tvN『名不虚伝(ミョンブルホジョン)』11話

毎週末を楽しみにしている『名不虚伝』も残すところ5話となりました。日本語字幕放送は、どこが、いつ、やってくれるのか、せめて、早く知りたいところです。


昨夜の11話はホ・イムとチェ・ヨンギョンの距離がぐんと狭まった回でした。一時は400年を隔ててしまいますが、再会を果たす今夜の12話(予告)。最終話までにもっと楽しいシーンを盛り込んでほしいです。


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ヨンギョンの元へ行こうとするホ・イムを「本人がいやだと言っているではないか」と引き留めるユ・ジェハの手を振り切り、ダンプトラックに激突したかに見えたホ・イムとヨンギョンでした。


しかし、突然眼の前から消えた二人に何が起こったのかわからず、呆然と立ち尽くすユ・ジェハ。ダンプから降りてきた運転手も負傷者がいないのを確認すると、「ひき逃げではないから」と車で走り去ります。病院の前から消えた際の防犯カメラの映像を思い起こし、「これは、何だ」と訳のわからないジェハ。


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草の上で目覚めたホ・イム。手に持っているのは、漢江に投げ捨てたはずの鍼筒でした。眼の前に広がる景色は朝鮮。そして、傍に横たわるヨンギョン。


「気がついたか。大丈夫か。怪我はしていないか。心配することはない。帰る方法はわかっているではないか。さあ、行こう」と言うホ・イムの手を払うヨンギョン。

「放っておいて。このまま死んでしまった方がいい」

「どうして、そんなことを? 早く行こう」と再びヨンギョンの手を取るが、なおも、その場を動こうとしない彼女です。

「倒れたときは休むのもいい。少し休んでから行こう」



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「あちらでは時間の経つのが早くて自分を保つのが大変だったが、ここは時間が止まったようだ。耳を塞ぎたくなる大きな音もなく、胸が苦しくなる大気もなく。私が育った村もこんなところだった。村の真ん中に井戸があり、朝になると、籠をもって集まってくるんだ。その横には子どもたちが叱られるまで遊んでいたり。考えてみると、何の心配もなく一日中遊んでいたあの頃が懐かしい。この村にもどこかに井戸があるはずだ。のどが渇いた。少し休んでいてくだされ」とひとりで探しに行くホ・イム。ヨンギョンの脳裡をよぎるのは、手術中に亡くなったオ・ハラや交通事故に遭って血だらけで横たわる父を呼び続ける幼い日の自分自身だった。


ホ・イムが幼い頃を語る描写は、ナムギルさんのエッセイ「漢陽都城」の風景にも通じるものですね。もしかしたら、作家さんもエッセイを読んで、台詞に盛り込んでくださったとか?!


ヨンギョンを少し離れて見ている10歳くらいの男の子と妹らしき女の子。


「なんで、また、戻ってきたのか。朝鮮に。(腰から鍼筒をとりだし)お前に礼を言わねばならないのか。それとも、恨らみを言うべきか」


ヨンギョンの髪の毛をめずらしそうに触りながら、おにぎりを差し出す女の子。足音に逃げて行く二人。水をもって戻ってきたホ・イム。

「どこでおにぎりを?(下から見上げている子どもたちを見ながら)まずは、これを飲みなさい。気持ちがよくなるから。こういうことは、ふつう、おなごがやることだが。急いで飲んで胃がびっくりしないように(何かの葉っぱ)入れておいた。われらもゆっくりと行こう」


仲良く遊ぶ男の子と女の子を見て笑顔のヨンギョン。


「倭軍だ。倭軍が来たぞ。逃げろ~」という叫び声がきこえるやいなや、倭軍の一団が無差別に村人を殺りくして行く姿に「行こう」とホ・イム。400年以上も前の壬辰倭乱となっていますが、ドラマとはいえ、観るに堪えないシーンです。


ホ・イムとヨンギョンが消えた場所に車を止めたまま、ヨンギョンがホ・イムのことを「祖父のお客さま」と呼び、ホ・イムも遠くからきたと言っていたことを思い出します。


恵民署漢方医院の前。帰って来ないヨンギョンを心配しているヨ祖父。


回想。ホ・イムとヨ祖父。

「そんなことがありましたか」とホ・イム。

「あのときは、記憶を失ったことがむしろよかったと思えたのだが、すべて思い出したにちがいない」

「私が見てきます。あまり心配はなさらぬように」


漢方医院へとやってきたジェハ。ヨ祖父を見るや、挨拶もなしに質問を投げかける。

「ホ・ボンタクさんはおじいさんのお客さまと聞きましたが、彼は誰ですか。おじいさんはご存じでしょう? 彼は遠くから来たと言ってました。それはどこですか?」

「あいつのことを何故突然に聞くのだ?」

「最初は免許もないにせ医者かと思ったんです。それから、うちの祖父の手伝いをする詐欺師かと。でも、よく考えてみると、おかしいことがいくつもありました。彼は何者ですか?」

