おまさぼう春夏秋冬

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tvN『名不虚伝(ミョンブルホジョン)』16話(最終回)後半

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戦いは終わり、ホ・イムは漢陽に戻って往診中。


貧し気な一家の母親を診察。

「おかんは助かるの?」と小さな息子。

「心配はいらない。よくなる」とホ・イム。


次の往診先に入るのをためらっているホ・イム。

「避難先で病気になり、医員がいなかったので治療を受けられなかったそうです」とマッケからの報告。「おそらく、もう、2,3日かと」


「誰だ」と布団に横たわる兵判。

「恵民署の医員、ホ・イムです」と家の者。

「ホ・イムめ。こやつを殺せずに行くのが口惜しい」

「ご病気と聞き、治療に伺いました。脈を診てもよろしいですか」

「おまえのたくらみを知らぬと思うのか。仕返しにきたか。死ぬのを見て満足か」

「お望みでないなら、失礼いたします」

「このまま帰るとは、どういうことだ。頼む。助けてくれ」

トゥチルの命乞いをした夜のことが思い出されます。

「では、ちょっと診てみましょう


(心の声)悪性腫瘍だ。すでに全身に広がっている。遅かった

(蘇るトゥチルの言葉)鍼を打ってもらっても助からなかったかも知れない。しかし、少なくても、母の苦痛を和らげられたはずだ。

(心の声)今出来るのは、苦痛を軽減するだけだ。


「ご安心ください。眼の前には医員を必要とする患者がいるだけです」


トゥチルの兄を嬲り殺し、自分とヨンギョンまで殺そうとした兵判ですが、その憎き相手の治療をすることで、医師として、人として、またも成長したホ・イムです。


「次はこちらだったか」往診に勤しむホ・イム。


シネ病院。高校生らしい女子の病室。

「食べない。何回言えばわかるのよ」と母親に毒づきながら、病院食を床にばらまく娘。

飛んできた主治医のヨンギョン、ミンジェと新人インターン。

高校生に注意するのではなく、病人に合った病院食を用意。床をきれいにするよう、インターンに指示を与えるヨンギョン。あっけにとられている女子。

病室を出て、オ・ハラからプレゼントされたバングルに手を触れるヨンギョン。


そっと病院を抜け出そうとする女子。待ち伏せしていたヨンギョン。

「手術を待ってる患者がこんな時間にどこへ行くのかな」

「先生には関係ないよ。止める気?」

「なんで、わたしが? 一緒に行こう。車もあるよ。その前にまずホルターモニターを着けてきなさい。他のものは全部用意しているから」


シネ病院小児心臓センターオープンの日。テープカットをするシン理事長。

ヨンギョンが博士号を取ったことで褒めちぎる理事長とファン教授。オ・ハラの母親が多額の寄付をしてくれたので、その恩にどう報いればいいかと聞かれたヨンギョン。

「え、どうして、理事長が。理事長のためではなく、オ・ハラのような病気の子どもたちのためではないですか。お金がないために治療を受けられない可哀想な子どもたちがいないよう、よろしくお願いいたします。ファン教授も。~と、オ・ハラのお母さまから伝言をことづかりました」

