇酒のミン会長からは、シネ漢方病院院長解任の発表があるようだがと知らされて。


スマホを床に投げつけ、「ホ・イムのやつ、殺してやる」と悪態をつく院長。

「そうは行かないと思いますよ」と部屋に入ってきたジェハ。

「彼は朝鮮へ帰りました」

「勝手なやつだ」

「どうしても助けねばならない患者がいるそうです。自分の手で心臓に鍼を刺し、その痛みに堪えて行ったのですよ」

「まさか、気でも違ったのか」

「ハラボジは、医者として生きてきて、そういうことがありましたか? たったひとりの患者のため、おのれの痛みに堪えて救うという気持ちはありましたか?」

「何が言いたい?」

「ハラボジが信じていた人たちに背をむけられて、それで、ひとりになられたら、そのときは、ぼくに連絡してください。ぼくも、いまは、ハラボジしかいませんから」


ヨニの脈を診るホ・イム。眼を覚ますヨニ。

「よくがんばったな。有難いことだ」

ヨニのそばに寄る父親。

「ヨニが助かった。医員さま、ありがとうございます」

「何をおっしゃいますか。私の方が申し訳なかった」

「違います。ヨニだけでなく、わしも助けられましたよ。ヨニにもしものことがあれば、わしも行く、一緒に行くと思っていましたからよ。医員さまのおかげで、ウニも助かり、わしも助かりましたよ。まことに、ありがたいことで」


「先生はどうして一緒に行かれなかったんですか? こんな時節は王様の傍にいるのが一番安全な道ではないですか」とホ・イム。

「それを言うなら、なんで、おまえはここに来たのだ。あちらの世の中は安全であろうに」

「ヨニがどうして先生の傍にいるのですか?」

「はは。おまえが治療を怠った子を私が面倒を見ているのを怒っているのか。おまえがいなくなった後、事情を知って、あの子を探したのだ。おまえが戻ったときのことを考えてな」

「今も、私が帰ってくると考えておられますか?」

「自分自身に問いかけるべきことを何故私に問うのだ?」

「(鍼筒を手に持ち)元々、先生のものだと聞きました」

「私のものではない。しばらく、私の元にいただけだ。どういう秘密があるのかも知らぬ。いつ頃から存在していたのか、どうやって手元に来たのかも。ただ、私も鍼筒のおかげで新しい道を見つけ、帰ってこられた。たぶん、守るためではなかったか」

「守る」

「いまは医員の数も少ない。ことに、天賦ある医員は。この戦いの最中に、そいつがおまえを選んだということはそれなりの理由があるのだろう。私の憶測が合っていればだが。おまえは自分の才能や価値に気づくべきではないのか」


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ホ・イム 今夜、名不虚伝.. ご覧になりますよね?
ホ・ジュン 部屋で私ひとりで観る。文句あっか(意訳です)



回想。ホ・ジュンを前にして、高慢に語るホ・イム。

「薬を手に入れるのは困難ですが、鍼はモグサと鍼があればできることです。貧しい民にとってこの上ない治療法です」


この回想シーンのホ・イムの眼つきだけを取ってみても、演技が上手いなあと感服します。今更ですが(苦笑)



「ここでの記憶はなにひとつ持って行かないと言っておったおまえが子どものために戻ってきたのを見ると、その選択は間違ってはいないようだ」

「では、この模様はなんですか?」

「まことに多くの経験をしたようだな。医者としてのお前の成長を物語るものだ」

「以前にはなかった模様だ」

「もう、時が来たようだな」


ヨンギョン祖父の病室。

「ハラボジ、手術はめちゃめちゃ大変だったの。だから、末永く健康でわたしの傍にいてね」

「天女のようなうちの孫は人の命を救う医者と知っていたが、違うな。人の気持ちもちゃんと癒す医者なんだな」

「ハラボジ、あの人も知っていたんでしょう。出発するとき、ハラボジを頼むと言って出かけたの。大変なときに、ハラボジを守れなかったって」

「キョンや。漢方医になりたいと言っていたおまえが医大に進んだとき、わしは少しも寂しいとは思わなんだ。恵民署やわしのそばにいなくても、おまえを必要とする人たちのそばで、治療し、命を救っているではないか。最初から、おまえがいるべき場所はここだと思った。人は、自分が必要とされる場所で自分らしくいることが一番輝いていられるのさ」


