悲しい日

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陽気に誘われ、昼休み、職場近くを散策。市街から遠く離れたここはおそらく地元の人たちのみが知る桜の名所なのだ。京都の街も今や桜が満開。やっと来た春を喜ぶ人々であふれている。

そんななかで起きた悲惨な事件。祇園の一角、大和大路を四条へと北進してきた車が赤信号を無視し、猛スピードで人混みを通り抜けて行ったという。そのために、7人の方の命が奪われ、10名を超える方方が負傷を負った。そして、事件を起こした運転手も死亡。

この運転手は、ニュースによると、てんかんの持病があったということだが、この日の事件との因果関係はわかっていない。たしか、数年前にも、てんかんを患っていた運転手が発作を起こして幼児の列に突っ込み、いたいけな命を奪った出来事があった。

それが、わが地元、いつも歩いている場所で起きただけに、一層、心臓が震えた。

桜の花はこちらの心を映すかのように、楽しければ楽しげに、悲しいときは悲しい風情を見せている。

不幸にして亡くなられた皆様の魂がどうか安らかでありますように、そして、負傷された方方が早く快復されますよう、願わずにはいられません。
Commented by みゆき at 2012-04-13 00:09 x
おまさぼうさま
別の場所にも書き込みましたけど、私も悲しくて、まだバクバクしています。
ちょうど外出しての帰り道、満を持しての桜の気品に見とれ、西行の歌を思い起こしていました。事故を知ったのは帰宅してから。
「願はくは花のもとにて春死なむ、その如月の望月のころ」
旧暦二月十六日、遺言の歌のように、満開の桜のもと、お釈迦様の命日に一日遅れて旅立たれました。
新暦になおすと、三月下旬から四月上旬。今年は遅い桜となりました。
しかし今宵は、星もお月様もありません。
夜桜だけが、ハラハラと散りゆきます。  合掌
Commented by おまさぼう at 2012-04-13 00:27 x
みゆきさま
ネットのニュースで第一報に接した時、秋葉原の無差別殺人を思い浮かべました。今回はどうも病気が原因のようですが、いずれにしても、何の関係もない人たちが亡くなられたことに違いはありません。ただ、病気であれば、防ぐこともできたでしょうに。

腹立たしいことです。そして、悲しいことです。
Commented by satiareko at 2012-04-13 08:00 x
あまりの大惨事に言葉がみつかりません。
驚き、怒り、悲しみ、そして最後はやはり
言いようのないやるせなさです。

それを知らずしてか咲き誇る桜は憎らしいほど綺麗ですね。
京の桜便りありがとうございました。
Commented by すみれ at 2012-04-13 14:59 x
朝刊一面の記事ですね!
悪意もなく、未然に防げた事故に思えるのが、残念で辛いです。
皆が、少しずつの不便さを、それぞれの かたちで受け入れれば・・と思いますが、一度 手にした物は手放しがたいですから(/ _ ; )

高山は、道端が やっと柔らかい緑に覆われて来ました。
れんぎょう、梅、さくら が一斉に咲きだすのは何時かな(#^.^#)

沢木さんの、最新作の児童書『月の少年』お読みになりましたか?
立ち読みも、できそうな?
高山は遅くて、今 注文中です。

みゆきさまの、江南での駐禁チャレンジ リポートが楽しみ(o^^o)
Commented by おまさぼう at 2012-04-14 09:10 x
satiarekoさま
ほんとに、言葉がないんです。京都が大好きで桜見物に訪れていて巻き込まれた方、仕事の合間だった方、それぞれの方の命と人生が奪われてしまったのですから。

桜だよりのつもりが辛い事故の記事になってしまいました。
Commented by おまさぼう at 2012-04-14 09:17 x
すみれさま
後悔先に立たずと言いますけど、取り返しのつかないことはやらないような余裕が日々の暮らしにほしいと常々感じます。

高山は春がまだ来ていないのですね。その分、お楽しみはこれからだ~と言えますね。

『月の少年』はまだ、読んでいません。かつてはストーカーと言ってもいい位に沢木さんの文章を追いかけていましたけど、最近はあまり熱心な読者ではなくなりました(^_^;)
ぜひ、読後の感想をお寄せくださいね。
Commented by 真実 at 2012-04-17 04:59 x
今頃のコメントで申し訳ありません。

京都のこの事故も秋葉原の事件も巻き込まれた方とそのご家族の無念さを思うといたたまれません。

暴走する車の映像にも、桜はひたすら美しく映っていました。
自然は神様と等しく「ただすべてを見守るだけ」と理解はしていても時にやるせなくなります。

我が家の庭にも春がやっと来ましたが、若々しい山菜も野草も口にできない、ここ福島です。

ナムギルさんの記録を訳してくださった中の「残酷な花と鳥」という意味をリアルに感じています。

どんなに正しく生きていても理不尽なモノに巻き込まれることがあります。

だからこそ、後悔のないこれからを生きたい…と思う今日この頃です。
Commented by おまさぼう at 2012-04-17 22:41 x
真実さま
上のコメントも読ませていただきました。
お身体は大丈夫ですか。ナムナムの写真集が癒しになっていればいいのですが。

自然には罪はないのに、それを満喫できない辛さ、お察しいたします。なんて簡単に言ってはいけませんね。ごめんなさい。

私は今まで大きな災害にも事故にも遭わずにやってきました。まあまあ、大変だったのは、10年前のリストラくらいです。でも、そんなことは命がある有難さに較べれば何でもありません。

何かあるたびに、そこにいなかったのは単なる幸運でしかないと思います。そして、自分の代わりに苦しい想いをしている人たちがいるのだと。

だから、おっしゃているように、後悔のない毎日を。私の場合で言えば、やれる範囲でやりたいことをやること。笑える毎日を過ごすことでしょうか☆
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by omasa-beu | 2012-04-12 22:53 | 社会のこと(忘れてはならない) | Comments(8)

終活しなくちゃと思いながら毎日をだらしなく送っている団塊の世代です。写真は、ドラマ『子連れ狼』(北大路欣也さん版)の大五郎(小林翼さん)。私の癒しです。スカパー「時代劇専門チャンネル」のTV画面から撮影。問題でしたらお知らせください。


by omasa-beu
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