「会ったのか。いつ?」

「少し前、オ・ハラの命日で。では、伝言をお伝えしましたので、これで失礼いたします」

ぶ然として行く理事長。


垂れ幕に描かれた「寄贈者 オ・ハラ」という文字に「次の命日に会おうね」と投げキッスを送るヨンギョン。


カン医師と歩くヨンギョン。

「わたしが先に博士号を取ったから妬いてるの?」

「おまえほど働かないといけないなら、おれはこのままでいいよ。毎日手術ばかりで、生きてると言えるのか」

「そしたら、医者が患者も手術もなくて、何なの?」

「医者はおまえだけかよ。ビョーキだ。治らない病気。前はあちこちデートもして人間らしくやっていたのに」

「チェ・ヨンギョン」と呼ぶジェハ。手にコーヒーをふたつ。

「また、あいつか。気分が悪くなるよ。いつもコーヒーを二つしか買ってこないんだから」

「気分が悪い? そしたら、これをおあがり」とキャンディをカン医師の手に。

「おい、おれが子どもか?」


「何、招待状?」

「来月だって。先月、ソウル駅へ来て、招待状を手渡していたよ」

「うわあ、親分さん、いよいよ嫁が来るのね」

「一年前に息子と仲直りしてアパートの警備員として働き始めたから、貯めたお金で息子の結婚式をやるんだと大口をたたいていた」

「そうなのね。よかったわ」

「他のおじさんたちも服を洗濯して結婚式の前にサウナに行くんだって。なんで、そんなふうに見てるんだ?」

「ううん、ただ、あなたが誇らしくて。病院の仕事も忙しいでしょうに、2週間に一度は訪ねてくれていると聞いたわ、ハラボジから」

「ホ・イムに頼まれたからではないから」

「えっ?」

「いや、最初は彼に頼まれたからだったけど、今はもう行きたくて。自分の意志でね」

「わかってる」

「実力も大分伸びたのに、ちょっと見せたいけど、無理だね」

「そうよね。知ったら、すごく喜びそうだけど。結婚式も一緒に行けたのに」



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シネ病院がひっくり返ると、そこは朝鮮の恵民署。


ここで何かが起こってホ・イムとヨンギョンが会えるのかと一瞬期待したのですが。


首にコブができた患者。刃物を使って治療をするホ・イム。そこへ「参奉(チャンボン)さま~参奉さま~」と呼ぶマッケの声。

「マッケ、その名前を呼ぶなと何度も言っておるのに」


ホ・イムを訪ねてきたのは二人の男。

「そちらは沙也加」(ナムギルさんはサヤガと発音しています)

「覚えていてくださって、ありがとうございます。しかし、その名前はもうお忘れください。私、キム・チュンソンと申す」

「あはは」と笑うホ・イム。

「私を覚えておいでですか?あのときはお礼も申し上げられませんでした。助けていただき、ありがとうございます」

「よかった、よかった」と両人の手を取るホ・イム。

「部下とともに朝鮮人になった将軍がいたと聞いたが、そちらとは思わなかった」

「私も戦場で多くの人々を救った医員がいたと聞きましたが、あなたでしたか」

「どうしたわけか、味方になりましたな」

「ただ、自分に合った人生を選んだということではありませぬか。とくに、あの時、あなたのおかげで与えられた人生ではないですか。あの女人は達者にしていますか」

「達者にしているはずだ」

「もう、ご一緒ではないので?」

「自分の居場所に帰ったのだ」

「お二人がともにおられる姿は麗しうござった」

「そう見えましたか?」

「お会いになることがあれば、必ずお伝えください。あの方が救った人間のその後の人生がどうなったか」

「すでに、わかっているはずだ」


かつて、朝鮮でヨンギョンをしばし待たせた場所に来て、土の上にハートの絵を描き、そこに鍼を刺すホ・イムです。彼女に会う方法は今や絶望的ですから、切ないですねえ。


「これは何?」とヨニ。

「はあ、びっくりした」とホ・イム。「裏門から入ってきたのか?」

「きれい。初めて見る感じ」

「きれいか。ハートと言うんだ。二つの意味がある。一つは心臓、一つは誰かを好いている心」

「あー」

「おまえによく似た少女が教えてくれたのだ」

「おじさん」

「うん?」

「わたし、いつから医術を習えるの?」

「医術か。はは、時間が経っておまえがもっと大きくなれば」

「おじさ~ん」

「なんだ、話している最中だというのに」

ホ・ジュンに抱きつくヨニ。

「誰が助けたと思ってるんだ。私には抱きつきもしないのに」

「ヨニはここにいたのか」

「はい、薬草を見に来たの」

「将来、立派な医員になれるようだ」

「はい、ホ・イムおじさんよりもっと立派な医員になります」

「私が誰かも知らないで」

「知っておる。恵民署に十年もいる万年参奉であろう」

「これは、すべて、誰のせいだと思ってるんだ」

「もしかして、わしのせいか」

笑っているヨニ。

「ここまで、何の御用で来られましたかな。宮殿で王様に仕える多忙な御医が」

「王様の問題で来たのだ。王様の耳鳴りがよくならないので、鍼治療を受けたいとの仰せだ。おまえを推挙した。悪かったか? おまえが決める問題なのに、なぜ、わしをにらむ」


