『無頼漢 渇いた罪』雑感①(ネタバレあり)

公式ファンサイトでも発表されていますが、キム・ナムギルさんの新しい所属事務所が決まりました。名前は、O& ENTERTAINMENT(오앤 엔터테인먼트)。ヒョンビンさんとソンジュンさんが所属しています(二人は、『ハイド・ジキル、私』で共演)。今後の作品選びに期待したいです。初仕事として、『殺人者の記憶法』クランクアップ後、日本でのファンミーティングはいかがでしょうか。(勝手言ってる、笑)

さて、『無頼漢 渇いた罪』の鑑賞メモをつらつらと書いていたところです。

殺人犯パク・ジュンギルを追う刑事チョン・ジェゴンと殺人犯の女キム・ヘギョン。だが、女は男が刑事とは知らない。

初対面のふたり。ヘギョンはジェゴンの嘘を見抜く。
一夜を共にしての朝。ヘギョンはジェゴンの嘘にすがる。
しかし、ジュンギルの存在がふたりの想いを制御する。

ヘギョンに約束したジュンギルの逃亡資金を調達するため、彼なりの刑事の本分と女への想い。葛藤に揺れるジェゴン。彼はやはり無頼漢か。

ジェゴンに求められていたのは、ジュンギルの脚を撃つだけ。だが、射殺してしまったジェゴンの深層にあるものは。それこそが無頼漢の面目か。

それにしても、ジュンギルとヘギョンが乗る車を襲う刑事集団は、まるで暴力団。韓国の刑事は無頼漢? ドラマの刑事はもっと紳士的な描写。

取調室。取り調べる側でありながら、顔を上げられないジェゴン。

「あなたの本当の名前は何なの?」と緊張の極みでジェゴンを見据えるヘギョン。

その問いに応えるのはずっとあとのこと。
(刑事が一人で取り調べるって、あり?)

新たな事件に出動するジェゴン。その被害者の手首に刻まれた傷跡がヘギョンを思い出させる。

ヘギョンを探し出すジェゴン。だが、ヘギョンに話しかけることはない。彼は、おそらく、一人の男として彼女に向かうことはできないのだ。麻薬常習者の逮捕という口実で踏み込んだジェゴンはやっと自分の名前を明かす。(麻薬常習者たちをこん棒で打ち据えるジェゴンの腰に揺れる手錠。長い脚と形のいいヒップラインに眼が)

「おれは自分の仕事をしただけ。裏切った訳じゃない」

「ナップンセッキ(悪いやつ)」とつぶやくヘギョン。

言い訳するジェゴンの言葉が引き金になったとしか思えないヘギョンのとっさの行動。

『無頼漢 渇いた罪』雑感①(ネタバレあり)_f0020564_137147.jpg
このカットだけを見た人は、二人をどんな関係と思うだろう。
(写真は、『無頼漢』韓国版OSTケースの裏面)

ヘギョンの想いをしっかと受け止めるジェゴン。その瞬間、心臓がキュンとしたシーン!

ジェゴンの腹に包丁を突き立てた後、我に返ったように地面にへたり込むヘギョン。その傍に練炭の灰の山。ここはタルトンネ。貧しい月の街。

重荷を下ろしたかのように、腹に包丁を抱え込んだまま、よろめきながら去るジェゴン。

「새해 복 많이 받아라, 씨발년아」(セヘ ボン マニ パダラ、シバリョナ)

直訳は「あけましておめでとう、あばずれめ」
字幕「XX、好きに生きればいいさ」(ちょっと記憶違いかも)
おまさぼう訳「いい年が来るさ、おまえにも」
(この意訳は観るたびに変わりそうです)

ジェゴンの顔に重なるように出る「無頼漢」の文字。

だが、チョン・ジェゴンは、ほんとうに無頼漢だったのか。

たしかに、犯罪者を捕えることにしか興味を持たず、そのための手段も選ばない男。しかし、ヘギョンが彼を変えたのではないか。

ムン刑事が後輩に語った話では、ジェゴンはかつての捜査で「犯罪者の女をモーテルに監禁し、媚薬を使って、犯罪者の居場所を聞き出した」という。しかし、逆に、ヘギョンにその薬を使おうとしたムン刑事に対し、「それを使うと強姦罪になり、先輩を逮捕せざるを得ない」と迫るジェゴン。

