『サメ』 17話 (前半)

昨日は、アンサンブルコンサートのお見送り券の抽選発表でした。ギルペンのみなさま、結果はいかがでしたか。私は落選でした。ソウルファンミで、ハイタッチ&ハグという幸運に恵まれたあとですから、これ以上は望んではおりませぬ(ほんとかな?)。ところが、私が親しくさせていただいているギルペンさまのなかで、なんと5名もの方が当選されるという快挙。嬉しい話です。みなさまのお見送りレポに期待したいと思います。

さて、昨夜の17話。殺し屋のおっちゃんが、思いのほか、重い役どころを占めていました。残り3話でどのようなどんでん返しがあるのか、どんな着地点へ到達するのか、ますます興味深々、反面、終了してしまうのが失恋するほどに寂しく感じられるおまさぼうです。視聴率は9.7%。同時間帯に放送されているドラマの中で最下位に甘んじてしまいました。どんぐりの背くらべですが。ネタばれ、ご注意!

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ハン・イスとチョ会長の電話での会話が続いている。
「きみは、ヘウがわしの弱点と考えているようだが、錯覚だ。わしは、大事のためには、個人的な犠牲はしようがないと考える人間だ」
「錯覚しているのはあなたですよ。愛ですって? それも、チョ会長のお孫さんのことですか? その辺の犬でさえ笑っていますよ。」
「ははははは」
「写真は公開してください。あなたについての文書とお孫さんのスキャンダルが新聞に掲載されるのは面白いことでしょうよ」
「文書の内容を証明するものはきみの手にはないはずだが」
「あなたの名声を壊すには、文書だけでも十分です」
「いいや。それは、単なるフィクションだ。ヨシムラ会長が作った幻想小説だ」
「人々は幻想を現実に換えるのが好きだ」
「われわれの国民は、きみのように愚かではない。戦争の痛手を被りながら、今日の発展を成し遂げた民族だ。わしは国民の賢明さを信じとる」
「では、一度、やってみましょうか? あなたの信念がどれほど合っているかを」
「(大きくため息をつきながら)哀れなのは、ヘウだけだな。ヘウは、愚かにも、きみのために、自ら滅びる道を選んでしまった。わしに直接宣言した。可哀想な孫のため、写真は、わしが保管しておく。だが、肝に命じておけ。ヘウはわしの弱点ではなく、きみの弱点だ」
「(動揺しながらも)未だに幻想で錯覚しているようですね」
「はっは。それは、見ていればわかるだろ」
「チョン・ヨンボ、あんたは、到底許すことのできない人間だ」
「わしに審判をくだす人間は誰もいない」
「必ず、おれがやってやる。それに、歴史が審判をくだすことになるだろう」
「はっははは。歴史は、勝者の味方だ。はっはっは」

殺し屋に電話し、命令を与えているチョ会長。「今度こそ、失敗は許されんぞ」

かつて、グランブルー会長の手下が放った捨て台詞を思い出すイス。
<あの女には気をつけな!>

検事執務室のヘウ。ビョン刑事から自分がよく知っている本屋の親父が殺し屋であり、元警官であった事実を告げられたこと。親父についての記録が極秘になっていること。イスが文書を持っていることなどを知らされる。また、スヒョン捜査官からは、親父の電話番号をつきとめることはできないことの報告を受け、チョ会長の通話記録を調べるよう、指示。

ジュニョンに呼び出され、ビルの谷間の通路のような場所に来るイス。
「何の用ですか?」
突然、殴りかかるジュニョン。一発、二発。殴られるままのイスの唇の端が血でにじむ。
「(イスの背広の襟をつかみながら)イス、おまえがヘウになんてことをするんだ?なんでヘウを利用する? なんでだ? 自分が経験したのと同じことを仕返しするのが正義だと考えているのか? 親父にそのまま返したのだから、もう満足だろ。おれがおまえを許すと思っているのか?」
「許すな!」
もう一度殴ろうとして振り上げた右手を下ろすジュニョン。黙ったまま、立ち去ろうとするイス。
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ジュニョンを見つめるイスの眼は何を語っているのか。

