夢二題
2017年 11月 29日
録画したままになっていたテレビ番組を視聴していたら、偶然、「夢」についてのトークを続けて聴くことになりました。このところ、加齢による不快症状に悩まされているせいか、夢を見る楽しさ、素晴らしさをすっかり忘れていたような気がします。ちょっと、メモメモ。
①10月25日放送『情熱大陸』松本幸四郎さん
来年1月、二代目松本白鵬を襲名することになっている幸四郎さんにとって、幸四郎最後の『AMADEUS』に挑戦する姿をカメラは舞台稽古から初日までを追いかけます。無事に初日を終えた楽屋。疲労困憊しながらも満足気に語る幸四郎さんは頬を上気させながら青年のように語ります。
「幸四郎を生かせていただいて、ありがとうございました、って、お客さまに…
役者って、ほんとうに、こういうときしか生きてないんです、うん。
夢見る夢男だから、夢ってのは、そう、六十になっても、七十になっても、八十になってもあると思うんですよね。また、そういう歳になって見る夢がほんとの夢じゃないですか」
私が幸四郎さんのアマデウスを観たのは、もう、20年ばかり前になるかと思いますが、歌舞伎の早変わりを取り入れた変身など、あっと感じさせられたのを思い出します。観客に夢を与えるからこそ、ご本人はさらに大きな夢に向かって精進を続けられるのでしょう。老いの支度ばかりが気にかかる自分自身が情けなく思えた瞬間です。
②11月25日放送 NHK朝ドラ『わろてんか』48回
藤吉とてんの寄席「風鳥亭」が軌道に乗り、ようやく、藤吉の母、啄子(つえこ)から二人の結婚の許しをもらえた日。啄子は突然、「わても、もういっぺん、新しいことをやりとうなった。アメリカへ行く」と言い出します。驚く二人。大正時代ですよ。中年の女性が単身アメリカへ行くって、なんや、それは、と誰もが思います。「その歳でアメリカて。無茶やで」という息子に一喝。
「おなごの夢に歳は関係ありまへん。これから、海の向こうで一旗揚げますよって、あんたらもきばりなはれ」
いくらアメリカに知り合いがいるとはいえ、この根性と行動力には感服。
こうして心に入った言葉をどう生かせるかは自分次第ですが、元気をもらえたことはたしか。それだけでも十分な気もします。
꿈은 이루어진다.
クムン イルオジンダ
夢は 叶う
以前も書いたことのある言葉ですが、ドラマ『friends』で知って、初めて心に残った韓国語です。宝くじも買わないと当たりませんが、夢も見ないことには叶いません。たとえが現実的でいやですね(笑)。
みなさんも、今日一日、おきばりやす!
幸四郎さんのアマデウス、びっくりしました。あっ、この演劇鑑賞したことあるわと。というのはおまさぼうさまの記事を拝読するまですっかり記憶から消えていたのです。ありがとうございます。随分昔ですが、今ところどころ断片的によみがえってきました。なんか嬉しい。引き出しの奥どこかにしまっていた記憶を見つけていただいた嬉しさです。そして「わろてんか」のこの場面、私も惹きつけられました。思っていてもなかなかうまく表せないときドラマの言葉に元気をもらえます。そして、最後のおまさぼうさまの言葉「今日一日、おきばりやす」はい、明日の力がわいてきました。ありがとうございます(涙)
コメントをありがとうございます。
私も一時はたくさんのお芝居を観ていましたが、その頃はブログもやってないし、記録も記憶もほとんど残ってないのが惜しまれます。でも、生の舞台はその場で感じることが全てのように思われますから、それでいいのかもとも思います。
こちらこそ、いつも残してくださるコメントに力を得ています。ありがとうございます。
お気遣いをありがとうございます。毎日食欲だけは旺盛ですから、元気ということなんでしょうね。片頭痛に苦しめられていた頃は、発作が起こると、2,3日は飲まず食わずでベッドに張り付いていましたが、幸いなことに、歳をとったおかげでそういうこともなくなってきました。ですから、食べられるかどうかは、元気かどうかの大きなバロメーターなんです。誰もがそうかも知れませんね。
お誕生日は11月ですか。遅れましたが、センイル チュカヘヨ(お誕生日、おめでとうございます)。
私の夢ってなんだろうと考えているところです。人生の残り時間が少なくなってきているので、考えているだけで終わってしまいそうですが(苦笑)
ホタルさんの夢は十分実現可能な夢ですから、あとは実行あるのみですね。ただ、健康にはお気をつけくださいね。身体が一番、ナムギルが二番、笑