オ・ハラといい、ヨニといい、軽く翻弄されているホ・イムが好き。


宮殿へ行く途中。

「ホ医員さま、息子を助けてください。牛の角に突かれてしまって」と父親。

「ホ医員さまは宮殿へ行くところだ。ほかの医員をあたれ」とホ・イムを案内する年配の医官。

「ホ医員さまでなければ、息子は死んでしまいます」

「見たところ、もう長くはなさそうだ。さあ、行こう」と医官。

「(マッケへ)子どもを部屋へ運びなさい。それから、水と鍼、クワ樹皮の種を用意するように」

「はい。こちらへどうぞ」と患者を案内するマッケ。

「ホ医官、まさか、王様をお待たせするつもりか?」

「急を要する患者がいるので、しばし、お待ちいただくようお伝えくだされ」

「気でも違ったか。恐れ多くも王様に対し。この責は問われるぞ」

「王様の民ですぞ。王様が直接保護し守るべき民ですぞ。今、私を止めて子どもが亡くなりでもしたら、民衆の怒りを治めることができますか」

グーの音も出ない医官。


子どもを診察するホ・イム。

「幸いなことに臓器は傷ついてはおらぬ。しかし、傷を放っておいては危うい。縫う必要がある」

「縫うですって。何を」

「傷が早く治るように傷口を縫合するんです」とマッケ。

「えっ、身体を?」と驚愕の父親。

糸を通した針を手にし、子どもの傷口を器用に縫って行くホ・イム。ヨンギョンと出会っていなければ、なしえない治療法ですね。


御簾を隔てて、王様に謁見するホ・イム。


「王様をお待たせするとは」とユ医官。ソウルではホームレスの親分です。

「戦いの間の功績によっておまえの罪がゆるされたというのに、またも気がふれたのか。王様にお許しを乞わぬか」

手で制する王。

「それで、その子は助けたのか?」

「王様のおかげをもちまして、助けられましてございます」

「それならよい。この話はもう蒸し返すな。余(よ)はそちの名声を耳にしたが、これは医員たちも治せぬ病だ。そのうえ、前回のこともあるゆえ、そちのことを信じてよいものか」

「殿下、私は鍼についてはよく存じませぬが、ホ・イムの治療は他の者とは明らかに異なりまする。今まで、その治療法で多くの患者を救ってまいりました。信頼してくださいますよう」とホ・ジュン。

「さあ、治療を始めよ」とユ医官。


ホ・イムの耳に残る民衆の声。

~今朝早く、王が逃げてしまったと聞いてないのか。怒った民衆があちこちに火をつけているんだ。八つ裂きにしてくれるわ。よくも、民を捨てて~


「何をしておる。さっさと治療を始めんか」とユ医官。


「耳鳴りとは、他人にわからず、自分だけが感じる痛みにて、つらい病気にございます。よって、心の叫びとも呼ばれておりまする」


(ホ・イムの心の声)殿下の「心の叫び」が戦いのために散った無辜の民への贖罪であり、慰労する涙であることを願いまする。


治療法を王様に説明するホ・イム。省略します。


治療が終わり、耳鳴りが消えていることに気づく王。


「聞き及んだ通りだ。名不虚伝である(王様の笑い声)」


「ホ医員、王命だ。恵民署医員ホ・イムを内医院に任ず。王様と世子さまの治療にあたるように」


「本日、従六品に任ぜられました。宮殿にあがります」とホ・イム。

「なのに、その表情は何ゆえだ?」とホ・ジュン。「立身出世を願っておったではないか」

「多くの民の命を救ったからではなく、王様のちょっとした病を治したからというのは」

「罰せられるぞ」

「言いつけに行けばいい」

「大切な報酬は意味なく与えられるものではない。生きていると、何かを切実に願ったり欲したりすることがある。そんなときに訪れる思いがけないソンムル。それが真の褒美であろう

「ともかく、そのうち、先生に追いつくことでしょう」

「私は正三品だ。おまえは知らないようだが、あとの時代の人たちは私の方が上と見ている。私を「チャン!」と言っておるのだ。「最高!」という意味だ」

「ホル!いつの時代の話だか。テバッ、ケッチョン!と言うのです」

「ケッ?」

「世代のずれはどうしようも」

顔を見合わせ、笑う両人。

「まだ、それを召し上がらず、お持ちでしたか」とホ・ジュンが袖の中から出したヨンギョンのキャンディを見るホ・イム。

「どうして食べられようか。われらがどう暮らしているか、あっちではわかっているが、かれらがどう暮らしているかは知りようがないからな。チョンスル兄貴はお達者でおられようか」