「おれも、毎晩、探し歩いたものだ」再び、ジュニョンを見るイス。
「(弟の)ジュノを殺したやつをな。仕返ししてやりたくて。毎晩、やつの家の前をうろついた。だが、できなかった。なぜか、わかるか? ジュノがこの世を去り、おれに残して行ったものが復讐心というのは我慢できなかったからだ。ジュノがおれに残したのは、それではないのに、ジュノが残した数えきれない思い出を復讐心と交換することはできなかった」
「それ以上話すつもりなら、やめておけ。おれは、おれの選んだ道を行くだけだ」
「かつてのイスはとても明るかったのに、今のおまえは暗いだけだ」
「関係ない。もう暗闇にはなれっこだ」
「ヘウまで、暗闇に引きずり込むな。オ・ジュニョンがハン・イスに示せる友情はここまでだ。これ以上は許さない。それから、親父のことは、必ず責任をとれ」と去って行くジュニョン。

銃で撃たれた右肩をかばいながら、グランブルー社長に電話するイス。
「キム・ジュンです」
「何の、用です?」
「ムン社長の行動隊長に会う必要があります」
「行動隊長とは? 突然、何の話だ・・」
「静かに入院していたければ、言った方がいいぜ」

ジャイアントホテルのバー。キム・ドンスが、バーテンダーの邪魔をしているところへヨシムラ会長がチャン秘書を伴い入ってくる。カウンターの陰に隠れるドンス。

ホテル開業の準備で大変な時期でもあり、ジュンの監視業務はやめていいという会長に対し、恩人でもある会長のお役に立つため、任務は続けますと断言するチャン秘書。代表室にも盗聴器を仕掛けるつもりというチャン秘書。カウンターの下で驚愕するドンス。(会長とチャン秘書は男女の仲ではなさそうですね。チャン秘書は、ジュンのために、監視役続行を決意し、会長もそれはわかっている様子です)

運転中のイスにヘウから電話。ためらった後、電話に出るイス。
「おれだ」
「ちょっと会いたいの。マンションの前にいるから」
「どうした?」
「文書・・・あんたが持ってるの? 重要な証拠よ。私を信じて、渡してちょうだい」
「文書だけでは、何も証明できることはない」
「証拠は、わたしが見つけるから。わたしにまかせて」
「今はだめだ」
「イス・・」
「おまえを信じられない」
「コピーを送って。わたしも、どんな内容か確認するから」
「どっちにしても、今はだめだ」
「なんでダメなの? わたしに知ってほしかったんでしょう」
「今、忙しいから、あとで話そう」
「イス・・」

スヒョン捜査官から、イヒョンが拉致された日のチョ会長の通話記録のなかで相手を特定できない電話番号を聞き出すヘウ。

「あの女とは誰だ? 誰か、話せ」グランブルー社長がかつて放った「行動隊長」の胸ぐらをつかみ、脅しているイス。
「あんたの秘書だ。尾行し、写真も撮っていた」
「嘘をつくとこの手で殺してやる」
「事実だ」
「死にたいか」
「ほんとうだ。おれが、なんで、うそをつく?」
(誰も信じないと語っていたイスですが、心を許していたかも知れないチャン秘書の行動を知り、さすがにショックを隠せないようです)

ただちに帰宅し、何かを必死で探しているイス。テレビ台の下に盗聴器を発見するが、元に戻す。(すべて、ヨシムラ会長に知られていたのかという衝撃に打ちのめされるイス。気づかない振りをした方がよいとの判断でしょうか。その真意は?)

ジャイアントホテル代表室。チャン秘書にジュースを持ってくるドンス。先日の自分の言葉に傷ついたのかと訊くヨンヒに、男女の仲はままならない、生きるって、大変ですよね、とヨンヒの胸の内を思いやるドンス。意外ときめ細やかな神経の持ち主のようです)

チョ会長の書斎。会長の電話器から所有者が特定できない番号宛に電話するヘウ。応答する相手(本屋の親父)に、一方的に会いたいと告げるが、返答なく、電話は切れる。

書斎の前にいるパク女史。書斎に戻ってきた会長にオ地検長見舞いの話を持ちかけ、ヘウの時間稼ぎをする。書斎から出てきたヘウに大事な話があると告げ、イスとのキス写真を見せる会長。急ぎ、本屋の親父の携帯位置を調べるようメールするヘウ。(一応、検事らしい判断はしているようですが)

