日本映画「日本沈没」

書店やテレビで繰り返し流されていた主題歌に惹かれて観に行ったようなものだ。始めて聴いたとき、歌手の名前を知りたくて、書店の店員さんに尋ねたくらいだ。久保田利伸とユニットを組むSunMinという韓国の新人歌手の伸びやかで情感溢れる歌唱に魅了されてしまった。

CGとはいえ、さすがに日本列島が次々と壊れて行く有様には気が重くなった。わが故郷も大阪・道頓堀のグリコの大看板も水中に沈んでしまった。「タワリング・インフェルノ」や「ポセイドン・アドベンチュア」などのアメリカ映画では、危機に際して、人は自分にとって、何が、誰が大切なのかを改めて見直すというのがひとつのテーマになっていたと思うが、この映画では、地震の規模があまりにも大きすぎて、人と人との想いが十分描き切れていないように感じさせられた。だが、誰かが書いていたように、人は自分にとって都合のよい情報しかインプットしないものだ。

「逃げるか?残るか?」・・・海外へと脱出する人々、海の底に沈もうとも愛した人の思い出のある土地に残る道を選ぶ人、、、映画を観ながら、私はそのことだけを考えていた。愛する家族のある者なら、何処に住もうとも生きる道を選ぶだろう。今の私には決められない。ただ、愛する者を守ろうとする草彅剛のセリフだけが心に残った。

「ぼくは今まで好きなことだけをしてきました。そして、今しなければならないことがわかったのです」*

*) 映画のセリフというより、私の記憶に残っているセリフです。
Commented by R50 at 2006-07-20 15:56 x
早速見て来たんですね。私も15日に行きたかったんですが...。最初は焼き直しじゃないの?と思いましたが、第2部を新しく書いたとか(共著で)。先日、その30年前の日本沈没をテレビでやっていました(これも見逃したけど)。私はすっかり草刈正雄だと思っていましたが、藤岡弘だったんですね。最近は映画とすっかりご無沙汰です。先日DVDでようやく三丁目の夕日を観ました。
Commented by おまさぼう at 2006-07-20 17:19 x
私は前作も原作も興味はないのですが、家から歩いて10分のところにシネマコンプレックスが出来たお陰プラス時間があるお陰で、レディースデーの水曜日にはちょくちょく出かけます。「日本沈没」、お客の入りはよかったですよ。

「明日の記憶」でもそうでしたが、ミッチーこと及川光博がいい味を出してました。
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by omasa-beu | 2006-07-19 23:33 | 映画、TV、本、音楽 | Comments(2)

終活しなくちゃと思いながら毎日をだらしなく送っている団塊の世代です。写真は、ドラマ『子連れ狼』(北大路欣也さん版)の大五郎(小林翼さん)。私の癒しです。スカパー「時代劇専門チャンネル」のTV画面から撮影。問題でしたらお知らせください。


by omasa-beu
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