選手宣誓@第84回選抜高校野球大会開会式
2012年 03月 24日
石巻工高の阿部翔人主将が行った選手宣誓の言葉です。数日経ってしまいましたが、ニュースを見ていなかった私は勝谷誠彦さんのメルマガで知りました。勝谷さんは、「見事な日本語だった」と賞賛しています。そして、次のようにも書いています。今日は無精をして勝谷さんの文章をパクリンです。部分的な引用ですから、勝谷さんも許してくれると思います。
「嬉しかったのは「夢」や「希望」といったふわふわした実態のない言葉をひとことも使っていないことだ。そのかわりに「感動」「勇気」「笑顔」と言った。これらは選手たちの日々の練習や生活の中で使われる、地に足のついた単語である。本当の苦難の中に投げ入れられた時に、ひとは「夢」だの「希望」だのという言葉を発することはないと私は思う。それは「外の人間」が使う単語だ。あるいは意識せずして、そうした風潮に対する反抗心が現地の選手たちにはあったのかも知れない。これもある種の外から降りそそいだ「人の目」の効用だろう。
この、地に足のついた感覚はまとめの部分の文章でも、生き生きとあらわれている。<われわれ高校球児ができること><今野球ができることに感謝し>の素晴らしさはどうであろう。
国会はこの宣誓文をコピーして全議員に配り、議長は「せめて高校生に負けないくらいの言葉の力を国会議員は持ちなさい」と教育的指導をしてはどうか。」
この宣誓の言葉は阿部主将がひとりで考えたものではなく、選手たちがそれぞれの思いを出しあって考えたとのこと。
ときどき読み返すために記事にさせていただきました。