団塊のぼやき (28)プロの仕事とは?

本日配信の勝谷誠彦さんの有料メールには大阪のあるタクシー運転手さんの仕事ぶりが描写されている。勝谷氏のような人気コメンテーターや芸能人、そして、多忙なビジネスマンは分単位で動いている。下手なタクシーに乗り合わせた日には間に合うヒコーキですら逃しかねない。

タクシーを利用するうちに、勝谷さんはある運転手さんを知り、依頼するようになる。この運転手さんは走る道路のシュミレーションを頭の中ですませ、渋滞情報はもちろんのこと、たとえば高速に出るまでの信号の数までも把握している。だから行く先までの所要時間の予想かつ実行が可能となる。だからといって、スピードを出すわけではなく、乗客に安心感を与える運転を提供する。

しかし、こういうプロと呼べるタクシー運転手であっても、行く先を告げても場所を知らない運転手であっても運賃は同じである。「プロ精神に対する対価というものに対して、この国は配慮がなさすぎはしないか。」と勝谷氏は言う。

その通りと思うと同時に、私は先の運転手の仕事への誇りを痛烈に感じた。それに較べて、最近の自分自身の仕事に対する姿勢には恥じ入る思いがする。8月に始めたパート。「こんな時給で」という台詞を何度口にしただろう。たしかに「こんな時給で」はあるけれど、私はそれに値する仕事を供給してきただろうか。変なたとえになるが、高くて美味しい料理は当たり前である。安くて美味しい料理なら尚結構だ。私の場合、安いんだから不味くてかまわないと高をくくっていたのではないか。ちょっと反省した勝谷氏からのメールだった。
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by omasa-beu | 2007-12-09 15:08 | 団塊の世代 | Comments(0)

終活しなくちゃと思いながら毎日をだらしなく送っている団塊の世代です。写真は、ドラマ『子連れ狼』(北大路欣也さん版)の大五郎(小林翼さん)。私の癒しです。スカパー「時代劇専門チャンネル」のTV画面から撮影。問題でしたらお知らせください。


by omasa-beu
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