「おかしい点とは、何だ?」

「名前や話し方、髪型など。 一番おかしいのはぼくの眼の前から消えたことです。それもヨンギョンヌナと一緒に」

「何だと! あいつ、またしても」

「また? そしたら、この前も。おじいさん、お願いですから、教えてください。彼は何者ですか。どこへどうやって消えたんですか?」

胸を押さえ倒れそうになるヨ祖父。そこへ駆けよるジェスクとビョンギ。「昨日食べたものがよくなかったのか」ととぼけるヨ祖父を連れて漢方医院へ入って行く。ひとり、取り残されるジェハ。


シネ病院胸部外科。連絡のつかないヨンギョンのことを「ショックだったんだろ」などと話す同僚たち。オ・ハラの死が自分たちの失態でないようにファン教授に念を押すシン院長。出世競争でマ院長に後れを取らないことしか考えていないようです。


朝鮮。

「あそこに子どもたちが隠れている」とヨンギョン。

「私が行くから、ここで待っていてくだされ」


「おまえたちを助けにきたんだ。早く」と子どもたちに手を差し出すホ・イム。


山の方へと逃げるホ・イム、ヨンギョン、それから、子どもたちの4人。それを見た倭軍の隊長が発砲。取り囲まれる。

「私の手を取りなされ」

「子どもたちは? 一緒に行ける? この子たちを置いてはいけない」

「おい、おまえたちは朝鮮人か! 殺せ」と隊長。

絶体絶命の危機に現れたのは、以前、ヨンギョンとホ・イムが協力して命を救った倭軍の将軍でした。


ホ・イムは倭軍の仲間の治療に、ヨンギョンたちは人質としてか、別れ別れとさせられます。「女人と子どもたちと一緒にいさせてくれ」と懇願するホ・イムに耳を貸さない将軍。


将軍とふたりだけになったホ・イム。

「あのとき、命を救わずに死なせればよかった。あの女人に助けられたことを忘れたのか」

「あのときはそういう選択をしたのだろうが、今は違う。この患者を助けろ」

「私が同じ過ちを繰り返すと思うのか。私が救った者が無辜の命を奪うなら、それは私が殺したも同じことだ。二度と同じ過ちはおかさない」

「あの女人が言わなかったか。自分が救った者がどう生きようと、それは、その者の使命だと。医者として力を尽くすだけだと」

「その結果を見たら、絶望するだろう」

「それはあの者の事情であり、この患者の命を救わねば、おまえとあの女人、子どもたちの全員が死ぬことになる」


小屋に監禁されているヨンギョンと幼い兄妹。将軍の命を救った際、「道理と善意がむしろ害を及ぼすことがある」と言ったホ・イムの言葉を思い出し、「彼の言ったとおりね」とヨンギョン。膝を擦りむいた妹に「痛いかい?」と気遣う兄。