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恵民署漢方医院。

「チョンスル兄貴」と大声をかけながら訪れたマ・ソンテ元シネ漢方病院院長。

「昼日中からなんで飲むんだ」と焼酎を注いでもらうヨ祖父。

「退屈な時に飲むだけです。アル中ではないので、ご心配なく」

「釣りや山登りで忙しそうだな」

「失業して忙しすぎて死にそうです」

「ともかく、元気そうでよかった」

「兄貴が言ってたとおり、欲を捨てたら、心身ともに元気になりましたよ。ところで、ここで働くことはできませんか」

「ええっ。たわけたことを。こんな古ぼけた韓医院で二人も医者がいるか」

「給料は半分で。いや、ただで」

「いつから出てこれる?」


院長たちが庭で飲むのを見ているジェスク。

「飲むのをやめたから眼で飲んでるのがわからないの」とジェスク。

「あれは焼酎で、ビールじゃないだろ。眼では飲めないよ。がまんできないなら、ウコン茶かクズ茶でも飲めば。あ、今朝、緑茶は飲んだ?」とビョンギ。

「なんで、そんなにお喋りなの。こんな男と結婚すべきか止めるべきか」

「もう招待状は印刷してしまったし」

「ああ、取り消したい」


シネ病院手術室。

「残りはあなたがしなさい」とミンジェに指示するヨンギョン。

「さすがだ。早いし、きれいだ」と麻酔科の医師。

「ありがとうございます」とヨンギョン。他の医師や看護師にも礼を言い、最後に、手術台の患者に「ありがとうございます」と声をかけて出て行きます。


チョン看護師をクラブへと誘うヨンギョン。ダンスはダメと言う看護師。

「先生は、誰かが恋しくて会いたいとき、どうされますか?」

「会いに行けばいい」

「会いに行けばね」

「会えないなら、心の裡で会えばいい」


仕事の合い間に思い浮かべるのは、やはり。


カップ麺の用意をするヨンギョン。同じ時、質素な食事を前にするホ・イム。

200数えてから食べるのよ」

200を数えてくだされ。その間に、必ず帰ってくる」

「一、二、三、四、五」と互いを思いながら数える400年を隔てた二人。

そっと自分の心臓に手を当てるホ・イム。

「ここをときめかせる人になりたい」と語ったヨンギョン。ホ・イムが押してくれた掌の真ん中を押してみる。

「ここを押すと、気持ちが晴れて生気が戻る」と語ったホ・イム。

その後、初めてのキスを交わしたときのことが蘇る二人。身は離れても心はひとつ。


終盤にくると、二人は会えるのか。一体、どうやって。いや、もしかして、会えないままに終わるのかという思いで気が気ではなかったのが思い出されます。


朝鮮の恵民署。書庫らしき場所。

「試験勉強をするように言ったではないか。役に立つはずだ。よく読みなさい。勉強が嫌いなようだな。医員になるために技術だけでいいと思っているのか。マッケ、いつまでも使い走りではおれぬ」とホ・イム。

「あのオンニがいる世の中ですが、そこでは、女も医員になれるとおっしゃっていましたね」

「うん、そうだ」

「いいな」

「つまらぬことを考えないで、勉強しなさい」

「勉強は嫌いなのに」


「いつになったら女人として生きるつもりだ」とマッケを見るホ・イム。「マッケのやつ」

マッケの名前の後に必ず「이놈아(イノマア)」を続けるのが口癖のホ・イムですが、この言葉、罵る意味とともに、親しみの表現でもあるようです。この場合はもちろん後者ですね。


「医員さま、ホ医員さま」と呼びかける声。

「夜も更けたのに、明日ではだめなのか」

「夜遅くまで働いて大変な医員さまがお腹を空かしているかと思って」とじゃがいもを差し出すのは、いつかの母親を救われた男の子。

「自分たちのために取っておけばよいものを。有難くいただくと伝えてくれ」

「はい、医員さま... あ、おねえちゃん」とマッケの方へ駆けて行く男の子。

「走るなと言うに」


ナムギルさんが子どもの目線に合わせて話す姿がとてもいいですね。朝鮮で出会った兄妹の妹の方もクルクルしてもらってすごく嬉しそうでした。動物や子どもの相手は得意そうに見えますが、ヨジャに対してはどうなんでしょうか()


突然、書庫の床が崩れ、書架が将棋倒しのようにマッケたちの方へ倒れるのに気づいたホ・イムは彼女たちの方へと突進。男の子は救われますが、自身とマッケは下敷きになって... 呆然とする男の子。