ジュンギルに殺された男の愛人を冷たく見下ろしていたかつてのジェゴン。そして今、ストーカーか愛人らしき男に暴行された女性に自分のジャケットを脱いでかけてやる優しさ。

オ・スンウク監督のインタビュー記事で「この作品には余白と省略が多い」と指摘されていたように、観たあと、映画の内容を誰かに確認したくなるような疑問が残る。

パク・ジュンギルが射殺された後、取り調べを受けたヘギョンは無罪放免されたのか? しかし、借金返済のため、底辺で生きるヘギョン。住まいの変遷が物語る彼女の転落の軌跡。

麻薬を打っていたヘギョンを逮捕しないのは何故か? ジェゴンの裁量ひとつ?

元の妻とは何故別れたのか? 元妻に会った後、ヘギョンのアパートの階段に座り込んでいた理由は?(妻とのシーンはカット)

無頼漢を演じるには、また、チョン・ドヨンの相手役としては、まだまだ若く、荒んだ生活を送るジェゴンとしては、時にかっこよすぎると感じてしまうナムギル。だが、二度三度と観るだろう。無頼漢を探して、そこにキム・ナムギルがいる限り。

雑感①としましたが、雑感②があるかどうかはわかりません(笑)
Commented by emi_nchu at 2015-10-07 15:23
こんにちは!😃

無頼漢鑑賞メモ読みました。
あまりにも、文章力が凄すぎて圧倒されてます。^_^
本当に、2度、3度と観るのが楽しみです。

O&ENTERTAINMENTに決まりましたね。
ナムギルさんにとって、良い事務所で有る事を願います。
事務所決めや映画祭等、忙しく少しお疲れの様子も見られましたが、楽しそうにふざける姿が、たまらなく可愛いいです。😍
無頼漢共演のお兄様方もなかなかのヤンチャぶりで、ナムちゃんのが伝染したのでしょうか?(笑)
釜日映画祭での黒のタキシードと髪型は、ちょっと洗練された感じを受けましたが、新事務所さんが手掛けたものでしょう
か?素敵でした。
これからが、楽しみです。
外出着も、スタイリストさんにセットして貰えたら、折角の長〜い足や格好良さがより際立つのに。^_^
Commented by noriko at 2015-10-07 16:29 x
おまさぼうさま

おまさぼうさんの「雑感」、お待ちしてました!確かに、観たあと誰かと語り合いたくなる映画なんですよね。

私、「好きな映画は?」と問われたら、今までは「キム・ギドク監督の『시간(時間)』(邦題は『絶対の愛』)」と答えてました。これも決して明るい映画ではなくて、救いようのない人間の執着と絶望と愚かな希望の話です。私はこういう映画が好みなので、(ナムギルさんを抜きにして)映画として、『無頼漢』は「好きな映画Best3」に入るかも知れません。

ヘギョンがジェゴンを刺した理由は、何通りか解釈ができると思うんです。自分の心を奪っておいて裏切った男への恨み? それとも、自分のために殺人まで犯してくれた男をおびき出すのに自分を騙して、その上に愛する男を殺してしまった男への恨み?
でも、ヘギョンがどうであったとしても、ジェゴンの方は、その感情や思考の読みは一本道な気がします。

おまさぼうさんは、ジェゴンを演じるにはナムギルさんが若くてかっこよすぎるというご意見でしたが、私は違うかな…
ヘギョンは、悪く言えば男を乗り換えようとしてたわけで、それがナムギルさんレベルのルックスの男なら仕方ないかな、というか、抵抗できる女性がいたらお目にかかりたいというか(笑) 
ナムギルジェゴンが明け方まで家の前で待っててくれて、「僕の弱点は君だ」みたいな口説き文句を言われたら、普通の女は舞い上がります(^^;
これでジェゴンが本当にくたびれたオッサンだったらヘギョンが軽すぎることになっちゃいます。。

そうそう、この「약점(弱点)」ですが、映画字幕では「疫病神」になってましたね。
これは違うだろう、と思って見てました。

土曜日、も一回か二回、じっくり観てきます。
Commented by とんまあ at 2015-10-07 17:13 x
「いい年が来るさ、おまえにも」
成る程!こういう気持ちだったよね、きっと。