「擦りむいたのね。カバンがないから、何もしてあげられない」

「兄ちゃんがやってやる」と髪をまとめていた布きれをとり、妹の膝にまいてやるのです。

「おにいちゃん、怖いよ。わたしたち、死んじゃうの?」

「死ぬもんか。死なせるもんか」

「オンマアッパが心配してるでしょう」とヨンギョン。

「両親はいない。去年、疫病で死んでしまった。ぼくが妹を守ってやるんだ」

「さっきのおじさんの言ったことを聞いたでしょう? 心配しないで。あのおじさんがわたしたちを助けてくれるから」


「あの女人と子どもたちを助けると約束してくれ。そしたら、病人を助ける」とホ・イム。

「その自信はあるのか?」

「約束をしてくれ」

「私がする約束を信じられるのか?」

「あの女人を助けるという約束を信じる」


二人の話を立ち聞きしている部隊長。


腹脹症だ。ちょっとの間違いが命を奪うことになる」

「助けられぬということか? 手荒にしたら許さぬ」


鍼とお灸で治療を加え、あとの処置を将軍に伝えるホ・イム。意識が戻る病人。


小屋から出されたヨンギョンと子どもたちが将軍の前に連れて来られ、ホ・イムと再会。

「大丈夫ですか」とヨンギョンの手を握るホ・イム。

「あなたも大丈夫なの?」

「おまえたち、怪我はしていないか?」



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「約束を守ってくれた礼は言わない」

「スズキを助けてくれてありがとうございます。そなたたちのような医者がたくさんいるのが朝鮮か?」

「どうして、そんなことを訊くのか?」

「そういう医者が必要な時ではないか。ああ、そうじゃ。これはそなたのものであろう。お返しする」と前回、ヨンギョンが落として行ったメスを返す将軍。

「お名前は何と言われる?」とホ・イム。

「さやかと申す」


[テロップ] 沙也可: 壬辰倭乱当時、朝鮮に帰化した日本人


「覚えていてくれるか?」と沙也可。うなづくホ・イム。


「お兄ちゃん、わたしたち、家に帰るの?」

「あのおじさんが助けてくれたからな。歩けるだろ?」


「どうなったの? その患者は助けたの?」とヨンギョン。

「仮に助けられなかったとしても、われらを助けてくれただろう。おそらく、あなたがわれらの命を救ってくれたのだ」


突然の銃声で倒れる兄。倭軍の隊長が発砲したものでした。刀で止めに入る将軍。


ホ・イムが兄をおぶって逃げる途中、二人の僧侶に出くわしますが、ホ・イムとヨンギョンの怪し気な服装に逃げようとします。

「ちょっと待ってください」

「子どもが怪我をしているんだ」

「ほんとに時間がありません」

「お願いだ。助けてくだされ」


寺の中。(善徳女王でも度々登場した旧ドラミアの建物です)銃に打たれた兄をうつむけに寝かせ、脈を取って、「危険な状態だ」と話すホ・イム。銃による傷口の説明をするヨンギョンですが、男の子の傷口に触れると思い出されるのは、手術をしたオ・ハラの心臓。首を振って後ずさりするヨンギョン。


「どうしたのだ?」

「わたし、できない」

「どういうことだ?」

「わたしが治療して、また死んだら...

「私を見なさい。しっかりするんだ。あなたは医者だ。患者がだれであれ、最善を尽くす医者。私が知っている誰よりも立派な医者だ。銃のことは知らない。見たことも治療をしたこともない傷だ。私ひとりでは出来ない。あの子を救えるのはあなたしかいないのだ」


「おにいちゃん、死なないで。おにいちゃん」という妹の声に父が交通事故で亡くなった時の自分の声を重ねるヨンギョンです。

「カバンがないわ。消毒もしなくちゃいけないし、麻酔もしなくちゃいけないのに」


手術に必要なものを僧侶に頼むホ・イムとヨンギョン。

手術をする気になったヨンギョンを見て、涙せんばかりのホ・イムです。


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ホ・イムが最初に痛みを和らげる鍼治療を施し、それに続き、メスで傷口を開き、弾を取り出し、縫い針で傷口を縫い合わせるヨンギョン。そして、薬草を傷口に塗り、包帯をするという二人の協同診療コラボ。とてもセクシーに感じられるシーンです。


「危機は脱したようだ。あなたがこの子を救った」とホ・イム。

「いいえ、(胸に抱いている妹を見ながら)この子が兄を救ったのよ」とヨンギョン。

愛おしそうな眼差しでヨンギョンを見つめるホ・イム。


寺の中庭。

「再び手にするとは思わなかった」

「持ち主同様、賢くて感心なやつではないか」

「不思議ね。こんな場所で、これひとつで手術をして命を救ったなんて」

「あなたが言っていたように、兄を助けたいという妹の意志だろう。医者の技術よりも大事なのは生きようとする患者の気持ちだ。師匠から最初に教わったことだ」

「患者の気持ち...

「しかし、師匠から教わらなかったことがあった。救える患者よりも救えない患者の方がはるかに多いということだ。この地に生きる医者の宿命だ。最初に患者を亡くしたときは大声を上げて泣いたのに、後になってからは泣くこともなくなった」とヨンギョンの右手を自分の左手で包み込むホ・イム。

「生きるか死ぬかは天にまかせて、われらは患者を生かすように全力を尽くすしかないのではないか。ハラもお父上も最期の瞬間まで力を尽くしたに違いない。ハラからあなたへの贈りものだ。この一番光っているのが自分だと伝えてくれと言っていた。心臓は止まってしまったが、これに込められた気持ちはこの心臓のなかで輝いている」