テントの臨時救護所。ヨンギョンが馴染みのホームレスを治療中。

警察の笛を聞いて逃げる途中、階段でつまずいたという男性。

「いくら慌てても気をつけないと」とヨンギョン。薬を渡し、詳しく処方を伝えます。

「二週間に一度はここに来てるので、要るものがあれば、また、どうぞ」とテントの外まで見送るのです。

「先生(とチョン看護師に呼びかけ)、オフなのに呼び出してごめんなさい」

「天気がいいのに、こんな日に家にいてどうするのよ」

「ぼくも来たかったので、呼んでくれてありがとうございます、先輩」と新人インターン。

「そんなふうに言ってもらえると有難いわ。(待っている患者へ)さあ、次の方、中へどうぞ。腰がよくないんですね」


「誰だろ。どこかで時代劇の撮影でもしてるのかな。この辺に衣装をレンタルする店があるし」と話しながら通り過ぎていく人たち。


そんな会話を耳にしたヨンギョンの視線の先に恵民署医員の姿をしたホ・イム。


言葉もなく、抱擁もなく、ただ、見つめ合うホ・イムとヨンギョン。静かな表情のなかに愛しいヨンギョンにやっと会えた喜びを表現するナムギルさんの演技にノックアウトされ、どっと涙があふれたシーンです。400年という膨大な時を隔てて、それぞれが人の命を救うという使命だけに生きてきた孤独な時間があったからこそ、一層、輝いたシーンです。ああ、書いていても、涙が出てくる。


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擦り傷を負ったホ・イムの両手を治療するヨンギョン。

「痛そう」と眼から流れる涙。「どうして、こんな怪我を?」

「誰かに会いに来る道で自転車から落ちてしまって。気が急いていた」

ヨンギョンが消毒する右手をぴくっとさせるナムギルさん。こういうのをディテイルな演技と言うんでしたっけ?

「ポゴシポっソ(会いたかった)。遅くなって、まことにすまない」やっと眼を上げてホ・イムを見つめるヨンギョン。言葉はなくても、心の底では通じ合っている二人です。


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また、余談。「보고 싶었어.(ポゴシポッソ)」という台詞をナムギルさんの口から聞くのは、私が覚えている限りでは4回目です。


1回目。『赤と黒』テラを落とすため、モネの練習部屋で。

2回目。『ワン・デイ 悲しみが消えるまで』病院に入院していた詐欺まがいの患者に庭で再会したとき。

3回目。『名不虚伝』15話。朝鮮から帰ってきたときにヨンギョンへ。

4回目。そして、今回。


1回目と2回目は、「보고 싶었어요.(ポゴシポッソヨ)」という丁寧語でした。テラに対しては偽りの気持ちですし、男性患者に対しては挨拶代わり。それに反して、ヨンギョンにつぶやいた「会いたかった」こそ、観る者の胸をも震わせるものです。それも、15話よりも今回の方が切実さが半端ではなかった思いに感動させられます。


(訂正)ホ・イムが口にしたのは、「보고 싶었어.」ではなく、「보고 싶었소.」でした(youtube動画のタイトル)。最後の「オ」の発音が違ってきますが、400年前の人ということで、こういう発音をしているのかどうか。もっとも、私にはこの違いは聴き取れませんが、ネイティブの耳には違って聞こえているんでしょうね。



聞こえてくるホ・ジュンの言葉―

「生きていると、何かを切実に願ったり欲したりすることがある。そんなときに訪れる思いがけないソンムル。それが真の褒美であろう」

ホ・イムの傍らに、あの鍼筒!


ところが()、救護所からどこかへ向かうヨンギョンにまたもガムタッチのホ・イムが微笑ましいです。


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「私に会いたいと思わなかったのか?」

「ちょっとだけ来たの?」

「ちょっととは。チョジャと生きるために来たのだ」

「誰が一緒に暮らすって?」

「もしかして、ナムチンがいるのか?」

「いっぱいいるわ。男友達が」

「男友達とは何だ? ナムチン、男友達?」

「いつ、帰るつもり?」

「言っているではないか。チョジャと生きるために来たと」

「あの時もそう言ったわね」

「だから、また、やって来たのだ」

「もう、結構。一度捨てられたんだから、二度目も」

「いつ、捨てたと言うんだ。ここでは生きられないと言ったからではないか」

「もう、いいって」

「どこへ行くんだ? チョジャがいなかったら生きてはおれぬ」


この最後のシーンは台本がなかったと前出の「制作陣のビハインドコメント」に書いてあったように思います。周りを歩いている人たちは一般の歩行者のように見えますし、ゲリラ撮影というものだったのでしょうか。


ともかく、泣いて、笑って、安心して観終えた『名不虚伝』。放送が終わってからも、youtubeにアップされているハイライト動画を観る毎日です。今やちょっと古い表現ですが、まさに、ホ・イム廃人!。