5日12時の回 一人で観てきました。3割ほどの入りで男性も、チラホラでした。
全編ず~と緊張が途切れず、気を抜けるところありません。とにかくドヨンさん圧巻の演技力でした。
ナムギルさんの潤んだ切なそうな表情は、脅しをかけてきた元先輩刑事を見つめた時だけとは。甘いラブストーリーじゃないから仕方ないですが。
字幕を読みながら、聞き取れる言葉がないかとムダに耳をそばだててしまい、疲れたあ。
私はもう映画館にいけないので、DVDが出てから、またゆっくり観ます。
おんにの感想、また楽しみにしてます。
Commented by omasa-beu at 2015-10-07 19:30
emi_nchuさま
断片的に書いた感想もどきをお読みいただき、ありがとうございます。次回観れば、また、感じ方が変わるかも知れません。そういう映画なのかしら。

普段の服装。ジャージが楽なのはわかりますけど、それは撮影所の中だけにして、私たちの眼に留まるときは、あの抜群のスタイルを活かしたシンプルイズベスト的な服装をお願いしたいです。その方が、服飾関係のCMなんかも入ってくるのではと思いますが。

タキシードは、『サメ』のイスが抜群に素晴らしかったですね。今回は、結構、織りに模様が入ってるような生地が多かったですけど、個人的には無地が好きです。

今までの事務所でも、自分の好きなようにやってるように感じてましたけど、移籍するには、それなりの理由があるんでしょうね。いい作品を期待したい。あと、日本でのファンミ。それだけ。十分ですね(苦笑)
Commented by omasa-beu at 2015-10-07 20:00
norikoさま
ほんとに雑感なんですが、大体がその時の直観なので、感じ方はすぐに変わったりします(汗)

だからと言うか(笑)、おまさぼうとは違うと書いてられるnorikoさんの解釈、すごく説得力があります。私は、ナムギルをジェゴンとしてでなく、ナムギルとして見てるのかな。次に観る時は、そこら辺を考えながら観ることにします。

弱点について。初回、同じように感じましたが、慣らされたのか、2回目は全般的にあまり気にならずに観てしまいました。でも、弱点だけでなく、直訳がいいと思う箇所が他にもありました。

私自身が気づいたことではないのですが、ひとつは、池の前に佇むふたりの会話で、たばこを勧められたヘギョンは一応首を振りますが、ジェゴンに「つばをつけないで吸って」と言った台詞が全然違う字幕になっていたようです。

また、警察の大先輩に呼び出されたジェゴンは、「刑事として怖いことは何だと思う?」と訊かれ、「自覚がなくなること(字幕)」と答えてますが、実際は、「犯罪者との区別がなくなること」と言っているようだし。次回、確認します。
Commented by omasa-beu at 2015-10-07 20:22
とんまあさま
「あけましておめでとう」訳も、ギル友さまたちと話しながら、一転二転(苦笑)。めちゃくちゃ違和感を感じた字幕も、あながち、悪くないかもです。

シネマート新宿のキャパは300人ですから、3割でもそこそこ入ってますね。私も5日午後に観たけど、100人キャパで半分の入りでした。

ドヨンさんの表情でひとつ気になった箇所があります。その時のヘギョンの心情がうまくつかめないので、記事ではスルーしちゃったんですけど、チャプチェを食べた後、出て行くジェゴンを見送るヘギョンの眼差しの中に説明のつかない色を感じました。

次は、あまり字幕を気にせず、ナムギルさんの表情にもっと耽溺できればいいのですが。DVDは、是非とも、韓国語字幕を入れてほしいです。
Commented by Chie★ at 2015-10-08 08:57 x
おまさぼうさん おはようございます
今回は、お花企画だけでなく、オフ会にも初参加で、お会いできて嬉しかったです。オフ会の2次会では隣席で相手をしてくださり、ルンルンでした。おまさぼうさんのサインもらえばよかったと、今、後悔(笑)。