この肝心なときにガムタッチの姿が見えないが、どうしたのか、別れたのかと噂しているチョン看護師、カン医師、ミンジェ。それを陰から聞いているヨンギョン。


ひとり、鍼筒を見ながらホ・ジュンとの会話を考えているホ・イム。

「それでは、時が来れば、もう戻ってこれなくなると言うことですか?」

「どちらに留まるにしろ、おまえの選択だ」


「おじさん」と元気な声をかけるヨニ。

「おまえはどうしておじさんを待っていたんだ」

「おじさんが約定してくれたから」

「その約定を信じていたのか。(首を縦に振るヨニ)私にも信じてくれる者がいたのだな」

「おじさん、わたし、大きくなったら医員になる」

「医員?なぜだ。だれを救いたいのだ?」

「あたしのような病気の子どもたち。おじさんのように治療してあげたい。あたしも知っているよ、今は戦いの最中だって。病気の子どもが多いのに。大人になるにはまだ」


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恵民署漢方医院の庭。「200を数える間に戻ってくる」というホ・イムの約束に従い、200を数えるヨンギョン。

「ひとつ、ふたつ、みっつ、ああ、早すぎた。もう一度。ひとつ、ふたつ




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朝鮮のホ・イム。

奴婢でなければ医員になりたかったと語ったトゥチル。病気の子どもたちを救いたいというヨニ。鍼筒に選ばれた理由があるはずと言ったホ・ジュン。なにより、朝鮮でヨンギョンから言われた言葉。

「あなたのほんとうの姿を覚えておきたい。人々を治療し癒すあなたの心の奥にあるものは何なのか」と言ったヨンギョンを思い返します。


床几に寝転び、空を見上げながら。

「ここは星がいっぱいだというに、ソウルの空はどこまでも真っ暗だ」


同じ頃、庭の床几に仰向けになり、空を見上げているヨンギョンです。

「朝鮮の空は星がいっぱいなのに」

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ヨンギョンが出勤しようとすると、台所から物音が聞こえてきます。

そこにいたのは、おにぎりを握っているホ・イムでした。


このシーン、一部、重複していますね。


「ヨンギョンさん。おはよう。おにぎりを作っているところだ。ちょっと待ってくだされ」

ホ・イムの背中に抱きつくヨンギョン。

「ちょっと待ってくれと言うに。せっかちなことだ」


「ヨニは助けましたか?」

「助けた。そなたのお蔭だ」

「ほかに、誰かを助けましたか?」

「トゥチルの義勇隊を助けた。そなたのおかげだ」

「トゥチルが兵になったのねえ」

「刀を振り回しておった。倭軍もやられておったわ」

「また、倭軍にも遭ったのね」

「マッケは? マッケは元気でしたか?」

「また、男物を身につけていた。気楽なんだと」

「ホ・ジュン先生は?」

「元気だ。あの先生、そなたのことを聞きたいのに口に出さぬのだ」

「それから?

「(ヨンギョンに向き直り)会いたかった」

抱きしめ合う二人。


ヨンギョン祖父の病室。

「私がいない間に、先生は大変なことに」

「おい、おまえがいてもどうだったか。ヨンギョンが大騒ぎしおって、恥ずかしいったら」

「ヨンギョンさんが苦労したようだ」

「こいつ。わしの心配をしているのではなく、キョンイの心配か」

「当たり前のことを。私にとって一番は誰ですか」

「置いてやったのは誰だ?」

「給料なしで働いたのは誰ですか?」

「そういうことなら、87,000ウォンを返せ」

笑い合うふたり。

「キョンイを連れ出して上手いものでも食べさせてやってくれ。心配をかけた」

「(ヨ祖父の手を取りながら)よく手術を受けられました。これで安心しました」

「苦労したんだな。顔がやつれておる。宿題もすべて解けたようだし。キョンイは強いやつだ。おまえは思うとおりにやれ」

廊下で二人の会話を聞いているヨンギョン。


病室を出てきたホ・イムへ

「おにぎりを一緒に食べよう」とヨンギョン。


庭のベンチ。

「私はいいのに」とヨンギョンからおにぎりを受け取るホ・イム。

「朝鮮で食べたのはもっときれいだったけど」

「早く来たかったので急いで作ったのだ」

「でも、美味しい」

「それはよかった... ゆっくり食べないと」とジュースの缶を開けようとするが開け方がわからないホ・イム。片手で開けてこぼすヨンギョン。

「こういうことはカレシがやってくれるものなのに」

「すまぬ。まだ、慣れておらぬのだ」


「朝鮮はどうだった?」

「漢陽に倭軍が入ってきた」

「そしたら、みんなは?」

「避難できない民は無残に殺されていた。だが、何もできなかった」

「痛むのね、胸が」

「ある医員は容易い道より困難な道を選び、ある奴婢は他の者を守るために刀を握り、ある子どもは自身よりもつらい子どものことを心配し、みんな、こういうふうに暮らしている」

