<インタビュー> 『美人図』の男、キム・ナムギル ①
2015年 08月 20日
シネマートさん情報によると、『無頼漢 渇いた罪』前売り特典第二弾が8月26日(水)より配布開始ということです。その特典の特別映像DVDが一体どんな内容なのか気になります。予告編集かな。まずは、シネマート心斎橋まで出向く必要がありますね。
詳しくは、こちらのサイトをご覧下さいませ。
さてさて、このところ、ちょっとウツ気味というのか、単に怠け者のせいか、ブログにも向き合えない日々が続いています。ただ、キム・ナムギルさんの文章、彼についての記事だけは、やはり好きみたいで、かつて、リンクだけして、訳していなかった『美人図』の頃のインタビュー記事を少しずつ読んでいます。翻訳機ではわかりにくい日本語のみ、多少、見直してます。ロング、ロングインタビューなので、何度かに分けてアップしてみます。本日は、本題の美人図の話題に入るまで。掲載写真は元記事にてご参照いただければ幸いです。
『美人図』の男、キム・ナムギル - 純粋な愛で女人を抱く -
カンムは青かった。その青さは純粋さの結晶となり、男を泣かせて「彼」を「彼女」に変化させた。しかし、互いを抱く心は、現実の激しい暴風雨のために苦しい切なさとなった。そして、互いの手を放さざるを得ない悲劇は、筆先で伝える胸の中に満ちる情となり世の中に残された。
この感情すべての旋律は、カンムという名前を重ねたキム・ナムギルによって描かれた。誰より明るくあっても、だからこそ、さらに胸を痛めたカンム。キム・ナムギルは、カンムの眼差しで生きる間、楽しかったり悲しかったり、時には、寂しかったと語った。それから、瞬間の愛に命を捧げるという無謀なほどに純真な男が自分から発散されるかを真剣に悩んだと語った。
結局、すべての考えを振り払ってカンムとなり、シン・ユンボクが抱くただ一つの愛となる『美人図』を満たした。
「キム・ナムギル」は「イ・ハン」であったし、「イ・ハン」は、率直な自分の名前「キム・ナムギル」の前に席を譲った。新たに始める気持ちと演技について率直さを抱こうとした彼の想い。そうやって、真心がこもった俳優であろうと願う彼の信念に「キム・ナムギル」という自身の名前三文字をかぶせて、彼は、2008年、『カン・チョルジュン公共の敵1-1』、『モダンボーイ』、『美人図』というカラーの違う線の太い映画で存在を輝かせた。
キム・ナムギルは、いつも変化しようとしている。その変化は、いつも多様性と新しさを含め、それによって見慣れた彼を再び見慣れない者として向き合わせたりもする。配役を通した絶え間のない馴染み薄さは、俳優であることを願う彼の不敵な鋭敏さなのだ。キム・ナムギルという名前を通して繰り広げられる今後の幾多の挑戦がいつも俳優という修飾語に投影されるよう願う。
文 キム・ソニョン記者、写真 クォン・ヨンタン、デザイン イ・ギソン
2008.11.24
『モダンボーイ』のマスコミ試写会の場でキム·ナムギルさんを初めて見ました。実際に見ると、とても素敵で会いたかったんですが、こうして、『美人図』でお会いすることになりました。
いや..ありがとうございます。(笑)
ところで、シンスケの役割が原作では多くの比重を占める人物でしょう。だから映画でも多くの期待をしましたが、思ったより量が少なくて少し惜しかったと思います。
元々、最初の編集本にはぼくはすべて出ています。ところが、映画が二人の俳優のメローに焦点を合わせてみると、たくさんカットされました。ぼくが出ると、そのような部分が複雑になるので観客の理解を助けるためにそうしました。率直に言って、ぼくは、最近の観客がそのような部分を理解できないだろうとは思いませんが、映画を作る製作者の立場では、そのように考えたようです。しかも、ポスターからも外れて少し気がくさったりもしました。それでも映画がうまくいったら、悔しくもなかったのですが。
そうですね。興行が期待ほどではなかったのですね。
100万を超えなかったので。ところで、その時は、劇場自体に全体的に人があまりいませんでした。最初にボックスオフィス1位をとっても、それが何の意味があるのか、あれだったから。そんなことがたくさん残念でした。
最近、全体的に劇場に人があまりいなくて..とにかく、『モダンボーイ』の原作はお読みになったでしょう?