・雑感、なるほどなるほど。みなさんのコメントも含め勉強になりました。
・たばこシーンの字幕と原文の違い、初めて知りました、びっくりです。
・チャプチェ食べたあとの名シーンの後のセリフ、「ひっかかった」(でしたっけ?)は、ほ~!と思いました。
・チャプチェ食べて出て行くジェゴンを見送るヘギョンの眼差し→確かに怒った目をしてましたね!
・最後のセリフ
 私の記憶でも、字幕は「XX、好きに生きればいいさ」です。XXは、「クソ女」だったような。はぁ~?でしたけど。
 クリスマスツリーがでていたので、「あけましておめでとう」も、えっ?ですが、字幕も、えええっ?でした
・さされたシーンは、ゴヌクを連想しましたね。「気持ちが楽になった」のと、ヤッた犯人をかばう為に現場を去る、とこ。

キリがないので、この辺にしときます。
朝からおじゃましました。今後とも、よろしくお願いします。
Commented by ゆっつ at 2015-10-08 12:49 x
おまさぼうさま、あんにょん!お花ではお世話になりありがとうございました。釜山からの日本での無頼漢公開まで、ざわざわ、ばたばして、きちんとお礼もいってなかった気がします。ミアネヨ。さて、無頼漢ですが、いろいろ感じることがあっても、なかなかまとまった文にできず。字幕の違和感はいろいろありですが、わたしにはジェゴンが無頼漢には見えないことが一番大きく感じることかな。本当のならず者って、誰かの気持ちを踏みにじっても痛くもかゆくもない人だし、相手のことを思いやれない人だと思うのですよ。それなのにジェゴンは嘘をついたことでかなり苦悩しているし、その行動はヘギョンへの愛で溢れている。もちろん、ヘギョン目線からは、恥知らずな嘘つき男のくせに、言い訳をしに戻ってきた、だから刺した、と解釈しています。あそこで、許しを乞えばよかったのに、プライドが許さなかった?最後のセリフ、私はいい年を迎えなよ、このアバズレ、と解釈しました。アバズレも、ほんとどうしようもない女だけど、実は愛していたよ、という気持ちがこもってる。また、かわるかもしれませんが~
Commented by ゆっつ at 2015-10-08 12:56 x
書き忘れ、チャプチェのあとの、ヘギョンの目付きは、この男がいったさっきの言葉は本気なのか嘘なのか、ジュンギルをすててついていこうか、そうすれば幸せになれる?でも、今までみたいにまた騙される?といった心の迷いがでているように見えました。長々すみません。今度の3連休、東京でギルペンさんたちと見るので、そのあと熱く語りあいたいです。
Commented by omasa-beu at 2015-10-08 13:12
Chie★さま
こちらこそ、遠くからお疲れさまでした。Chie★さんをはじめ、みなさまのギル愛は素晴らしいです。ようやくお会いできましたね。楽しいオフ会でした。お花企画も含め、ありがとうございます。

韓国語もその背景もよくわかっていないくせに、字幕の間違い(?)を指摘するのが目的ではないし、字幕を作られるうえでの制約も多少は理解しているつもりですが、ギルペンとしては、オリジナルに近い翻訳を見たいという願望があります。

チャプチェ後の「ひっかかった」も随分な意訳ですね。すごく軽く感じるけど、この時のジェゴンの気持ちとしては合っているのかな。難しいですね。

ゴヌクとの連想。確かに、そうですね。

明日、ようやく、3回目です。心をさらにして、ジェゴンに会ってきます。
Commented by omasa-beu at 2015-10-08 13:36
ゆっつさま
こちらこそ、いつもありがとうございます。
私こそ、雑感というあいまいさでごまかしています。感じればいい映画かも知れないけど、その感じすら言葉にできない。

ヘギョンに出会ったことで、ジェゴンのそれまでの無頼漢が少し揺らいだのかも知れませんね。無頼漢という言葉の意味がそもそもわかりにくいですが、結婚していても、愛し愛されるという実感はなかった。こんな人、いっぱいいると思うけどな。オ監督が言っていたかどうか、どんな人も、その中に無頼漢が潜んでいる。私自身の中の無頼漢率も結構高いような気もするし。

最後の台詞の解釈、私も同じです。ただ、ヘギョンに対して、あばずれと呼ばせたくない気持ちが動いてしまった(笑)

そして、チャプチェ後の目付き。割と冷めたような、突き放した感じの視線を送ってますね。この男の本性は何?と言うような?

