団塊のぼやき (28)プロの仕事とは?
2007年 12月 09日
タクシーを利用するうちに、勝谷さんはある運転手さんを知り、依頼するようになる。この運転手さんは走る道路のシュミレーションを頭の中ですませ、渋滞情報はもちろんのこと、たとえば高速に出るまでの信号の数までも把握している。だから行く先までの所要時間の予想かつ実行が可能となる。だからといって、スピードを出すわけではなく、乗客に安心感を与える運転を提供する。
しかし、こういうプロと呼べるタクシー運転手であっても、行く先を告げても場所を知らない運転手であっても運賃は同じである。「プロ精神に対する対価というものに対して、この国は配慮がなさすぎはしないか。」と勝谷氏は言う。
その通りと思うと同時に、私は先の運転手の仕事への誇りを痛烈に感じた。それに較べて、最近の自分自身の仕事に対する姿勢には恥じ入る思いがする。8月に始めたパート。「こんな時給で」という台詞を何度口にしただろう。たしかに「こんな時給で」はあるけれど、私はそれに値する仕事を供給してきただろうか。変なたとえになるが、高くて美味しい料理は当たり前である。安くて美味しい料理なら尚結構だ。私の場合、安いんだから不味くてかまわないと高をくくっていたのではないか。ちょっと反省した勝谷氏からのメールだった。