「だが、ここは相変わらず忙しそうに行き来し、埃が立っている。まことに違う世の中だ。あ、伝えたいことがあるのだ」

ヨンギョンの携帯に着電。

「胸部外科チェ・ヨンギョンです。はい、すぐに行きます。あの、救急室からの呼び出し」

「すぐに行きなさい。急ぎの患者がいるのではないか。私は大丈夫だから、早く行きなさい」

行きかけて振り返るヨンギョン。

「早く行きなさいって」


一人になり、胸ポケットから鍼筒を取り出し、朝鮮でホ・ジュンと交わした会話を思い返すホ・イムです。


「行くのか?」

「どうしても会わねばならない人がいます」

「それは決心したということか。行けば、もう戻ってこれぬかも知れないことはわかっているのか」


ERで働く人々を外から眺めているホ・イム。その姿を不安げに見るヨンギョン。


病院の玄関のロータリーの植え込みの周囲をぐるぐる歩きながら、これまでホ・イムが鍼治療したときのことを思い浮かべて、何やら、考えを巡らせています。

「人は、自分がいるべき場所にいるのが一番自分らしく輝いていられるのだ」と語った祖父の言葉。単に恋人としてではなく、同じ医者として、ホ・イムの気持ちが理解できるだけに、一層、心に重くのしかかってくるものがあるヨンギョンです。


帰宅すると、ホ・イムはマッサージチェアで眠っています。傍らに置かれた鍼筒を手に取るヨンギョン。「まだ私の元にあるのを見ると、運命の果てに何が待っているのか」と語っていたホ・イム。「命?」とヨンギョン。


「あ、おかえり。眠ってしまった」と眼を覚ましたホ・イムへ「遊びに行かない。ソウルで一番人が多いところへ」


南山タワー(ソウルタワー)のケーブルカーではしゃぐホ・イム。400年前の人にとって、すべてが衝撃を通り越した体験だと思いますが、ホ・イムの子どもっぽい面が幸いしているのか、ナムギルさんの演技に納得させられています。


「これはいつ頃出来たのだ?」と南山タワーを見上げながら訊くホ・イム。

「わたしもよくは知らないけど、色が青いときはお天気がいいんだって」


ふつうの恋人たちのように南山のデートコースを楽しむ二人。



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イム() ♡ キョン(


ハートには鍼を突き刺して、壁に書き残すヨンギョンです。



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朝鮮とは違いすぎるソウルの情景はホ・イムの眼と心にどう映っているのでしょうか。


遊びに興じたあと、

「話がある。今でなければ言えないと思うから」と言い出しながら、万感の思いが交錯し、言葉を続けられないホ・イム。「すまない」

「ありがとう」と彼の思いを先取りするヨンギョン。「帰ってきてくれて。わたしに最後の挨拶をさせてくれて。もう、戻ってください。あなたがいるべき場所へ。わたしは、ここ、ソウルを守るから、あなたは戻って朝鮮を守ってね」と繋いでいた手を離すのです。

「それぞれ、進むべき道を行きましょう、わたしたち。ほんとに」





離れたくないという互いの想いも医者としての使命も痛いほどにわかっているだけに、究極の選択をする二人に涙が止まらなかったシーンです。



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最終回へ。



写真は、NaverPost、名不虚伝Facebookから拝借しました。動画はyoutubeから共有させていただきます。





by omasa-beu | 2017-10-03 15:10 | 名不虚伝(ミョンブルホジョン) | Comments(12)
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♪ ♪ Kim Nam Gil Forever ♪ ♪  韓国の俳優キム・ナムギルさんが好きです☆ドラマ『名不虚伝(ミョンブルホジョン)』11/17からMNETにて放送開始!!


by omasa-beu
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