あら、素敵な三連休になりそうですね。きっと、かんかんがくがく、いや、単にかしましいだけかも知れないけど(ミアン!)、どんな話が出たか、また聞かせてくださいね。いい週末を!!
Commented by よよこ at 2015-10-08 14:51 x
ちんぐ~ あんにょん~
分かる~ 分かんないのが分かる~って余計分かんないね。(笑)
ヘギョンのことなら私に聞いて!って(とんだ勘違い)
チャプチェのシーン 良いよね~。面白い。
あのセリフ、女なら言われてみたいよね。あのイケメンに。
特にすがりたいヘギョンは、揺れるよね~
マジっなの?って聞いたら、それ信じる?って めっちゃむかつくわ! ばかにしてって 怒るよね。

チングがそばなら、一緒に観てあーでもないこーでもないって話すのにね。 良い週末を(^_^)/~
Commented by ぷりん at 2015-10-08 15:17 x
『無頼漢』、韓国で1人で鑑賞したときは、事前のあらすじやネタバレなどで大筋を把握、そして聞きとれ知れる僅かな単語、そして自分の勘を信じながら観ました。
そして何より、ウリナムはじめキャスト皆様の演技から読み取れる表情が大きかったです◎

今回、字幕付きを鑑賞し、そこまで食い違ったところはなかったなと思いました。
ですが、一番気になるのは最後のセリフ「セヘ ボン・・・」。 この単語が「あけまして~」にあたることや、事前のナムからのインタビューなど全ての情報がなければ、すんなりと受け止められるのだと思いますが、そうはいかいないですね笑

この1言さえ、自分自信に言っているのか、ヘギョンに対して言っているのか論議がわかれる中、細かく見ていくと、「ここはどうなのか?」と思うところばかりです。

ナムや監督さんが「この映画は、丁寧な説明も描写もない」とおっしゃってましたが、本当に観ればみるほど「?」が増え笑、そして、視点が変わっていきます。
その分、字幕を頼りに観賞しているのですが、「(韓国語)本当はこんなこと言っている」と知ると驚かされます。

そんな分からない点を皆さんと語りあうのが、また面白いです(●^o^●)

1番わかっていることは、ジェゴン演技は好き!ということであり、「ゴヌク堕ちは気をつけろ!」と言っていたナムの言葉は、私には通用しなかったということです爆
Commented by すみれ at 2015-10-08 16:33 x

新しい所属事務所が、ギルさんの活動の発展に繋がることを願います(*^^*)

ハングルのわからない私にも、前後の場面の繋がりから、もっと別
、もしくは直訳の方がと感じる箇所が、いくつもありました。
中川コロナで、たまたま お話しした方の、韓国人の お知り合いの方によると、ラストの字幕、気持ちが良く表現されていたと・・
この作品、説明も台詞も少ない分、各自好きに感じていいんですよね ! !
二人のタバコのシーン、タバコを介して二人の気持ちの距離を繊細に表すには字幕が^^;
無頼漢の意味が良くわからないなりに、ギルさんの年齢、美しさが効果的だったと思います。
長く実像を留めることなく、虚空を見るような、妙に透明感のある ジェゴンの眼差しを思い出すと、悲しいというより、無言で寄り添ってあげたくなります。(殺虫剤を撒かれますね(爆笑))
Commented by omasa-beu at 2015-10-08 17:42
よよこさま
オモナ、チングや、いつからヘギョンを襲名したのよ(笑)
チャプチェのジェゴンは、思わず本音をもらしたんだと思うけど、あの時のナムギルの表情はあまり好きじゃないの。そしたら、どこのシーンが好きかって? それは、おいおい・・・
ヘギョンにしてみたら、お尋ね者のジュンギルよりも、いつも傍にいてくれるジェゴンに情が移りつつあったとしても、彼の本心がわからない以上、ジュンギルについていくしかないしね。
あーでもない、こーでもないって、結局、ぐるぐる回らされている私たち。
Commented by omasa-beu at 2015-10-08 18:19
ぷりんさま
「不親切な」映画ということは、観る者が勝手に想像力を働かせればいいんだと思うし、監督も好きなように解釈してくれと思っているのかも知れませんね。こうして、ネットでも語り合ったりしながら、ああ、そうだったのかとか、そこ、違うと思うとか、みんな、楽しんでますもんね。言葉のハンディがあるから、余計に理解が難しいとこもあるけど。そういう私たちを見てほくそ笑んでいるんじゃないですか、監督や関係者は(笑)