もちろんです。おちぶれたり、死なずに生きることができるのか。
そこではシンスケが東京で最高の美男に設定されているでしょう。
だから。(笑)シンスケを描いた部分になって長く出てきて、ぼくはホントに...(笑)
映画の中でビジュアル的な部分は、私が考えたシンスケの姿によく合致していました。でも、原作よりも少し冷たいように思えました。
カットされた部分を見ると、へミョンと楽しく遊ぶ場面もあり、愛の話もあってシンスケの温かい部分がたくさん見えます。そんな後に、仕方なく急変する部分が出てくるのです。ところで温かい部分が削除されてるので、シンスケが愛について悩んだり、涙を呑んでへミョンを取り調べるシーンに対して、やるせなく思ってないように見えてたんです。
原作を見なかったら、特にそのようです。
何人かは、シンスケがオ・ガイを捕えたこともへミョンを通してチョ・ナンシルを捕えるための計画だったと話してましたが、ぼくが考えていたシンスケはそのような意図はないんですよ。そのようなものは編集によって説明が不足した部分です。そして冷たいというのは外的な部分においてもそう見えるみたいです。その部分は、『エロス』という映画のチャン・チェンを見て、モチーフを引用しました。
『モダンボーイ』でカットされた部分のためにちょっと残念でしたが、とにかく『カン・チョルジュン公共の敵1-1』、『モダンボーイ』、『美人図』まで2008年だけでも続けて三本に出ています。映画界の不況にあって、多作俳優じゃないですか。(笑)
(笑)人々がそのような話をすごくしますが、それに何の意味があるのかといっぱい考えました。かつては「今年は三本じゃないか」と言ったり、「うん? 三本やったね」という考えもしたが、その三本という意味がそれほど多くの作用をするのではないようです。演じてきた人物がすべて違って見えるので、同じ俳優が三作品に出たと考えない方もおられたり、「そいつや、そいつや」(笑)という方たちもいらっしゃいます。
そうです。全部、違う人みたいです。
だから、その三本が個人的な経験なりクオリティ的な面で発展をもたらす部分ではあり得ても、他のことにおいて、大きな意味で作用はしません。
では、その三作をやりながら、元々、芸名で使っていたイ・ハンから本名であるキム・ナムギルに変えられたでしょう。イ・ハンであれ、キム・ナムギルであれ、いずれにしても、本人は本人ですが、それでも感じは違っていなかったですか?
カン・ナムギル先輩と名前が重なる部分があったので、「クムスン」の時から「イ・ハン」で活動しました。でも、活動しながら、本人の名前をかけて演技する先輩たち見て、自分の名前をかけてするのがどんなものか、ぼくがする仕事に自分の名前をかけてするのがどんなものかについて考えるようになって、切望が生じました。そして、イ・ハンも出るし、キム・ナムギルも出るけど、イ・ハンというマネジメント的な名前とイメージよりは、自分の本名を使って、率直な立場で演技をできれば良いと考えました。そうすると、より透明性を持って最初からやり直すという意味を持つのではないかという気にもなりました。
周辺では、何と?
当時、カン・ウソク監督、チョン・ジウ監督、(ソル)ギョング兄はぼくの芸名があるのに本名をたくさん呼んでくれました。ギョング兄は笑い話として「おい! イ・ワン、イ・ハン、イ・オン、何だ、そりゃ、何だよ、おまえたち、兄弟かよ〜?」(笑)なんておっしゃっていました。とにかく『カン・チョルジュン公共の敵1-1』を公開するので、カン・ウソク監督がクレジットに名前をどうするかと電話をくれました。そのときは、本当にすごく悩みました。考えていても、いざ、その瞬間にはどうすべきかわからないんです。そうするうちに、最終的に「キム・ナムギルで行きます」と決めて、チョン・ジウ監督やギョング兄に電話して「これで大丈夫でしょうか?こう決めました」と。すると「おまえが自分で決めることだろ。それをなんでおれたちに訊くんだよ」と言うんですよ。(笑)いや〜、自分たちがたきつけておいて。
彼らはたきつけておいて 「さあ...何、おれは..よく.. 」という訳で。(笑)
今はそうしてよかったという気がします。周りの先輩たちもそう言ってくださいますし。
ところで、なぜ、そのあたり、変えなかったのですか? 私はインタビューのために完全ストーカーのようにナムギルさんの調査をしたのですが、インターネットにキム・ナムギルと打つと、まず、イ・ハンと出ます。今とイメージが全く違う写真と。
そうでしょ。それはなぜ変えないんだ? 提案するようにしますよ。(笑)
はい。では、これから本格的に『美人図』の話をしてみましょう。私の質問はそれほど難解ではありません。(笑)
いいえ。難しくてもいいです。
ところで、私は、そういうのが好きです。私が他の人たちと同じことを訊いても、相手が私に答える時に違えて答えてくれること。ちょっと利己的でしょ。(笑)
返答するのは常に異なるようにしようとしています。人によって違うから。ぼくはインタビューが好きなんですが、インタビューはただ映画の話をするということよりも、ぼくが記者さんに初めて会ってぼくの話をし、記者さんが話をし、そうやって知り合って行って縁を作り、さらに真摯な個人的な話をして、というのがより重要だと思います。インタビューで無条件に映画についての質問だけして返答をするのなら、メールで交換してもいいんですから。
そうですか? よかった。こんな俳優たちがますます増えなければならないでしょう...
