シネマ歌舞伎『ヤマトタケル』

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ポスターは、松竹のシネマ歌舞伎HPからお借りしました。

歌舞伎ファンであっても、スーパー歌舞伎は食わず嫌いのまま来てしまった私。だが、四代目市川猿之助さん(前市川亀治郎)は好きな役者さんのひとり。東京まで観に行けなかった身としては、シネマ歌舞伎になったのがとても嬉しい。

双子の兄弟を一人二役で演じる猿之助さんのめまぐるしい早変わりによる立ち会いの場面では、こちらの方が眼がくらくらしてくるほどだった。

大がかりな熊襲との戦いや大海原での船上のシーン、でっかい白のいのししとの格闘など、ただ楽しくて、220分という上演時間の長さを感じさせなかった(途中、10分間の休憩あり)。

ただ、熊襲征伐にしても、蝦夷征伐にしても、ヤマトタケルは父の帝に認められたくて赴いたはずなのに、その台詞に作者のメッセージ性みたいのを感じさせられ、その内容がまた、ちょっと聞いただけでは、私の頭では理解できなくて、ちょっと余計な感じがした。純粋なエンタテインメントだけでもいいのではないか。

幕切れ、きらきらと輝く大きな白い鳥となって故郷の大和へ帰る猿之助さんの宙乗りは、生で観たなら、さぞ興奮しただろうと思わせる。しかし、矯正視力がせいぜい0.6程度しか出ない私にとって、眼の動きまでがはっきりと見えるシネマ歌舞伎は有難い。料金は、映画では異例の3,000円だが、その価値はあり。

上演前、猿之助さんと市川中車さん(香川照之)の口上では、「猿之助さんを父とも師匠とも仰ぎ。。。」と挨拶する中車さんに笑ってしまった。

また、お芝居が続いているかのようなカーテンコールも素晴らしかったし、2度目のカーテンコールでは、猿翁さん(三代目猿之助)が私服で登場し、喝采を浴びていた。中車さんの長男、市川團子ちゃんがおじいさまである猿翁さんを横から見上げている姿がとても愛らしく、カーテンコールの間、観ている私の眼にもなぜか涙が出てしようがなかった。

昨年8月、新橋演舞場の四代目市川猿之助襲名興行にて上演された。
Commented by ミニうさ at 2013-10-05 23:25 x
おまさぼうさま

先日は楽しい時間をありがとうございましたm(__)m

ヤマトタケル・・・実際に観劇することを思うと大画面でお値段もお得な感じでいいですね!

年末の顔見は襲名口上もあるのでチケットはとりにくくなりそうですね(>_<)
毎年人頼みでチケット入手して母と一緒に行くのですが、年々母が長時間の観劇に耐えられなくなってきています(^^ゞ
お芝居の内容よりお弁当やトイレのことばかり気にしていて、隣にいると見た感じがぜんぜんしません(笑)

サメ監督版の白紙やギル映画の話題がまったくが流れてこなくて残念ですが、視聴申込も済んだサメの日本語字幕放送を秋の夜長の楽しみにします(^_^)v
そろそろ購入したオフロードのTシャツなどと一番のお目当てのカタログが国際郵便で着くはずなんですが・・・はやくカタログのギル見ながらニタニタしたいです♥
Commented by おまさぼう at 2013-10-06 19:15 x
ミニうささま

こちらこそ、ありがとうございました。最近、ちょっとうつうつとしているので、余計、楽しい時間でした。

母娘で顔見世見物とはいいですね。喜んでられるでしょう。私も、母が生きていた頃、何度か、南座へ連れて行ったことはあるのですが、脚が不自由なうえ、トイレが近かったので、移動が大変で。。。今となっては、いい思い出ですが。

今年の顔見世で、猿之助さんの襲名は一段落するのかしら。仁左衛門さんが休演になったのが残念ですね。

オフロードは全然注文していません。自分で着られるものがないし、カタログもネットでいいやと。。。ああ、わたしのギル愛はいずこへ。。。
Commented by ツッキー at 2013-10-06 22:25 x
おまさぼう様

こんばんは。
以前NHKの番組で、お稽古のご様子を拝見いたしました。紅白でも福山さんと競演されてましたよね。
香川さんといえば『半沢直樹』。見てなかったので何ですが…設定を江戸にして歌舞伎でなさると面白そう。「倍がえしでござるぅ~!」って後世に残る決め台詞になるかも。
そうそう“あまロス”大丈夫ですか?私は吹奏楽部の息子と♪パッパラパッパーパパパと歌っては、発表会で聴くのを楽しみにしています。
オフロードのジャケット…我が家もぶっといタイヤの車ですけど…下にひくなんて発想にび~っくり! ギル様後ろから車を押してましたよね?じぇじぇ~!でしたよ。(笑)
Commented by ukosan at 2013-10-06 23:30 x
 おまさぼうさま、こんばんは。
 オフ会からまだ一週間しかたっていないのに、またお会いしてお話ししたくなりました(笑) 皆さま、やみつきになるとおっしゃっていたわけが
わかりましたよ。ほかの オフ会のお話を聞くと、ギルの話より 別の話題で盛り上がった とかってありますけど、ホントに皆様は、ギル君の事ばかり話していましたね。韓国日帰りとか、行動力もすごいし。 私は 正直 ちょっと押され気味でしたが(笑)、次回はもっとがんばります(笑) 

