映画『ワン・デイ 悲しみが消えるまで』雑感①(ネタバレあり)

この週末、シネマート心斎橋にて3回鑑賞。ロビーがガラス張りになっているので、スタンド花にあたるお日様が強烈で、二日間持ってくれるかどうか、心配していましたが、昨夜も素敵に咲いてくれていました。


今朝、シネマート新宿に3日続けて参戦されたギル友さまから届いた写真では、新宿のお花も健在。映画も、日本全国でロングランになるものと期待させられます。


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ナムギルファンである私にとって、キム・ナムギルの姿を追っているだけでも仕合わせを感じさせる映画ですが、そんな感想ではナムギルさんに嫌われそうですから、いつもと同じように、感じたこと、思ったこと、ガンスの台詞(韓国語)、出演者のことなど、だらだらと書き留めていきたいと思います。


妻の葬儀にも出られないほど、その死を受け入れられず、行き場を見失ったように街中をさまようイ・ガンス。勤務先の保険会社に復帰し、クライアントの交通事故の調査のため、その被害者であるタン・ミソを入院先の病院に訪ねます。


深刻そうな始まりにもかかわらず、映画のトーンは軽快で、時折、くすっと笑わせられます。被害者のミソは意識のないままベッドに横たわっているのに、ミソと名乗る明るい女性に出合ったことからガンスの心にも変化が生まれてきます。


チョン・ウフィさん演じるタン・ミソは、この世では、ガンスにしか見えない存在。彼に頼るしかないこともあって、結構、押せ押せでガンスに迫ってきます。それが嫌味に感じられず、初めて出合った両者にもかかわらず、まるで、昔からの知り合いのような雰囲気をかもしだします。


ガンスがミソに対してパンマル(タメグチ)を使っているのは、出合いを考えると自然の成り行きなので、そのあたりも、両者の関係を自然なものに見せているように思われます。


最初、この映画のタイトルは、『マイ エンジェル』と聞いていましたが、映画を観たあとでは、今更に、その意味に納得している自分がいます。


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写真はフォトブックからキャプチャさせていただきましたが、シナリオのタイトルが마이엔젤(マイエンジェル)となっています。


しかし、楽しいだけでは終わらないのが韓国映画。終盤に入ると、客席のあちこちから鼻をすする音が聞こえてきます。


海辺で向き合うガンスとミソ。いつしか、ミソが亡き妻ソンファの姿に入れ変わり、薄青色に広がる空を背景に二人が浮かび上がるシーンはまさにファンタスティック、いえ、ファンタジック。


ガンスの心に変化が生まれ、亡き妻の仕事部屋で楽しかった二人の時間を思い出す姿は、BGMの効果もあいまって、とても心に残るシーンとなっています


エンディング、ガンスが横たわるミソの手を取るシーンは、今のところ、私にとってのベストシーン。ガンスのミソを見送る表情、ミソの閉じた眼から落ちる涙、二人の魂が確かに通い合ったことに胸を揺さぶられます。


ガンスが最終的に取った行動については賛否両論があることと思います。しかし、亡き妻の真意を知り、ミソの願いを聞き入れたガンスの行動は、私の胸の裡にすとんと落ちたように感じられたのです。


このあたり、イ・ユンギ監督が、ファンタジー映画の手法を取った理由かも知れないと思わせられました。


みなさまは、どんな感想をお持ちになりましたか。


Commented by omasa-beu at 2017-07-31 21:16
kurikuriさま、こんばんは。

詳しくお知らせくださって感謝です。線香くさいことを言いますが、お花の香りも死者に立向けられていると思いますから、フィクションとはいえ、映画に相応しいアレンジだったかも知れないですね。みなさんが気に入ってくださったのが嬉しいです。

実を言うと、私も、映画のテーマ以外の細部が割と気にかかって、面白く観ています。ガンスのスマホに登録されている亡き妻や上司の名前だったり、女性バーテンダーとの掛け合いだったり。その辺は、また、記事で取り上げたいと思っているところです。身近な者の死、それも自殺というのは、重すぎるテーマですが、ミソの登場からしてファンタジックに描かれているので、何度でも観られそうです。

一般人のナムギル、いえ、ガンスはいいですよね。あんな人が隣に座っていたら、ミソでなく、ミスばかりしてしまいそうです(笑)。気がそぞろ~~~~

亡き妻ソンファ役のイム・ファヨンさんはドラマ『キム課長』では、八の字眉が特徴的な、素っ頓狂かつ弾けたキャラで笑わせてもらいました。役者だなあと感じます。

古家さんのトーク、お聴きになるんですね。よかったら、レポしてくださいね。よろしくお願いします。
Commented by Aje at 2017-08-04 01:38 x
おまさぼうさま こんばんは

「ワン・デイ」観て参りました。
男性もお一人での方、ご夫婦の方と数人いらっしゃいました。

泣きました7場面で。 けっこう初めの方からジーンと来る場面がありました。
観終わってこのまま帰れない、もう一度観たいと思い、次の上映までは2時間半、頭の中を整理して、真っ新にして? 確認したいところもあったので。
19:10~の上映は昼間よりも男性が多かったです。

感想、難しいです。
悲しいですが、私の乏しい語彙力ではとても表現できません。薄っぺらいものになってしまいす。確実に。
涙した場面だけでも、と思いましたがそれは下手なネタバレになりそうで。

それでもお伝えしたいのは、ガンスの優しさを実感したシーンです。
2回目では優しさだけではなく温かさをとても感じられました。最後のミソの手を握ったシーンは心に沁みました。ミソに伝わりました。  

思い出すと今も涙が流れます。まだ何回も観る予定なのに…あの握り方がナムギルさんの自然な動きだったらステキ! 

帰りの電車で、おまさぼうさまの感想①を読まさせて頂いて、表現力は大差が勿論、勿論ありますが、同じことを感じていらしたのかな?と思い嬉しくなりました。 

恥ずかしくてたまりませんが、送信します。恥ずかしいー!!
映画はまだまだ観に行きます!
Commented by omasa-beu at 2017-08-04 14:02
Ajeさま、あんにょん!

ご感想を嬉しく拝見しました。私は感性がにぶいので、マジで感想文は苦手なんです。ですから、あとで読み返すと、恥ずかしくなることが多いのですが、ワンデイについては、書きたいことがいろいろあります。でも、評論家や有名人の方たちがよく書かれるような短い文章でこの映画の魅力を語ることはかなり難しいです。

Ajeさま同様、ガンスの優しさを表すシーンはあちこちに出ていますよね。強引とも言えるミソの願いを次々と聞きいれてあげるのもその表れだし、詐欺師まがいの入院患者に対しても、これまで温情をかけてきたことは台詞から察せられますしね。

ただ、一番最後のミソの願いには、昨日はかなり腹が立ちました。そんな究極の選択を他人に強いてはいけませんよね。でも、海辺の出来事のあとではナムギルさんの演技に説得力があるし、とても感動的なシーンが続くので、彼の行動が納得できる気はするのです。

Ajeさまの感想文は、私の頭で書いたような感想文よりもはるかに心が伝わります。恥ずかしいなんておっしゃると、私なんか、もうブログは書けませんよ(笑)。ご覧になるたびに感じ方が変わることもありますから、また、感想をお寄せくださいね。楽しみにしています。
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by omasa-beu | 2017-07-31 13:48 | 映画 ワン・デイ 悲しみが消えるまで | Comments(3)

♪♪Kim Nam Gil Forever♪♪ 韓国の俳優キム・ナムギルさんが好きです☆ドラマ『名不虚伝(ミョンブルホジョン)』MNETにて放送中!!


by omasa-beu
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