イヒョンの拉致現場から殺し屋が乗り去った車が発見され、その現場に来ているスヒョン。そのことを(おそらく)イスに報告。ヘウからのメール受信。

会長書斎。写真がマスコミに流れるのは止めたが、キム・ジュンは止められない。彼に利用されているのだ。ずっと傍にいたジュニョンのことを考えろと話す祖父に、そのジュニョンから父親を取り上げようとしたのはおじいさまでしょうと反発するヘウ。

書斎の前で心配するパク女史に何も答えず、出て行くヘウ。

ヘウから夫ジュニョンに電話し、話があると告げる。迎えに来ると答えるジュニョン。

ジャイアントホテルのバー。ヨシムラ会長とイス。
「おれの親父は、チョ会長と故郷が同じで、親友だった。チョン・ヨンボの顔を知っているただひとりの人間だったのだろう。親父は、チョ会長の秘密を守ると約束したようだったが、会長は親父を信じられなかった。秘密の多い人間はだれも信じられないものだ」
「文書に出てくるキム・ユンソクさんという方がお父さんですか?」
「そうだ。チョン・ヨンボはおれの両親を殺したのだ。親父がチョン・ヨンボについての文書を地中に埋めたビンの中に隠した事実から察するに、会長が父を殺すために放火するかも知れないと考えていたようだ」
「当時、お父さんのノートを公開しなかったのですか?」
「公開したとして、どうなっていたか?おれには力がなかったし、チョ会長の下には多くの有力者がいたからな」
「ご自分でなさらずに、ぼくを選ばれた理由が知りたいです」
「おれが選択したのではない。おまえがおれの元にやってきたのだ。それも、おまえが過去の自分の姿そのものだったからだ。おれを誤解しているのは知っている。だが、おれは、おまえの手助けがしたかっただけだ。おまえの心情は十分に理解できるから」
「前もって話していてくださったなら、誤解することなどありませんでしたのに」
「それは、おまえのやり方を尊重していたからな。それほど、おまえを信頼しているという話だ」
「いつも有難いと思っています」
「これからどうするつもりだ? すでにおまえのことは十分知られてしまっているだろ。不利になるほどに」
「(不敵な笑みを浮かべ)それは、チョ会長も同じことです」と首をかしげるイス。
(全く、本心を語っているようで語っていない、ヨシムラ会長とイスです)

「どなた?」と電話に出るチョ社長。
「キム・ジュンです」
「何の用かな?」
「会長と業務の話をされたそうですが・・」
「ヨシムラ会長と直接話をするから、気にするな」
「会長からすべての権限を委譲されています」
「おれが直接ヨシムラ会長に電話するから。きみとは立場が違うから相手にはしたくない」
「幸いです。実際、ヨシムラ会長の指示で連絡しましたが、伽耶ホテルの決定権はすべてチョ会長にあることは存じています」
「たわ言を言うな」
「この業界にいる者なら誰でも知っている話です」
「だから、おれと話すのは無駄だと、そういうことか?」
「立場が違うとおっしゃったのは、チョ社長ですよ」
「何?」
「この電話はなかったということで」
(チョ社長の反応を楽しみながら、わざと追いこんでいるイスです)

検事執務室に戻ってきたヘウ。
「1ヵ月後のチェジュ島への転勤はご承知ですか」と訊く事務長。

ヘウがチェ・ビョンギの元へ一人で向かったことをスヒョンから聞かされるイス。
「ヘウをひとりで行かせたのか?」
「いえ、ぼくも行くつもりですが、取引があったので、検事が先に・・」
「わかった」と電話と切ってしまうイス。
「もしもし・・」
スヒョンの姿を見張っている殺し屋の親父。