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両手にバングルを大事そうに包み込み涙するヨンギョンの肩をやさしく抱き寄せるホ・イム。


恵民署漢方医院院長の寝室。写真立てから写真を取り出すヨンギョンの祖父。折り曲げられて隠れていた方に写っているのはホ・ジュン。院長とヨンギョン、ヨンギョン母との記念写真だった。


「ヨンギョンに会うことがあれば、よろしく頼む」


マ院長、誰かと電話中。

「ホ先生に事情ができた。少し待ってくれないか」相手の言い方に腹を立て、電話を切る院長。

「何者だと思っている。それにしても、ホ・イムのやつ、人間にしてやったのに、一体どこに行った。朝鮮に戻ったのか?」

「どこに戻ったですって?」とジェハの声。「朝鮮とは。どういうことですか?」

「いつから居た。おまえの聞き違いだ。それでなくても、頭が痛いのに、おまえまでいい加減にしてくれ」


ホ・ボンタクの治療室に入るジェハ。ホ・イムと初めて会った時からの光景を思い浮かべます。鍼治療の最高峰と尊敬していたホ・イム先生がまさか。

「とんでもないことだ。二人は朝鮮に?!」



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寺の中。眠るヨンギョンにふとんをかけ、やさしい眼差しで見つめるホ・イム。

眼を覚ます男の子。


「気がついたか。聴こえるか?」

「背中はどお? 痛くない」と起きてきたヨンギョン。

「ぼくの妹は?」

「後ろに寝ているよ」

「お兄ちゃん、ごめんね。わたしのために」

「いいんだよ、タム。おまえのせいじゃないさ」

「(大粒の涙を流しながら)わたしが、わらじを、だから、お兄ちゃんが」

「また、買ってやるよ」

二人の様子を見守るヨンギョンの手に自分の手を重ねるホ・イム。朝鮮に戻ってきてから、随分と積極的なホ・イム先生です()


前回のような両班の韓服ではなく、庶民の韓服に着替えて子ども二人を連れて行くホ・イムとヨンギョン。


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ヨンギョンを嬉しそうに見つめるホ・イム。

「なんで、そんな風に見ているの? この服、似合わないでしょう」

「いや、何を着てもきれいだ。こうやって歩いていると家族みたいだ。はは」

「何ですって。わたしをいくつだと思ってるの。こんな大きな息子がいるなんて」

「いや、ここでは15歳になると結婚するから、われらの歳ではこんな子どもがいてもいい」

「それなら、そちらは今まで何をしてたの、結婚もしないで」

「追いかけてくる女人は多かったが、治療で忙しく、会う機会がなかったのだ」

アハハハハ~と高笑いをするヨンギョン。

「わたしと同じね」

「同じ。つまり、われらは天生縁分(似合い)ということか」

「ちょっと休んでいかない? 肩が痛いでしょう」

「そう言えば、肩が。ちょっと休んで行こう」


家族ごっこのような、しばしの休息。視聴者も観ているだけで笑顔にさせられるシーンです。

「土の上に育つものには栄養がある」と草を取ってきて、食べてみるホ・イム。

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村に戻ってきた一行は、倭軍が通り過ぎたあとの死人の山に愕然とします。幸いなことに、子どもたちの知り合いの男と出会います。お兄ちゃんの傷が縫ってあるのを見て不思議がる男に説明するヨンギョン。

「こうして縫っておくと治るのが早いんです。そのうちに傷口は消えます」

「縫うんですって。こんな治療は見たことがない。もしかして、医女さまですか?」


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負傷した村人たちの治療にあたるホ・イムを手助けするヨンギョン。

「そちらの世界に初めて行ったときに驚いたのは救急車だった。いつでも、どこでも治療できる」

「たぶん、ほとんどの人は」

「外にいる人々は生涯医者にかかるのも大変なのだ。恵民署なら、鍼や灸で治療できる。ここでは、こんなことしか出来ない」と話すホ・イムを見つめるヨンギョン。

「なぜに、そんな風に見ているのだ?」

「覚えておきたくて。あなたのほんとうの姿を」

「眼の前にいるから、やったまで。それだけだ」

「そしたら、答えてくれる? 見返りを求めずに治療するのはどんなことか?」


「タム」と叫ぶ兄の声に隣の部屋へ行く両人。

タムの脈をとり、「衝撃を受けたようだ」とホ・イム。嘔吐するタムの姿に幼い日の自分を重ねるヨンギョン。自分が吐いたときも、ホ・イムのように手を差し出して診てくれた人がいたと。