素晴らしいドラマを作ってくださった『名不虚伝』の監督、作家、スタッフ、俳優の皆さまに感謝します。ホ・イムとともに輝いたチェ・ヨンギョン役キム・アジュンさんの情のある演技にも感動しました。そして、今回も期待を大きく上回る演技で私を魅了してくれたキム・ナムギルさん、やっぱ、好きやねん! あなたのファンでいてよかった。


各シーンを盛り上げてくれるOSTの曲にも心震わされました。次のイベントでは、この中から、ナムギルさんが気に入った曲を歌ってほしいです。


そして、台詞を並べただけの拙いあらすじをお読みくださったギルペンのみなさま、ありがとうございます。たとえおひとりであっても、楽しみにしてくださる方がいるという思いがなければ、とても完走できない作業でした。もっとも、何度もホ・イムの言葉を聴けるのは仕合わせな時間でもありました。


1117日からはスカパー!MNETで日本語字幕つきの放送がスタートします。そのうち、BSでの放送も始まるでしょう。『名不虚伝』について、ホ・イムについて、キム・ナムギルさんについて、今後も、お話できれば幸いです。


おっと、クッキー映像を忘れるところでした。



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ホ・イムとともにソウルへ到着したマッケ。エレベータからやっとこさ抜け出し、眼の前の見慣れぬ光景に好奇心いっぱいの様子です。


大部屋で鍼治療を行っているジェハの元に近づくマッケ。

「そこではないんだけど」

「何ですか」

「ホ参奉さまだったら...

「ホ参奉? ホ・イム?」

このときの二人がいいですね。何かが始まる予感!


→ 完 ←


写真は、名不虚伝Facebook、NaverPost、OEntertainmentPostから拝借。あるいは、Youtubecapturesです。



by omasa-beu | 2017-10-06 19:02 | 名不虚伝(ミョンブルホジョン) | Comments(13)
Commented by Akemi-m at 2017-10-06 23:00 x
おまさぼうさん、最終回の会話、セリフのやり取りを、ありがとうございます。
YouTubeで、ところどころなのか?見られますが、会話はさっぱりなので。
もちろん、会話はわからなくとも、表情や動作だけでも、楽しめるし、悲しいし心動かされましたが、やはり、話の内容をわかりたいですから。

たいへん重い、深い意味のセリフも多くて、全ての韓国ドラマがそうなのか?特にこのドラマがそうなのか?
ナムギルさんの、久方ぶりのテレビドラマが、こんなに素晴らしいドラマで、良かったです。

日本語字幕では、どのように訳されるのでしょうかね?
それにしても、おまさぼうさんの韓国語能力は、凄いですね!
Commented by ゆっつ at 2017-10-07 07:34 x
おまさぼうさま、16話すべてのあらすじ、いえ、もう、ノベライズと言ってもいいぐらいのレベルですよね、本当にありがとうございました!動画をみて、おまさぼうさまの記事で細かいセリフセリフやシチュエーションを確認するのが、いつものパターン。毎回の記事にコメントつけられなくて申し訳ありませんでした。あのシーン、このシーンいろいろお話したいことは山ほどありました。Mネットでの放送時には、また、語り合わせていただければと思っています。それにしても、素敵なドラマで素敵なホイムでした。ナムギルさんは過酷な撮影(最終回の朝まで撮影とは!)でしたが、ファンにとっては、ホイム先生と笑ったり、泣いたり幸せな数ヶ月でしたね。ほんとに今ロス感が半端ないです。
Commented by noriko at 2017-10-07 10:55 x
おまさぼうさま

最終話のあらすじ、読んでいて(大げさじゃなく)胸が震えました。おまさぼうさんの文章の合間からホイムとヨンギョンに寄り添う、おまさぼうさんの熱情や愛情が溢れ出てくるようでした。これを読ませてもらえただけで幸せです(*´꒳`*)

最終話、結局まだ一度しか見れていなくて、この週末も出張。今も新幹線の中でこのコメントを書いています。大きな感動を与えてくれたドラマ、何年も待った甲斐がありました。大切にまだまだ楽しみたいと思います。
おまさぼうさま、兎にも角にもあらすじの完走、おめでとうございます!たくさん幸せをいただきました。そしてお疲れさまでした!
Commented at 2017-10-07 14:58 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by omasa-beu at 2017-10-07 15:46
Akemi-mさま

コメントをありがとうございます。
そうですね。今回のドラマは台詞が理解できなくても、十分、笑いも涙も伝わったように思います。

私が韓国のドラマを観はじめて15年。年数の割には本数は少ないのですが、日本のドラマ以上に、心に留まる台詞が多いように感じます。来月、日本語字幕で観れば、さらに、感じるものがあるかも知れませんね。