みんな、このようにしませんか? 周りから見ると..(笑)
(続きます)
最後に、本日解禁となった『無頼漢 渇いた罪』の日本版ポスターヴィジュアル。Kstyleさんからお借りしました。
ちょっとご無沙汰してました…お盆休み明けから溜まっていた仕事がたて込んでグッタリ。仕事を溜めすぎました…暑さがそれほどでもなかったのが救いでした(^_^)v
しかしこんなインタビューがあったんですね。7年前だからまだ27歳? ナムギルさん、ぶれてませんね。率直さと自然さが偽物じゃなく、うわべだけでもないことが実感できて、久しぶりに(笑)癒されました(*´-`)
続きをすごく楽しみにしてます!
無頼漢でもあったみたいですけど、後でこんなにざくざくカットされても映画がいいんですね(^^;
ドラマでたっぷり時間差の少ないナムギルさんを見たいな…
お疲れさまです。お仕事があるのは有難いことですね。その渦中にいる時は、辞めたい辞めたいとわめいていましたけど(^^;;
このインタビューで好きなくだりは、ソル・ギョングさんが、イ・ワン、イ・ハン、イ・オンなどの名前を、おまえら兄弟かと笑わせたり、監督たちにたきつけられてナムギルさんが必死に考えた本名への改名を自分のことだろと突き放すのが面白くて、数年前に翻訳機で読んだのを何となく覚えていたくらいです。
『モダンボーイ』が大幅にカットされた件は非常にショックだったと思われますし、そのカットされたシーンを見せてくれ〜と監督に直談判したいほどですが、映画は監督のものと納得するしかないんでしょうか。『無頼漢』でも、冗談だけど、オ監督の胸ぐらをつかんだと言ってましたもんね。
わたしも観たいです、ドラマ。うっくんの最近のインタビューを読んでたら、海外のファンはドラマの方が見やすいようだから、ドラマをやりたいという意味のことを語ってました。彼も映画の方が好きみたいだけど、ファンのことを考えてくれるのが嬉しいですよね。
私の 好きなランキングNo. 1 カンム 💖
iPadを手にしてから、こちらにお邪魔させていただくまでの間(4ヶ月余り)彼方此方すごい勢いで、さまよっていた時に、機械的な変換 ? ? ? の、このインタビュー記事を見ました。
今回、読ませていただいて、すっきりしました(o^^o)
純真な男が自分から発散されるか真剣に悩んだ
ー邪気のない純真さ伝わりました ! !
真心のこもった俳優であろうと願う彼の信念
ーいつも 感じます ! !
不敵な鋭敏さ
透明性
ー貴方の魅力です ! !
日常的に、演技について自問自答し続けている 変わらぬギルが好きです(*^^*)
続く インタビュー記事 とても楽しみです
お疲れが出ませんように、천천히 즐기세요^ - ^
お読みいただき、ありがとうございます。
懐かしいインタビューですが、norikoさんもおっしゃっているように、ぶれてないナムギルさんがいますね。
今回、翻訳機よりはちょっとだけ詳しく単語をチェックしながら読んでいますが、記者さんをも惹きつけてやまないナムギルさんの魅力があふれています。
続きは、チョンチョニ、やらせていただきます。コマウォヨン。
続きは、カンムについて語っているのですね。いちずに愛に生き、死んだカンムは大好きです。ゴヌクの次は、カンムです。とても楽しみにしていますが、目に障りがないよう、チョンチョニお願いしますね。待ってまーす。
オモ、初めてでしたか。もしかしたら、美人図上映当時、ギルペンのどなたかがアップされたかなと思ったのですが、自分がきちんと読みたいのでぼちぼちと訳してみます。
モダンボーイのカットシーンを特別にディレクターズカットで出してくれると嬉しいけど、まずは、監督の気持ちひとつなのかしら。
ゆっつさまは、ピダムよりはカンムなのね。わたしも大好きですけど、どのキャラクターが一番か、いつも考えてしまいます。