「パンドラ」、マカオで注がれた関心.. 「差別化されたブロックバスター」
記事入力:2016-12-11
[スターニュース キム・ヒョンロク記者]
写真提供= NEW
映画『パンドラ』(監督パク・ジョンウ)が第1回マカオ国際映画祭から降り注ぐ関心と熱い反応を引き出して公式記者会見を盛況のうちに進行した。
去る8日に開幕した第1回マカオ国際映画祭非競争部門であるガラ(GALA)セクションに公式招請された『パンドラ』は、10日午後2時(現地時間)、JWマリオットホテルで公式プレスカンファレンスを開催した。今年最初めて船出するマカオ国際映画祭は、東アジアから西欧映画まで、その年の話題作を紹介する映画祭に分かれ、セクションは今年の最も重要な作品5編を紹介する部門である。
この日、マカオ国際映画祭総括局長ロナティーの司会で進行された記者会見には、韓国の作品では唯一招待された『パンドラ』への関心を立証するかのように、多くのメディアが記者会見場を訪れた。
まず、『パンドラ』が作られるようになった企画への質問にパク・ジョンウ監督は「2011年の福島原発事故以降、原発を保有する国家として、老巧原発の話が届いた。我々の現実はどうなんだろうという趣旨で始められた」と伝えた。また、『パンドラ』の制作過程について、「原発の危険性を知らせることなので、どんな協力を求めることも困難だった。場所を探す過程からセット作業、CGを含む後半作業まで、4年という時間がかかった」と説明した。
キャラクターを準備する過程、感情を表現する方法などについて質問を受けたキム・ナムギルは「被爆したとき、人体に及ぼす度合いに気を遣ったし、人間が持つことになる感性的な感情、恐怖について表現しようとした」と答えた。チョン・ジニョンは「災害現場を守る老朽原発の所長役である。原子力発電所の愛情と憎しみが共存するキャラクターと思った。精一杯、淡々と感情に溶かせようとした」と述べた。またキム・デミョンは「過度になったり、飾ったりしないようにリアリティを最大限に生かして平凡な人々が自分の席で生きている姿を見せたかった」と明らかにした、キム・ジュヒョンは「村の人々の責任を担う役割なので内面の強さを表現しようと努力した」と答えた。
また、パク・ジョンウ監督は『パンドラ』がネットフリックスを通じて190カ国にサービスされることについて、「原発の話だが、みな、共に語れる話だ。家族の話は洋の東西を問わず大切な価値である。国内だけで終わらず、世界中の多くの人々がこの物語に共感しないだろうかと思ったので、ネットフリックスのニュースに非常に嬉しかった」と所感を伝えた。また、『パンドラ』は、誰もが一度は苦悩する問題だ。原発に関連する議論が世界中で起きているので世界が安全で住みよい場所に向かうための第一歩になれば」と明らかにし、ムン・ジョンヒもまた「『パンドラ』を通して、人々がエネルギー源について考えてみることができるきっかけになってほしい」と願いを表わした。
合わせて、バラエティは「『パンドラ』は、差別化された災難ブロックバスターとして韓国市場を越えて海外興行の可能性まで備えている」と好評した。『パンドラ』は、歴代最大規模の大地震に続いて韓半島を脅かす原発事故まで、予告なしに訪れた大韓民国初の災害の中で最悪の事態を防ぐための普通の人の死闘を描いた作品である。この 7日に公開され、歴代12月初週に公開の作品の中で最高のオープニングスコアを達成しており、11日、100万人の観客を突破した。