あらすじのようなものを書いているので、どうしても誤解されるのですが、私の韓国語能力はドラマや映画鑑賞から得たものがすべてなので、いつまでも初級どまり。ほんとに感覚的なものなんです。ですから、ほんとに無謀なことをやってはいるんですけど、ナムギルさんが好きだからこそ、ということにしておいてください。
Commented by omasa-beu at 2017-10-07 15:53
ゆっつさま

コメントをありがとうございます。
いえいえ、私こそ、ゆっつさまが掘り起こしてくださる情報のお世話になっているんですから、お互いさまです。

正直、『サメ』のあらすじを書いていた頃に較べると、あらすじを必要とされない方も多いのか、反響が少ないのを寂しく感じたりしていました。でも、それは、ギルペンであっても、リアルタイムや動画でご覧になれる環境にない方が多いのかなと思い直したりね。そういう意味では、11月からの放送もスカパーですから、皆が皆、観られないのは残念です。
Commented by omasa-beu at 2017-10-07 16:00
norikoさま

新感線からのコメントをありがとうございます。
まだ一度しかご覧になれてないとは残念です。何とか最終回のあらすじを仕上げたあと、動画で音声だけを聴きながら、漏れがないかと最終チェックをしたんですが、結構、感動的でした。それは、私が本文で指摘しているシーンだけでなく、全体にとても映画的な印象を受けたからです。映画的とはどういうことかと訊かれると、これまた難しいのですが、もう、最終回だけでも完成度の高さを感じました。時々、涙しながら入力してましたから、ちょっと冷静に観れてないかも知れないですね(笑)
Commented by omasa-beu at 2017-10-07 16:11
鍵コメさま

はじめまして。コメントをありがとうございます。
『恋人』からのファンでいらっしゃるんですね。私がテサンを観たのはピダムでナムギル堕ちしてからでしたけど、テサンもすごく好きなキャラクターです。

ホ・イムさんは、歴史上では、ヨンギョンのハラボジやジェハが読んでいた本を書いた人ですから、ヨンギョンの元に帰ってきたまま朝鮮に戻らないという訳にはいかないんですけど、まあ、いいかと思っています(笑)。あの二人が再び離れ離れになるのは、今は、考えたくない気持ちです。

こんなに夢中になれるドラマで、しかも、演技力を高く評価されて、ファン冥利につきます。

Yさまのナムギル史、よろしければ、また、お聞かせくださいね。お待ちしています。
Commented by ホタル at 2017-10-08 01:59 x
おまさぼう様、こんばんは。おまさぼう様や皆様のコメントを興味深く読ませていただきました。おまさぼう様、最終回のあらすじを最後まで丁寧にあげてくださいましてありがとうございました。読ませていただきながら涙が止まりませんでした。ハッピーエンドとわかっていても二人がそれを迎えるまでに経なければならなかった苛酷な運命を思うと胸が締めつけられます。しかし、だからこそ思いがけずやってきた贈り物がかけがえなく輝くのですね。何度見てもエンディングの二人の掛け合いには本当に笑みがこぼれます。他のドラマはわかりませんがデートシーンといい、エンディングといい、大切な場面を二人に任せていたのは監督の絶大な信頼があったからですね。それ以上にナムギル氏とアジュン氏が役柄をよく理解し、互いの気性を理解し、信頼しあっていたからなし得たことだと思います。言わずもがなのことですが、アドリブはこちらが投げた台詞を役と場面に相応しく相手が受け、相手から投げ返された台詞をそれに相応しく返すことの繰り返しですが、重ねるごとにコンセプトからずれていく可能性が大きくなりますよね。相手の答えをある程度予測してから台詞を投げるので、関係がしっかりできていて気性をよく理解していないとできません。優れた演じ手であるナムギル氏とアジュン氏だからこそできたのですし、お二人のケミがとても良いということだと思います。役柄と実像は違いますがお二人が実生活でもコンビを組んでくださったらと願っています。子どもや動物だけでなく(笑)アジュン氏とでなくても良いので、ヨジャチングともしっかり関係を作っていただきたいです。また、アドリブは舞台でこそさらに可能性が広げられますし、役も皆と練習しながら練り上げていけるので、いつか、舞台に立ってくださったら嬉しいです。
最終回まで丁寧に作品を作ってくださった監督、制作スタッフの方々、役者の皆様、そして毎回労を厭わずあらすじや情報をあげてくださったおまさぼう様に心から感謝申し上げます。まだまだ申し上げたいことがありますのでまた、お邪魔させてくださいませ。コメントが「サメ」より少なかったとおっしゃっていましたが、おまさぼう様のブログは多くの方が読むのを楽しみにしていると思います。私もおまさぼう様の文章を読ませていただくのがとても楽しみなので無理のない範囲で、これからもよろしくお願いいたします。
Commented by ホタル at 2017-10-08 02:13 x
おまさぼう様、度々申し訳ありません。文字数オーバーでしたので追記させていただきます。カズオ・イシグロ氏の受賞はとても嬉しいニュースでした。「日の名残り」は映画を先に観たのですが、静謐に満ちた流れの中に、取り戻すことの叶わぬ日々への想いや深い哀しみが描かれており、最初から最後まで涙が止まらなかったことを覚えています。アンソニー・ホプキンス氏の、静かな表情や仕種の中にこみ上げる想いをこめる演技が秀逸でした。年齢のもつ重みは異なりますが、ワンデイや名不虚伝のナムギル氏の演技に通ずるものがありましたので述べさせていただきました。
Commented by omasa-beu at 2017-10-08 14:56
ホタルさま、こんにちは。