『パイレーツ』は10回観ても、感想は最初と最後がそんなに違わなかったと思うけど、『無頼漢』はそういう映画ではないですもんね。でも、本音を言うと、1回だけで、ああ面白かったと劇場を後にできる映画が私向きかな(笑)。面白く感じたかどうか、そのバロメーターは感想を書けるかどうかなんですけどね。ああ、言えば言うほど、どつぼにはまりそう!
Commented by omasa-beu at 2015-10-08 18:35
すみれさま
まさに、感じ方見方は十人十色ですね。みんなが同じという方が気色悪いし、他の方の感想を聞いて気づかされることも多いです。それは、単に私に観る眼がないということですけどね(苦笑)

最後の台詞の字幕、私も初回は違和感ばりばりだったけど、ありかなという気もしています。これから何度観られるかな。観るたびに感じ方が変わりそうな気もします。

すみれちゃんのジェゴンへの入れ込みには嫉妬を覚えます(笑)。無言で寄り添ってほしい時もあるんじゃないですか、ジェゴンだって。むしろ、大概の男性は「無言で」という箇所にうなづくかもね。
Commented by あやちゅん at 2015-10-09 22:18 x
おまさぼう様 こんばんは♪
映画が公開されて一週間が立ちました!この連休で…観に行かれる方も多い事でしょうね!!
サテ…初めて行ったシネマート心斎橋さん!トテモ感じの良い映画館デシタ。なんと言っても ナムギルロードが感動的で…(笑)
無頼漢は、何とも言えない余韻の残る映画デスよね…。思う事は…ヤハリ翻訳って重要ダナ…とイウ事です!「犯罪者との区別が無くなる事」とおまさぼう様が教えて下さった箇所を聞いて 手の臭いを嗅ぐシーンを入れたかった…と言っていた意味が少し分かったような気がしたからデス。色々と考えてしまう…観客も映画の迷路の中に誘い込まれているのデスね(笑)
Commented by うっこちゃん at 2015-10-09 23:11 x
おまさぼうさま、こんばんは。
遅くなりましたが感想を少し。
私は、無頼漢をネットなどでは見ずに、劇場公開まで待っていたので、3日が初見だったんですね。
それゆえに、映画そのものにもですが、ナムギルの演技に対して期待し過ぎてしまい、物語の中に入り込めず、おまさぼうさまもおっしゃっていましたが、ジェゴンをナムギルとして、捉えてしまっていたのかもしれません。
無頼漢というのには若すぎる、綺麗すぎると。無理してるように見えてしまい。
代役ですが、ナムギルをキャスティングするにあたり、脚本を変えたと聞いていたのに、ちょっと違うのかなと。

なぜあんな風に汚い手口を使ってまで、捜査をしなければ気がすまない男になったのかが、省略、カットが多すぎて、推察しにくい。想像しにくい。 前妻のことで、何かあったのかなとは思いましたが。

何かの事情で、無頼漢にならざるを得なかった男が、一生懸命に生きる犯人の女に、揺らぎ、心を交わしあい、宿命ゆえに、別れざるを得ないなんていうと、月並みな展開すぎると思ったんでしょうね、監督さん。
ヘギョンとジェゴンが心を許し、惹かれあっていく過程も、スッと心に入ってきませんでした。
 これは、何度も見なければダメな映画ですね。監督の意図通り(笑)
通い妻する必要がありますね。