  おまさぼうさま、お元気そうだったから、そんな悩みごとがあるようにはお見受けしなかったけれど、いろいろおありだったのかしら。すっかり 頼ってしまって すみませんでした。みんなの心のよりどころなのですから、元気をだしてくださいね。ギルの情報、もっとあればいいんですが。
  でも ハリウッドでも、映画の撮影中は むしろ情報統制してるみたいですしね。公開直前になって、プロモーションするようで。
Commented by ukosan at 2013-10-06 23:56 x
すみません、暇なもので?(笑) 続投します。
私は、歌舞伎は全くのしろうとなんですが、9月の中旬に、友人が新しくなった歌舞伎座を見たいと言うので、一幕見席というのに行ってきました。
 今度は全部見てみたいなと思っています。チケットとるの 難しいんでしょうか?
  ここに書きますが、パイレーツオブカリビアンは、お口に合いませんでしたか?(笑) ギルの 海賊は あんなにいろんなものは出てこないから大丈夫ですよ、たぶん。ハリウッドの予算は、日本や、韓国の映画の予算とは、二けたくらい違うので、参考にしない方がいいかも。予算を使えば、いい映画になるというわけでもなく。ジョニデもあれが、初めてのビッグバジェットの映画でした。ただ韓国映画としては、破格の予算だと、ギルも責任感じちゃうかもしれないけど、そんなこと気にせず、はじけてほしいですよね。
Commented by おまさぼう at 2013-10-07 00:04 x
ツッキーさま

口上でも、尊敬しているという福山さんの話も出ていました。ご存じかと思いますが、襲名興行の揚幕をデザインしたのは福山さんですのでね。俳優、歌手、写真家という福山さんを見るたびに、ウリギルを思い出しています。

半沢もあまちゃんも終わる頃はさびしかったですけど、終わってみると、割と平気です。だって、私の心を一番大きく占めているのは、あの方ですから♡

歌舞伎版の半沢もありかもしれないけど、歌舞伎のお芝居のなかでは、世相を反映した流行語など、結構、ぽっと出てきたりします。亡き勘三郎さんなら、絶対入れてたと思いますよ。
Commented by おまさぼう at 2013-10-07 00:13 x
ukosanさま

ニアミスですね^^
1月のコンサートを皮切りに、今までで、ブログ等でお知り合いになったギル友さまたちに会った回数を何気に数えてみました。おそらく、10回以上~ソウルファンミなんて、2泊3日の間、ずっと一緒ですからね。一体どれだけギルトークをすんねんという感じです。

つまらないことを書いて、要らぬご心配をかけて、ごめんなさい。いえ、今年3月末で宮仕えの仕事は一応終わりましたけど、7月~8月ごろまでは、ナムギルのイベントや何かで癒されていたんです。でも、今、ちょっと休憩という感じのうえ、ほんとは、ギル資金のためにも働きたいけど、働き口はないし、やっぱりめんどくさい。だらしない毎日を送っている自分につい嫌気がさすという。。。ですから、ギルペンさまとご一緒している時は元気百倍なんです。
Commented by おまさぼう at 2013-10-07 00:25 x
続きです。

パイレーツオブカリビアンは観ておかなくちゃと観始めたものの、だめでした。動物のまがいものみたいなのが出てくるのは本能的に受け付けません。ギルの海賊はそんなものは出ないだろうと私も思います。もっとも、ギル作品なら、どんなものでも観ますけどね。

歌舞伎座のチケットを取るのは簡単です。↓にアクセスすれば、お好きな席を選べます。
http://www1.ticket-web-shochiku.com/pc/
私は「歌舞伎会」というのに入ってるので、原則として、チケット発売日の前日に購入できるのですが、一般でも発売日以降で買えます。もっとも、歌舞伎座の場合、前日の先行予約だけでなく、いろんな会員がいるので、発売当日でも、あまりいい席は選べないかも知れませんけど、毎月25日間はやってますから、公演中でも、ときどきアクセスして、空席を探せば、結構、いい席が見つかる可能性もあります。もちろん、電話でも予約できます。
歌舞伎座は、最高の配役で観られるので、東京近辺の方がうらやましいです。
Commented by ひとみ at 2013-10-07 19:46 x
6月博多座の襲名公演で再度「ヤマトタケル」を観ました。
長丁場の作品ですが、派手な衣装や大音響で、退屈することなくあっという間に幕となります。
猿之助さんは、歌舞伎俳優の中でも比較的顔の表情を(特に目、、、!)しっかりと出される方だと思うのですが、タケルの時はいつも以上に
それが出てるような、、、。
最後の宙乗りまで、一切気を抜く事なく駆け抜けてゆく演技は実に
みごと!!花道には汗がタラタラと落ちてくるのですよ!
そうそう!狐忠信も素敵ですよね~!
「アマテラス」も素敵ですからねー!!
Commented by おまさぼう at 2013-10-08 12:45 x
ひとみさま

生の舞台にしくはないですが、シネマ歌舞伎でも楽しく見せてもらえるのは有難いです。
お芝居的には、ヤマトタケルよりは、狐忠信の方が好きですね。猿之助さんは、観てよかったと思える役者さんのひとりです。観客を熱狂させながらも、ご本人は醒めた感じが垣間見えます。
アマテラスは、いよいよ、今週の土曜に行ってきま~す☆
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by omasa-beu | 2013-10-05 00:16 | かぶき・演劇 | Comments(10)

終活しなくちゃと思いながら毎日をだらしなく送っている団塊の世代です。写真は、ドラマ『子連れ狼』(北大路欣也さん版)の大五郎(小林翼さん)。私の癒しです。スカパー「時代劇専門チャンネル」のTV画面から撮影。問題でしたらお知らせください。


by omasa-beu
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