「大丈夫。もう、大丈夫だ」


回想。「時期が来れば、話すときも来るであろう」とヨンギョンに語ったホ・ジュン。


「漢陽はここから遠いの?」

「漢陽とは、突然になぜだ?」

「会わなきゃならない人がいるの」

「それは誰かね?」

「ホ・ジュン。いえ、ホ・ジュン先生」

「ホ・ジュン。ホ・ジュン長老のことか。あなたがどうして知っている?」

「それを確かめたいの。詳しいことは今度話す。確かなことはわたしにもわからないから」

「倭軍が近くまで来ている。漢陽がいかに危険であることか」

「わかっているけど、いまでなければ、もう機会はないかも知れないでしょう。もしかしたら、あなたに出会って、ここまで来た理由も探しだせるかも知れない」


漢陽のユ・ジノの屋敷。ヨンギョンにスニーカーで殴られた腕から包帯をとり、お前のおかげだなとヨンギョンが残した片脚だけのスニーカーを見るジノ。


「漢陽を逃れれば、今度いつ戻れるかはわからぬ。この戦いを生き抜けばまた会えるであろう」と屋敷から避難するジノと手下ども。


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笠をかぶって漢陽に入ったホ・イムとヨンギョン。遠くで火の手が上がっているのを見る。

「あれは何?」

「火の手があがっている場所はどこか?」と避難中の男に尋ねるホ・イム。

「知らぬのか。あれは、宮殿だ」

「宮殿に火の手とは?」

「今朝早く、王様が逃げたのを聞いてないか。それで、怒った民があちこちに火を放っている。民を捨てて逃げるとは」と男。


ホ・ジュンの屋敷前。

「会えなくとも、がっかりするな。御医だ。王様が逃げたなら、ホ・ジュン先生も随行しているはずだ」

通用口が開き、出てくる女。「どなたですか? ホ医員さま」と抱きつくマッケ。女人の服装をしています。

「どうしたのだ、その格好は? 戦いのためか?」

「しようがないですよ。それより、この前、眼の前で起こったことは何ですか?」

「(答えず)お前はなぜここにいる。逃げるようにと言ったであろう」

「ホ医員さまと一緒じゃないのに、逃げられませんよ。生きるも死ぬも一緒じゃないですか」

「今がどういう時節か、知らないのか」

「そんなこと。(ヨンギョンへ)また、いらっしゃいましたね。今日はお嬢さまではなく、そんな恰好で」

「ホ・ジュン先生に会いにきたんですけど」

「ホ先生は山の村へ患者の治療に行かれてますが」

「それでは、王様に随行されたのではないのか」

「脚が不自由なので行かないけど、あとで追いかけるとおっしゃっていました」

「他の患者を診ているということか?」

「いつ、お帰りになりますか?」

「う~ん、今日は戻られないかと。明日か明後日か」

「どこにおられるか、わかるか?」


「道がでこぼこだから気をつけて」と石段を降りるヨンギョンの手を取ってやるホ・イム。

「この前から気になってたんですが、お二人はどういう仲ですか?」

「(ヨンギョンの手を放しながら)ところで、おまえはどうして先生の宅にいるんだ?」

「わたしの質問には答えないで。恵民署を出ても行く当てがないので、ホ医員さまが帰ってくるまでいてもよいと言われて」

「私が帰ってくると言われたのか?」

「必ず帰ってくるとおっしゃいました」


回想。「おまえの髪型を見ると、自分の意志で帰ってきたのではないな。過ちを起こしたのであろう」と牢獄でのホ・ジュンの言葉を思い出すホ・イム。私が自分の意志で帰ってくると。