何回も見ると、また見方が変わってくるのかもしれません。それを期待して。
ただ、私も、何年か前に死を覚悟する病をして以来、映画で深刻に人生を考えるより、これまたおまさぼうさまのリコメと同じで恐縮ですが、映画館を出る時には、爽やかな気持ちや、しみじみと、心癒される気持ちで、出てきたいと思ってしまうようになりました。私は、映画の後はカタルシスを感じたい派です、今では。
また、何か違ったことを感じたら、雑感2を書いてくださいね。私もそうします。
Commented by zoe at 2015-10-10 01:41 x
おまさぼうさま こんばんは!いつも楽しく拝見させて頂いております。
私は韓国語がさっぱりわからないので
おまさぼうさまの雑感はとてもありがたかった!あー、なるほどと。
初日の初回、三回目を観て
7日の仕事帰りは夜6時台シネマート新宿でレディースデーでしたが
仕事帰りのサラリーマン風の人も結構いました。
平日の夜にもかかわらず大スクリーンの方で4割くらいの入り!
ということで三回観てるのですがまったく観飽きません。
明日もお昼の回に行ってきます!^^
私は初回に観た時に、ジェゴンは無頼漢ではないな、と感じました。
で、じゃあ本当の無頼漢ってあの映画の中で誰なんだろう?
つらつら考えて本当は一番無頼に生きているのはヘギョンではないかと。
でも監督のコメントではやはり無頼漢=ジェゴンなので 公開されている限り、時間の許す限り
大画面でのジェゴンとの逢瀬を楽しみながらその辺も丁寧に観ていきたいです。
ちなみに私がいちばんツボだったのは、ヘギョンの足首をナム様の大きな手がグッとつかむところです。
あまりにヘギョンがうらやましすぎて!!!私バカですね(笑)
Commented by omasa-beu at 2015-10-10 14:25
あやちゅんさま
シネマート心斎橋は、おっしゃるとおり、居心地のいい映画館ですね。『無頼漢』をすごく推してくださっているのが有難いし。でも、全国のシネコンでも上映されたら、それはそれでもっと嬉しいかも知れません。← どっちやねん!

おしっこのシーン、なるほど、そういうように考えると面白いですね。「刑事として、犯罪者との区別がなくなるのが怖い」と言ってたけど、おまえだって(つまり、ジェゴン)、一体、犯罪者とどう違うと示唆してるということかな。ご指摘、ありがとうございます。

まさに、今や、迷路にはまって、何が何だかわかりません(笑)
Commented by omasa-beu at 2015-10-10 14:35
うっこちゃん
先にネットでご覧にならなかったのは正解です。私は何度か観てしまったけど、言葉はわからないし、パソコンの小さな画面では、映画を観たとは言えないと思うし、あの暗い劇場のなかで、なお暗い『無頼漢』を観てこその映画だと思います。

私も、ジェゴンの役柄としては、イ・ジョンジェさんの方がぴったりくるような気がしてましたけど、演じる方たち、とくに相手役のドヨンさんにとって、ジョンジェさんとナムギルさんでは、大きな違いがあったでしょうね。むしろ、ナムギルさんだから、ジョンギルとジェゴンの間で揺れるヘギョンが鮮明になった部分があるのかも。なんて、書きながら、いい加減なことを言ってるなという気がしてきます(笑)

映画や小説って、観る人読む人の人生経験や性格によって、感じ方は大きく異なるように思います。その点、人生経験の浅い私は、いつも劣等感を覚えるばかりです。
Commented by omasa-beu at 2015-10-10 14:44
zoeさま、アンニョン!
コメントをありがとうございます。
大スクリーンの方で4割の入りなら、やはり大ヒットと言ってもいいですね。心斎橋の方は、キャパが100席なんですけど、5日(月)午後の上映で半分ほど、9日(金)で1/4程度でした。

昨日は、ユチョンペンの友人と観たんですけど、彼女は一度観ただけで、無頼漢はヘギョンのように思うと言ってました。ジェゴンを刺すことで、すべてを断ち切ってしまったヘギョン。あれやこれや語り合って、もう、何が何だかわからなくなっています。考えるって苦手なんですよ。仕事でも何でも勘でやってきた人間ですので(苦笑)

zoeさま、おバカではないですよ。私なんか、ジェゴン、いえ、ナムギルのお尻に揺れる手錠になりたい。ほんとに、バカ((笑))
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by omasa-beu | 2015-10-07 13:17 | 映画 無頼漢 渇いた罪 | Comments(23)

終活しなくちゃと思いながら毎日をだらしなく送っている団塊の世代です。写真は、ドラマ『子連れ狼』(北大路欣也さん版)の大五郎(小林翼さん)。私の癒しです。スカパー「時代劇専門チャンネル」のTV画面から撮影。問題でしたらお知らせください。


by omasa-beu
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