映画『ワン・デイ 悲しみが消えるまで』雑感②(ネタバレあり)

昨日はワンデイ鑑賞のために心斎橋へ。京都から大阪へ向かう電車の中から真夏のスカイブルーに浮かぶ大小様々の真っ白な雲を見上げていると、平日に好きな映画を何度となく観に行けるシアワセに感謝の思いが自然と湧き上がってきました。


そんな思いがあったせいかどうか、4回目の鑑賞は、これまでにも増して映画に没入していた気がします。


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シネマート心斎橋のナムギルロード

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デコレートされたガンスうちわ。スタッフさま、ありがとうございます。


雑感①では、私にとってのベストシーンを挙げていますが、実際、この映画には印象に残るシーンが多く、回数を重ねてくると、あれもこれもベストと思えてくるので困ったものです()


この日、私にとってのベストは、ガンスがうっかり持ち帰った小石を返すために夜の病室を訪れ、ミソに語りかけるシーンかも知れません。少し酩酊状態のうえ、ミソの意識がないと思うからこそ、誰にも言えない胸の裡を吐露できたのだと思いますが、キム・ナムギルの背中で見せるひとり語りにすっかり心を持っていかれました。


ミソ(微笑み)はいい名前だね。誰が名付けたんだい。俺の知り合いにソンファ(ソナァ)という名の子がいるんだけど、漢字で書くと「善花」というのがダサいと言ってね。俺はいいと思うんだけど。


この時のガンスの話をミソが聴いていたことは後の二人の会話でわかります。


話はそれますが、母の末期、面と向かっては話にくいことを語りかけたことがあります。今しかないと思えたからです。そのとき、意識がなく眠ったままにしか見えない母の手が微かに反応してくれたような気がしたものです。


ミソの病室でつい寝込んでしまった翌朝、音を立てないようにそっと部屋を出ながら謝罪の言葉を口にするガンスに彼の人柄がよく表れています。


ちなみに、ガンスのスマホに妻の名前が、「착한 (チャッカンッコ)」(善良な花)と登録されているのが、かつての夫婦仲を思わせて微笑ましく感じられます。


ついでに、チーム長の登録名は、「팀장새끼(ティムジャンセッキ)」、(チーム長の野郎)とでも訳せばいいのでしょうか。字幕は、(クソチーム長)でしたか?チーム長はガンスとはそんなに年齢が離れてない設定なのか、もしくは同期なのか、中間管理職としてうるさいのは仕方のないことですが、会話の終わりにガンスに対し、「사랑한다(サランハンダ)」(愛してるよ)で締めるのが二人の関係性を表している気がします。


そして、妻の弟ヨンウは、ガンスのスマホには「처남(チョナム)」(義弟)と登録。冒頭のシーンでも、会社に訪ねて来たヨンウを「チョナム」と呼びかけているように聞こえます。ドラマを観ていても、みんな、家族間の関係性がわかる呼び方をしますもんね。


ワンデイのそういうディテールも面白いです。

この日、1420の回を観ましたが、40名ばかり入っていたと思います。


ワンデイのあと、『あの人に逢えるまで』と『春の夢』を続けて鑑賞。さすがに、昨夜は疲れて早々に眠りにつきました。


Commented at 2017-08-05 01:43 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by うっこちゃん at 2017-08-05 13:32 x
おまさぼうさま、こんにちは。
こちらにはご無沙汰ばかりで申し訳ありません。

今仕事中ですが、若干暇なため(笑)、ワンディの感想を少し。

私は、まだ2回しか見ていないのですが、2回とも号泣という単純さ(笑)
1回目鑑賞時の私のベストシーンは、入院中の子供と凧揚げをしてるシーンです。
あそこはミソとガンスとあの子とのシーンのまま終わって欲しかったです。
あの保険金詐欺?(笑)のアニキとのシーンもとても好きですが、彼が病気の子供の父親である必要はないのかなと。
あの子の、お父さんは昼も夜も働いてるというセリフだけで良かったかな。
アニキも、実はカミサンも病気でさ とかなんとかのセリフ一つでも良かったかもしれないなと。
でもアニキとの絡みも好きなシーンです。