こちらこそ、いつも、私の記事に寄り添っていただき、ありがとうございます。時々、反応がないとグチるのは私の癖なので、どうか、聞き逃してやってください。

ホタルさんに較べると、私ははるかに感受性の薄い人間のせいか、ほんとうに好きになったものでないと心からの文章が書けないんですが、そういう意味では、臆せず、ホ・イムが好き好きと叫べる演技をしてくれたナムギルさんに感謝したいです。ほんとに仕合わせな時間を送らせてもらえました。あ、まだ、日本での放送があるから、お楽しみはこれからですけどね。

ナムギルさんとアジュンさんが現実でも付き合っているのではないかという噂が出るのは、お二人にしてみれば、俳優として、してやったりということでしょうね。ナムギルさんの仕合わせを願っていない訳ではないんですが、現実のパートナーはいてもいいけど、公にするのはもう少し先にしていただきたいというのが本音です。ほんとに、料簡が狭くていやですね(笑)

イシグロさんの作品は読んだことがないんです。『日の名残り』はTV放映されていた時にちらっと観たように思いますが、あまり、記憶に残ってなくて。この夏のワンデイと名不虚伝のために他のことがいっぱい疎かになっていますし、残された時間も多くはないしで、最近は、ますます何もできないままに終わってしまう人生のような気がしています。オモオモ、嘆いているのではなく、そういう人生を送ってきたので、結局、そういう終わり方をしそうな気がしています。ごめんなさい。ホタルさんへのリコメにはなっていませんね(汗)
Commented by しばいぬ at 2017-10-10 12:39 x
おまさぼう様
最終回はおまさぼうさまにこんなに詳しく翻訳していただいて、感無量です。プレゼントいただた気持ちです。ありがとうございます。
「そなたゆえに高鳴る心臓」いいセリフですね。こんないいセリフを言っていたなんて!ナムギルさんがあの風貌で古い言葉を話しているというところ、キュンキュンしますね。

最終回まで本当にあっという間でした。でもしばらくこの余韻にひたってなんとか11月までもたせようと思っています。
おまさぼうさまのブログは以前より拝見させていただいておりましたが、今回勇気を出してコメントができたことも、とても嬉しく思います。事情により、ファンミなどはいけない私ですが、こちらでこんなに楽しい思いをさせいただて本当に幸せです。
また更新を楽しみにしています。
Commented by omasa-beu at 2017-10-10 22:31
しばいぬさま、こんばんは。

こちらこそ、コメントやイイネをいただくのは、私にとって有難いプレゼントです。ありがとうございます。思い切ってコメントしてくださって、とても嬉しいです。

時代劇の中で当時の言葉みたいなものを喋るのはそれほど苦労ではないかも知れないですが、現代に来て、洋服を身につけ、ひとりだけがあの言葉遣いをするのは難しいだろうなと素人なりに思っていました。

ナムギルさんは映画の撮影に入ってしまっても、私たちは、まだまだ、ホ・イム先生に楽しませていただけますから、MNETでの放送が始まったら、また、お喋りにいらしてくださいね。お待ちしています。
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♪ ♪ Kim Nam Gil Forever ♪ ♪  韓国の俳優キム・ナムギルさんが好きです☆ドラマ『名不虚伝(ミョンブルホジョン)』11/17からMNETにて放送開始!!


by omasa-beu
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