道を進める三人の前に、庶民に変装した兵判とその一行。その様子を離れて見るユ・ジノたち。


「例の女人ではないですか?」

「そのようだ」と近くへ行こうとするジノを止める手下。

「あの者たちは用心棒のようです」


「こやつ、ここで会ったが百年目だ」と兵判。

「あの女があやつを逃がしたんです」と手下。

「女がいたのか」と兵判。


「おまえには気がついていないようだ。振り返らずに逃げろ。この前も見たであろう。おまえが逃げれば、われらは生きられる」


マッケにうなづくヨンギョン。逃げて行くマッケ。


「追いかけますか?」

「無用だ。ホ・イムめ。おまえのおかげで夜も眠れない。天のおかげだ。漢陽を去る置きみやげにしてやる」

「私がいない間に犬畜生になられたか」

「なんと」

「人と畜生の区別をするのが衣服であるなら、大監の姿は犬畜生と同じではありませんか。いや、犬畜生が気を悪くするか。うはは」

「こやつ、何をぬかすか」

「それでも、民を恐れて、こんな夜中に逃げだすとは、自分の命が大事とみえる」

「おまえごときが」

「このような危機にあって、民や王様を守るのが高官ではないか。逃げ出しておいて高官面をするとは恥ずかしくはないのか」

「おまえたち、こやつを黙らせろ」


民を犬畜生のように扱ってきた兵判が賤民の恰好をして逃げようとしているザマをこきおろすホ・イムのかっこいいこと。大向こうをかけたくなります。正確な台詞の聴き取りは荷が重すぎますので、こんな感じだろうということでご寛容に。日本で放送されるまでのお楽しみとさせてください。



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兵判の手下の刃がホ・イムの身体を貫きます。そして、ヨンギョンも背中を切られて気がつくと、雨のソウル。車道にひとり倒れるホ・イム。


さて、気になりますね。12話の予告をお借りしましょう。



写真の出処はこちらです。

http://m.post.naver.com/viewer/postView.nhn?volumeNo=9625972&memberNo=3669297


Commented by noriko at 2017-09-17 20:05 x
ありがたや〜おまさぼうさま!

昨夜リアルタイムで見たものの、あらすじを理解した程度で、も一回ちゃんと見たいと思いながら、今日は雑用に追われて、時間がありませんでした(涙)おまさぼうさんのおかげで安心して今夜の12話が観られます!本当にありがとうございます(o^^o)

Commented by ホタル at 2017-09-18 08:03 x
おまさ様、おはようございます。いつもありがとうございます。台風は大丈夫でしたか?被害はございませんでしたか?被害が出ている地域もあるので心配です。
さて、11話は傷ついたヨンギョンを支え励まして立ち直らせたホ・イムと、肩を抱き寄せられて寄り添うヨンギョンがオ・ハラを偲ぶシーンが悲しい中にも温かいものを感じさせました。また、メイキングで子役の子どもや子ブタを可愛がるナムギル氏に、改めて温かい人柄を感じ、嬉しくなりました。
12話ではやっと恋が成就し、お互いしか目に入っていないホ・イムとヨンギョンが可愛らしく、微笑ましかったです。中でも「赤と黒」で一番好きだった食事のシーンのようにご飯に副菜を載せてあげる場面があり、心が和みました。互いを思いやり愛する気持ちは「ワンデイ」のように日常の些細な行動に表れるのだと改めて思いました。しかし、それもつかの間、永い時を隔てて生きる二人の結末を考えるとヨンギョン共々暗澹たる気持ちにならざるを得ず、今から涙が浮かんで来ます。杞憂に終われば嬉しいのですが、ワンデイが辛かっただけにこれ以上は、、。という気持ちです。思えばナムギル氏の作品で手放しで幸せなエンディングを迎えたものは「パイレーツ」くらいでしょうか。ハッピーエンドを望むのは難しいかもしれません。後4話を観るのが怖くて辛いです。
Commented by omasa-beu at 2017-09-18 15:41
norikoさま

オモオモ、雑用も手につきませんね。ホ・イムにガムタッチ(ナムギルさんたちはゴムタッチと発音していますけど)してられる私は果報者と思うべきですね。
Commented by omasa-beu at 2017-09-18 15:48
ホタルさま、こんにちは。

いつもコメントをありがとうございます。昨夜はさすがに雨風が強くなって、予定していた外食も急きょキャンセルし、レトルトカレーになりましたけど、被害に遭われた方はそんな呑気なことは言ってられませんね。天災だけはどうしようもないのかといつも思います。

食事シーンで(ハラとのケーキでも)、一応遠慮しながらパクつくホ・イムがいいですね。ナムギルさんの地を見ているような気になります。ヨンギョンを介抱するシーンでは、どうしても、ワンデイの同様のシーンを思い出してしまいました。

名不虚伝はファンタジードラマですから、思い切った結末でもいいわけですよね。アイディアのひとつは先程の記事にも書かせていただきましたけど、いろいろあると思うんです。二番煎じとなっても、シアワセな気持ちで観終わりたいものです。
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by omasa-beu | 2017-09-17 16:41 | 名不虚伝(ミョンブルホジョン) | Comments(4)

♪♪Kim Nam Gil Forever♪♪ 韓国の俳優キム・ナムギルさんが好きです☆ドラマ『名不虚伝(ミョンブルホジョン)』MNETにて放送中!!


by omasa-beu
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