2回目のベストシーンは、おまさぼうさまと同じだったので、何だか嬉しいです。
あそこは良かったですよね?
秀逸でした。ナムギル、ゴヌクよりピダムより成長したんだなあと。

この映画は、無頼漢と違い、ガンスの人柄が、そのセリフや行動の端々に表れており、分かりやすく、納得しやすく、あまり若くない私としては(笑)、妙に考えさせられる映画より好きだなあと思いました。
ミソがウフィさんで良かったし、奥さま役の方も素敵でしたね。
このところ、大女優さんとか、ベテラン女優さんとの共演ばかりで、ナムギルが萎縮してるように見えていたので、この作品では、のびのび自然体で演じているのが素敵でした。
好きな作品になりそうです。
Commented by omasa-beu at 2017-08-05 15:52
鍵コメさま、こんにちは。

こちらこそ、コメントをありがとうございます。情報はブログをお持ちの方は皆さんアップしてくださっているので特に必要はないかと思うのですが、後々の記録にしたいと思っています。何しろ、記憶力が減退著しい昨今ですので。

映画は観る人によって様々な感想や解釈ができますけど、私はガンスがそれほど弱い人には思えないんです。妻の死にどこか自責や後悔の念を感じていたのは分かる気がしますが、海辺で再会したソンファ(魂)から「いい姿のままで旅立ちたかった」という言葉をかけられたことでやっと立ち直れるきっかけになったように思えます。妻のいない仕事部屋で楽しかった頃を思い浮かべるシーンは、映像的にとても好きなシーンです。最後にとった行動についての是非は、正直、答えられません。ただ、海辺からの一連のシーンを観ていると、ガンスに感情移入している自分がいました。

これからも、何度も観に通うと思いますし、その都度、感じ方は変わるかも知れません。ファンとしては、ほぼ出ずっぱりのナムギルさんを観ていられるシアワセな時間です。
Commented by omasa-beu at 2017-08-05 16:20
うっこちゃん、あんにょん!

いえいえ、お寄りいただけて、とても嬉しいです。ありがとうございます。それも、お仕事中だというのに(笑)

次の感想で書くつもりなんですが、保険詐欺のおっちゃんとのシーンは、私もお気に入りです。未生の子役ちゃんとあまりに似てなさすぎなのはご愛嬌ですけどね。あと、お気に入りシーンは、バーテンダーとのシーン。これも書く予定です。

ソンファにしても、ミソにしても、死に方は衝撃的ですけど、大事な者との死は多くの人が経験していることなので、自分自身に置き換えて観てしまう人も多いような気がします。

この映画が韓国で公開された当時のインタビューで、ガンスは素の自分に似ていると答えていたナムギルさんですけど、もちろん、素であるわけはないけど、一連の感情の流れを表現するのは難しかったでしょうね。

何と言っても、ミソとのシーンがいいですね。ご両人、ほんとにケミがよくて、お二人も恋人に見えないよう気をつけたと話していたけど、人と人として、二人のシーンはすごく温かいものを感じさせられます。

今後、相手役は若手がいいかな。最近、いいなと思っているパク・ボヨンちゃんとラブストーリーをやってほしいです。ボヨンちゃん、韓国の女優さんにはめずらしく、160㎝以下の身長なので、180㎝を超える俳優さんと並んでいるとかわいくて、、、実現してほしいです。久しぶりの胸キュン恋物語!!
Commented by omasa-beu at 2017-08-06 00:48
鍵コメさま、こんばんは。

お友だちの素敵な感想をお知らせくださって、ありがとうございます。この方、一度ご覧になっただけで、ポイントポイントをよく観てられますね。ナムギルさんのメッセージまでちゃんと覚えてられて。「もう一度観たくなる珠玉の作品」とは最高の映画評ですね。

