散歩道 (3)北野天満宮
2006年 06月 03日
ご縁日にあたる毎月25日や10月のずいき祭り、初詣、梅苑開放の時期などのご祭日を除いては、静かにお参りさせてもらえるのがほんに有難い。ただ、最近は、学問の神様であるせいか、修学旅行生の集団にぶちあたることが多くて、ちょっとうるさい!と思うけど、それは私の勝手であろう。
ここを訪れると必ず立ち寄る場所がある。本殿に向かって左側、つまり西方に御土居の跡が残っている。立て札に「太閤秀吉が水防のため天正19年諸侯に命じて京都の四囲に築造した大土堤の一部」と記されているとおり、市内の各地に御土居跡が何ヶ所か残存しているらしいが、私はここしか知らない。
小学生の頃は御土居の川辺で植物採集をしたような記憶があるのだけど、現在は梅苑が開放される2月から3月にかけての期間を除き、御土居端に降りることはできないようだ。ただ柵越しに見下ろしているだけでも、京都の街中で、太閤さんの時代にタイプスリップした世界が隔離されていることに感嘆する。