ヘウの元へと急ぐイスの耳にチョ会長の言葉が蘇る。<大事のためには、個人的な犠牲はしようがないと考える人間だ>

チェ・ビョンギがいたと思われる場所を探しているヘウ。突然現れたイスに驚く。
「どうなってるの?」
「なんでそう無茶をする? ほんとにチェ・ビョンギに会ったら、どうするつもりだったんだ、一人で来るなんて」
「イス・・」
「今後は、こんなことは一人でするな。あいつは殺し屋だ。おまえが考えるよりもずっと恐ろしいやつなんだ。聞いてるのか? さあ、帰ろう」と行きかけるイス。(12年前に戻ったような面持ちでヘウを心配するイスです)
「あの写真のことだけど」再び、ヘウの見るイス。「あんたが送ったのではないことはわかってる。わたしに文書を送れない理由が、その写真のためなの?(ため息をつきながら)おじいさまがあんたに電話したのね。何を言ったか知らないけど、わたしは大丈夫だから、文書をちょうだい」
チョ会長の声<ヘウは、愚かにも、きみのために、自ら滅びる道を選んでしまった。わしに直接宣言した>
「わたしのことは心配しなくていいから」
「おまえのことは信じないって言っただろ」と行きかけるイスの腕をとるヘウ。
「すべての始まりは、あの文書よ。だから・・」突然、ヘウを抱きよせ、耳元でささやくイス。
「おれの計画を完成させる人間は、まさに、おまえだ。だから、おまえは、怪我をしても、消えてもいけない。自ら自分を守るんだ」
「どういう意味?」
「おれの言ったことを忘れるな」
「なにか、あったんでしょ?」答えず、去って行くイス。
「イス・・」

なおもイスを探すヘウの元へ遅れて合流するスヒョン捜査官。

続く。
Commented by ツッキ― at 2013-07-24 00:05 x
おまさぼう様のお知り合いの方が5名もお見送りに当選されたとは、スゴい!たしか各会場20名でしたか?お見送りの他に…アリやナシや??
私は通常盤のみ購入したので、全くのカヤの外ですが、「今、あなたは愛していますか?」を聴けただけで、大大満足をいたしております。いつもアルバムを手にするので、そんな者に子供の頃以来のシングルを買わせてしまうギル様の魔力はどうしようもありません!
あのTシャツでのご参加ですか?それなら、きっと覚えてみえるでしょうから、笑顔をくださるのではないでしょうか?報告お待ちしておりますね。
Commented by connie at 2013-07-24 11:08 x
18話。
ドンス、おてがらです。
全くわかってないのがドンスらしい。

おかげで、ジュニョンが父をイスにやられたという誤解がとけました。
ジュニョンは一つも悪くないので、彼が苦しむのを見ているのはつらいです。

じじい、やっと息子の言葉でうろたえましたね。
それでもあきらめず、ジュニョン父を殺そうとしてましたが。。。

イス父が拷問されてしかたなく、拷問官をしていたことがヘウからイスに伝われば、すこしイスの気持ちがすくわれると思うのですが。。。

やっぱスヒョンはカン ヒスの息子でしたね。
17話からそうじゃないかと思っていましたが、イスが彼を援助してたんですね。(っていうかそんな前から計画の一部?)

イヒョンちゃんもまた鼻血出してたし、来週も見逃せないですね。
Commented by マシュコ at 2013-07-24 13:33 x
おまさぼうさま! 当たりましたー☆
東京会場お見送り券ゲットですp(^_^)q
私が当たるぐらいだから結構な人数かと思ってましたが20名なんですか?
なんだかスゴイことじゃあないですか!
こういうの初めてなんです。わー、勝手がわからないー(≧∇≦)
でもきっと近くで生ギルを拝見できるんでしょうね。
楽しみ〜♪ また報告させていただきますね!
Commented by おまさぼう at 2013-07-24 17:13 x
ツッキーさま

5名のうち、4名の方は、本能的Tシャツチームのメンバーです。すごいですよね。私自身は印象の薄い人間ですけど、あのTシャツのことは、ギルも覚えていてくれるかな?と期待しています。

皆さまからの報告、お願いいたします。
Commented by おまさぼう at 2013-07-24 17:18 x
connieさま

ほんとうに、ドンス、いいやつです。チャン秘書も少しは気持が傾いたのではないですか。オ地検長の命まで救ったし、いいとこ、持ってゆきますね。

あと2話なのに、まったく着地点が見えない展開ですが、どうにかして、希望の残るエンディングにしてほしいです。
Commented by おまさぼう at 2013-07-24 17:21 x
マシュコさま

おめでとうございます。後日、ぜひ、感想をお寄せくださいね。お待ちしています。

それにしても、マシュコさまを入れると、私が存じている方で当選されたのは、計6名。なんか、いい運がめぐってきているようです☆
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by omasa-beu | 2013-07-23 21:17 | サメ/상어 | Comments(6)

終活しなくちゃと思いながら毎日をだらしなく送っている団塊の世代です。写真は、ドラマ『子連れ狼』(北大路欣也さん版)の大五郎(小林翼さん)。私の癒しです。スカパー「時代劇専門チャンネル」のTV画面から撮影。問題でしたらお知らせください。


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