私など、どうしても、ナムギル好き好き眼鏡で観てしまってますから、映画そのものをちゃんと観てるかどうか、自分でもわからなかったりします。

お友だち同様、映画のシーンが心に残る映画はいい映画と思いますが、この映画、いいシーンがいっぱいです。感想①で私のベストシーンを早々に書いてしまってますけど、感想②でピックアップしたシーンもベストだし、ガンスがやっと入れた妻の仕事部屋の映像もベストだし、ベストはひとつのはずが選べなくなってきました(笑)

私も、ギルペンではない友達を誘って、動員数に少しは貢献しませんとね。
Commented at 2017-08-06 20:25 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by inmyon at 2017-08-07 00:39
おまさぼう様

さすがに、おまさぼう様の
映画の分析能力の素晴らしさに、
脱帽です。(o^^o)

妻の携帯、「善良な花」と、
登録されていたのですね〜。

私も、冒頭で 義弟を呼ぶとき、
名前が違っていたので、
不思議でした。(⌒-⌒; )

おまさぼう様のお母様の
ご様子を読ませて頂き
私の母の病院での
臨終の時を思い出し
泣きました。

計器は0を指していても、
「母はまだ呼吸をしている」と、
先生方や看護婦さんに
大声で詰め寄り
病院のスタッフを
困らせてしまいました。

また、この映画の詳細、感想など
お教え下さいませ。
m(_ _)m

inmyon
Commented by omasa-beu at 2017-08-08 01:39
鍵コメさま、こんばんは。

前回に続き、感想をお寄せいただき、ありがとうございます。今日(7日)は台風が心配されましたが、シネマート心斎橋のファンミDVD発売記念の上映会を楽しんでまいりました。上映会の前には、もちろん、ワンデイも。

ご主人さまが「良い作品」と評してくださって嬉しいですね。私がこのところ感動するシーンは、終盤、海辺でソンファの魂に再会したガンスがようやく入った妻の部屋で穏やかな微笑を浮かべながら楽しかった日々を思い出すシーンです。いえ、シーンというより、ナムギルさんの表情と言えばいいかも。

お父さまの闘病の頃を思い出されるのはとても辛いことと想像しますが、でも、お父さまを誇りに思うとおっしゃるあなたさまには、ガンス同様、お父さまとの楽しい思い出や記憶がいっぱいおありなんでしょうね。コメントを読ませていただきながら、ふと、そんな気がしました。
Commented by omasa-beu at 2017-08-08 02:01
inmyonさま

先ほどはお疲れさまでした。大きな画面で観るナムギルさんは最高ですね。ずっと顔が緩みっぱなしでした。

コメントをありがとうございます。オモオモ、分析力なんてありませんよ。直観だけ。働いていた頃も、仕事は勘でやってましたから、いい加減なものです。お恥ずかしい。

ワンデイは、どうしても、自分の体験と重ね合わせないではいられない作品ですよね。inmyonさんと違い、私は母の臨終には立ち会ってないんです。私はそれでよかったと思ってるんです。つらすぎますもの。

ナムギルさんが上映前のメッセージで言ってましたけど、人間の情緒を軽快なタッチで描くイ・ユンギ監督のシナリオがいいし、音楽と映像も素晴らしいから、ほんとにもっと多くの劇場で上映してほしいです。

inmyonさんこそ、ご自分のブログに感想をアップしてくださいね。楽しみにしています。
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by omasa-beu | 2017-08-04 13:42 | 映画 ワン・デイ 悲しみが消えるまで | Comments(9)

♪♪Kim Nam Gil Forever♪♪ 韓国の俳優キム・ナムギルさんが好きです☆ドラマ『名不虚伝(ミョンブルホジョン)』MNETにて放送中!!


by omasa-beu
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